1-25
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「!ちょっ...と待ってくれ、覗き見していた事は悪かった。俺は忘れ物を取りに来ただけなんだ。名はグラディオラス・アミシティアだ」
ゼロは無言で苦無を引き抜き土下座した。
「ん?!お、おい!何だどうした?!」
『申し訳ございません。クレイラス様の御子息ですよね?私はゼロと申します。ご無礼をお許し下さい』
頭を下げたまま動かないゼロに、グラディオラスは父の話していた少女と武器の事を思い出した。
「おお!お前がゼロか!親父から聞いてるよ。初めまして、だな。いつか会わせてやるって親父にゃ聞いてたんだが、こんな女だとは思ってもみなかったぜ!良いものを見せてくれたんだ、謝んなよ!むしろ感謝だ」
そう言ってゼロの腕を引いて立ち上がらせた。
ゼロは戸惑いながら姿勢を正した。
「さっきの奴みたいに気軽に話してくれよ、グラディオって呼んでくれ」
『いいの?』
「ああ、むしろその方が楽でいい」
『じゃあ宜しくね、グラディオ』
「おう、宜しくな!お前の戦い方すげぇな。あれどうやってんだ?」
『あれ?暗器のこと?』
「それもそうだが跳躍力とか...なんか戦闘してるっつーより滑らかでさ」
『なんかそんなこと言われたことないから分からないけど...全身をバネみたいにするんだ。グラディオは何を使うの?』
「俺は専ら剣だな、その為に身体鍛えてるくらいだし…アミシティア家は王の盾だからな。盾が弱くちゃ守れねえ」と笑う。
『王の盾かぁ。クレイラス様みたいに?』
「ああ、親父は俺の目標だからな」
そう語るグラディオの目は輝いていた。父への尊敬の眼差し、というものなのだろう。少しばかり疎外感を覚えた。
それからお互いに喋っている内にすっかり夜になってしまった。今度手合わせしよう、と約束して部屋に戻った。
今日は「初めまして」が2回もあった。
人と関わるのは怖いけど楽しいものだな、と興奮した。
お風呂から出て身体を解していると電話が鳴った。
ここに掛けてくる人は限られている。
誰だろう、と部屋の電話を取るとクレイラス様だった。
「今日は息子が世話になったようですまなかったな。使い心地はどうだった?」
『謝らないでください、むしろ御子息と知らずに失礼な真似を...。あと使い心地は最高でした!凄く手に馴染むんです。不思議なくらい!』
「息子の事は気にするな、ゼロからいい刺激を受けたようでな。感謝したいくらいだ。武器、使えるようで何よりだ、ちゃんと手入れするんだぞ」
『(感謝したいくらい、か...グラディオと同じ事言うんだな)こちらこそありがとうございます。ちゃんと研ぎました』
「そうか、なら安心だ。ゆっくり休むんだぞ、ではな」
『はい、おやすみなさい』
電話が切られると不思議と戦闘によって高ぶっていた気持ちは落ち着いた。
ノクティス王子にはいつ会えるだろうか…
大好きだ、と言ってくれた歌を唄いながら静かに星を眺めた。
ゼロは無言で苦無を引き抜き土下座した。
「ん?!お、おい!何だどうした?!」
『申し訳ございません。クレイラス様の御子息ですよね?私はゼロと申します。ご無礼をお許し下さい』
頭を下げたまま動かないゼロに、グラディオラスは父の話していた少女と武器の事を思い出した。
「おお!お前がゼロか!親父から聞いてるよ。初めまして、だな。いつか会わせてやるって親父にゃ聞いてたんだが、こんな女だとは思ってもみなかったぜ!良いものを見せてくれたんだ、謝んなよ!むしろ感謝だ」
そう言ってゼロの腕を引いて立ち上がらせた。
ゼロは戸惑いながら姿勢を正した。
「さっきの奴みたいに気軽に話してくれよ、グラディオって呼んでくれ」
『いいの?』
「ああ、むしろその方が楽でいい」
『じゃあ宜しくね、グラディオ』
「おう、宜しくな!お前の戦い方すげぇな。あれどうやってんだ?」
『あれ?暗器のこと?』
「それもそうだが跳躍力とか...なんか戦闘してるっつーより滑らかでさ」
『なんかそんなこと言われたことないから分からないけど...全身をバネみたいにするんだ。グラディオは何を使うの?』
「俺は専ら剣だな、その為に身体鍛えてるくらいだし…アミシティア家は王の盾だからな。盾が弱くちゃ守れねえ」と笑う。
『王の盾かぁ。クレイラス様みたいに?』
「ああ、親父は俺の目標だからな」
そう語るグラディオの目は輝いていた。父への尊敬の眼差し、というものなのだろう。少しばかり疎外感を覚えた。
それからお互いに喋っている内にすっかり夜になってしまった。今度手合わせしよう、と約束して部屋に戻った。
今日は「初めまして」が2回もあった。
人と関わるのは怖いけど楽しいものだな、と興奮した。
お風呂から出て身体を解していると電話が鳴った。
ここに掛けてくる人は限られている。
誰だろう、と部屋の電話を取るとクレイラス様だった。
「今日は息子が世話になったようですまなかったな。使い心地はどうだった?」
『謝らないでください、むしろ御子息と知らずに失礼な真似を...。あと使い心地は最高でした!凄く手に馴染むんです。不思議なくらい!』
「息子の事は気にするな、ゼロからいい刺激を受けたようでな。感謝したいくらいだ。武器、使えるようで何よりだ、ちゃんと手入れするんだぞ」
『(感謝したいくらい、か...グラディオと同じ事言うんだな)こちらこそありがとうございます。ちゃんと研ぎました』
「そうか、なら安心だ。ゆっくり休むんだぞ、ではな」
『はい、おやすみなさい』
電話が切られると不思議と戦闘によって高ぶっていた気持ちは落ち着いた。
ノクティス王子にはいつ会えるだろうか…
大好きだ、と言ってくれた歌を唄いながら静かに星を眺めた。