空色の瞳ー番外編ー
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「げっ、椿」
『うわっリコだ』
「『最悪…』」
私とリコは犬猿の仲だ
なんかウマが合わない
『リコそこ邪魔どいて』
「椿チビなんだから俺が居たって通れるでしょ、チビだから」
『二回もチビ言うな、ナルシホスト』
「ほんっとお前口悪いな
そんなんじゃモテないよ」
『あんたに言われたくないよ、皮肉屋』
「まじで一言余計なんだけど!」
廊下ですれ違いいがみ合う私達を止めに入るのはいつも金剛なのだけれど、今日はいないようで、今日は珍しく藍が止めに入る
「いつまで言い合ってても仕方ないやろ
そこら辺にしときー」
『チッ、藍が言うなら…』
「舌打ちとか…
ほんとに女かよ…」
『髪の毛女みたいにチャラチャラ伸ばしてる奴に言われたくないんだけど?』
「マジムカつく!」
「ダメだこりゃ」
藍は私達の喧嘩を止めるのが無駄だと思ったのか、私達を放置してどこかへ去っていった
『そーいえばヒースまた倒れたんだって?』
「あー、俺がケイに勝負吹っ掛けたせいでね
何?俺を責めにきたの?」
『そんな事言ってないし
ヒースが倒れたのはリコだけが原因じゃないでしょ
自己管理できないヒースもヒースだし、止めないBも悪い』
「でも俺が勝負吹っ掛けなきゃ、ヒースは倒れなかったでしょ」
『そんなたらればの話リコ好きじゃないと思ってたんだけど?
そもそも受けたのはトップであるミズキでしょ?なんでリコが責任感じる必要あんの?』
「そうだけどさ、でも…」
『あー、もしかして責めて欲しいんでしょ
リコのせいだって言って欲しいんでしょ』
「は?んな訳…」
『リコのせいって言ってもらった方が自分が悪いんだって思えるもんね
でもリコは悪くないと思うよ』
「……っ!?……なんで…」
『勝負挑むなんてこのスターレスじゃ日常茶飯事じゃん
その事とヒースが倒れた事は関係ない
だからリコは悪くない』
「……俺のせいじゃない…」
『そう、リコのせいじゃない
いつまでも引きずるなよー
リコは馬鹿だなぁ』
俯いているリコの頭を軽く叩く
その手をリコが掴んだ
「椿はいつも俺が欲しい言葉くれるよね…」
『欲しい言葉がなんなのか知らないけど、私とリコは少し似てるから
考えていることはわかるよ』
「………ありがと…」
『えー、なにー?声小さすぎて聞こえないんですけどー?』
「…このっ!人が素直にお礼言ってんのに!」
『あははっ!リコが素直とか!』
「俺はいつも素直だし!」
『そんな訳ないでしょ!』
しんみりした空気も気付けばいつもの空気に戻っていた
私とリコは犬猿の仲だけど、実は一番仲が良いのかも?
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