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王の剣への偏見は強く、同じようにレギス陛下に忠誠を貫く衛兵達も王の剣への不快感を露わにしていた。
ゼロ1人では解決することは出来ない。
負の感情を変えることは困難を極める。
人に出来る事ではない。
ならば少しでも力になりたい、と王の剣への入隊を志願した。
ゼロの力は認められていた。
彼女は貴重な戦力である。
王の剣に欲しい。
だが元は帝国の者だ、盗まれる可能性もある。
との声にクレイラスは自身の造った王都警護隊に正式に雇用する事にした。自分の目の届く範囲においておきたかった。
そして王の剣への処遇も見直される。⋯らしいが真相は分からなかった。
ゼロは食い下がったが「王子の為に戦ってくれ」とのレギス陛下からの願いに逆らうことは出来なかった。
それから王都警護隊の一員として活動することになった。
モニカ・エルシェットという女性隊員と共に調査をこなし外地へ赴くこともあった。
同性ということもありすぐに打ち解け、料理について丁寧に説明してくれたがモニカのように作ることは出来ず『料理の才能ないのかも...』と落ち込んでは笑いながら「慣れよ、慣れ!」と励まされた。
モニカと私は相性が良く、必然的にペアを組むことが多かった。
王都警備隊にグラディオやイグニスも勤務してからは、3人は訓練所で会うようになり互いに競い合い、打ち解けた。イグニスからはノクトのついでだからと勉学を教わった。
────────────────
王都警護隊として真面目に取り組んでいた成果か初めて城外に住むことを許され、長年の軟禁生活は解除された。
私の一人暮らしにノクティスは不満そうだったが、いつでも会えるという事もあって反対はされなかった。
「俺もいつか外で生活したい」と外での生活を思い描いているようだった。
イグニスは溜息混じりに「やめてくれ、仕事が増える」と小さく呟いていた。
クレイラス様からは女性の一人暮らしが如何に危険か、セキュリティの大切さなど小一時間に渡って説明され、呆れたコル将軍が「なら部屋選びでもしてやったらどうだ」と提案するとセキュリティ万全のマンションを提示された。
『私のお給与、知ってますよね?』と突っ込むと家賃交渉までし始めたクレイラス様に、コル将軍と私は苦笑してもう何も言うまいと口を噤んだ。
厳選されたマンションに住むことになり、保証人はクレイラス様自らがなってくださった。御礼をすると親心みたいなもんだから気にするな!とわしゃわしゃと頭を撫でられた。
普通の生活に憧れていた私には、夢のような一人暮らし生活だった。
───────────────
散歩がてら川沿いを歩いていると挨拶をしながら走っている眩しい金髪の少年に出会った。
思わず声をかけると慌てふためいていた。
『ねぇ君、幾つ?ノクティス王子と同い年くらいかなって思って。突然ごめんね』
「あっはい!僕、小学校で王子とクラスが一緒だったんですけど...自信なくて。でも色々あって、ノクティス王子と友達になる為に軽くなるんです!」
・・・軽く???
よく分からないな、と思いながら返事をする。
『同級生だったのね、私は王都警護隊のゼロです。ノクティス王子、学校では独りで過ごしてるって聞いたから不安だったんだけど…君みたいな子がいるなら安心したわ!』
「あっでも中学は別々で...ノクティス王子と同じ高校を目指してて、絶対友達になるんだって...僕の夢なんです!」
目を輝かせて語る少年には邪気が無く、彼なら良い友になるだろうと思った。
『夢、叶うように応援するね。引き止めてごめんね。王子の事、私からもお願いします』
一礼をすると少年は首振り人形のように頷き、頑張ってねと彼の背を見送った。
ゼロ1人では解決することは出来ない。
負の感情を変えることは困難を極める。
人に出来る事ではない。
ならば少しでも力になりたい、と王の剣への入隊を志願した。
ゼロの力は認められていた。
彼女は貴重な戦力である。
王の剣に欲しい。
だが元は帝国の者だ、盗まれる可能性もある。
との声にクレイラスは自身の造った王都警護隊に正式に雇用する事にした。自分の目の届く範囲においておきたかった。
そして王の剣への処遇も見直される。⋯らしいが真相は分からなかった。
ゼロは食い下がったが「王子の為に戦ってくれ」とのレギス陛下からの願いに逆らうことは出来なかった。
それから王都警護隊の一員として活動することになった。
モニカ・エルシェットという女性隊員と共に調査をこなし外地へ赴くこともあった。
同性ということもありすぐに打ち解け、料理について丁寧に説明してくれたがモニカのように作ることは出来ず『料理の才能ないのかも...』と落ち込んでは笑いながら「慣れよ、慣れ!」と励まされた。
モニカと私は相性が良く、必然的にペアを組むことが多かった。
王都警備隊にグラディオやイグニスも勤務してからは、3人は訓練所で会うようになり互いに競い合い、打ち解けた。イグニスからはノクトのついでだからと勉学を教わった。
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王都警護隊として真面目に取り組んでいた成果か初めて城外に住むことを許され、長年の軟禁生活は解除された。
私の一人暮らしにノクティスは不満そうだったが、いつでも会えるという事もあって反対はされなかった。
「俺もいつか外で生活したい」と外での生活を思い描いているようだった。
イグニスは溜息混じりに「やめてくれ、仕事が増える」と小さく呟いていた。
クレイラス様からは女性の一人暮らしが如何に危険か、セキュリティの大切さなど小一時間に渡って説明され、呆れたコル将軍が「なら部屋選びでもしてやったらどうだ」と提案するとセキュリティ万全のマンションを提示された。
『私のお給与、知ってますよね?』と突っ込むと家賃交渉までし始めたクレイラス様に、コル将軍と私は苦笑してもう何も言うまいと口を噤んだ。
厳選されたマンションに住むことになり、保証人はクレイラス様自らがなってくださった。御礼をすると親心みたいなもんだから気にするな!とわしゃわしゃと頭を撫でられた。
普通の生活に憧れていた私には、夢のような一人暮らし生活だった。
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散歩がてら川沿いを歩いていると挨拶をしながら走っている眩しい金髪の少年に出会った。
思わず声をかけると慌てふためいていた。
『ねぇ君、幾つ?ノクティス王子と同い年くらいかなって思って。突然ごめんね』
「あっはい!僕、小学校で王子とクラスが一緒だったんですけど...自信なくて。でも色々あって、ノクティス王子と友達になる為に軽くなるんです!」
・・・軽く???
よく分からないな、と思いながら返事をする。
『同級生だったのね、私は王都警護隊のゼロです。ノクティス王子、学校では独りで過ごしてるって聞いたから不安だったんだけど…君みたいな子がいるなら安心したわ!』
「あっでも中学は別々で...ノクティス王子と同じ高校を目指してて、絶対友達になるんだって...僕の夢なんです!」
目を輝かせて語る少年には邪気が無く、彼なら良い友になるだろうと思った。
『夢、叶うように応援するね。引き止めてごめんね。王子の事、私からもお願いします』
一礼をすると少年は首振り人形のように頷き、頑張ってねと彼の背を見送った。