春秋
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「わーたーしーがー、普通にドアから来たー!」
え、オールマイト!?
雄英高校の教師!?なんで??
どうやらオールマイトはヒーロー基礎学を担当するらしい
そして今日のヒーロー基礎学は戦闘訓練
戦闘という言葉に勝己くんは喜んでいた
ほんと分かりやすい戦闘狂だなぁ
私達はコスチュームを着替えてグラウンドβに集合することになった
「うわぁ、お茶子ちゃんピチピチ」
「あんまり見んといてー!」
「百ちゃんはセクシーだし」
「個性の関係で布の面積が少ない方がいいのですわ」
「透ちゃんに至ってはもはや見えん」
「ここだよ!ここにいるよ!!」
「椿ちゃんのコスチューム素敵ね」
「うんうん!なんか武士って感じ!」
私のコスチュームは上に白い上衣そして椿の模様がワンポイントの黒い袴に腰には折り畳み式の木刀を差してる
ちなみに履き物はショートブーツだよ
袴のイメージは草履だけどやっぱり動きやすさ重視で!
グラウンドで男子と合流した
「おっ、勝己くんコスチュームカッコいいじゃーん!」
「うるせぇ!名前で呼ぶな没個性!!」
「なるほどー、両手に籠手がついてるのか
ここになんかエネルギーとか溜まりそう」
「触んな!クソ雑魚!!」
これ以上勝己くんに関わると爆破されそうだから逃げた
勝己くんは個性を教えてくれなかったから出久くんに聞いたよ
「実くん、百ちゃんの事見すぎじゃない?」
「だって目の前にお、おっぱ…」
「はい、強制終了」
百ちゃんのために実くんの頭を蹴り飛ばしておいた
隣にいた響香ちゃんにサムズアップされた
オールマイトが今日の内容を説明する
二人ないし三人で組んで、ヒーローとヴィランに別れて訓練するらしい
ヒーローは核兵器を触るかヴィランを全員捕まえるかしたら勝ち
ヴィランは核兵器を守りきれば勝ちらしい
私のチームは猿夫くんと透ちゃんと同じチームで相手は焦凍くんと目蔵くんだ
一番最初の組が終わり私達の番
猿夫くんと私で核兵器の警護、透ちゃんは本気出すって言って手袋やブーツも脱いでいた
開始の合図と同時に部屋が全て凍らされた
これは焦凍くんかな?
脚も凍らされて動けないので手に熱を発生させ溶かす
同じように猿夫くんの氷も溶かそうとしたが焦凍くんが部屋に入ってきた
「なんで動いてる?」
「あ、焦凍くん来るの早くない?」
「質問に答えろ」
「なんでって溶かしたからに決まってんじゃーん」
話してても仕方ないので猿夫くんの氷はあと回しにして焦凍くんを捕縛する事を優先した
焦凍くんは氷を使って大規模な攻撃をしかけてくる
私の水は焦凍くんには絶対効かない
かといって火を出して手の内を晒すのもいやだ
となると残る手は一つ木刀で殴る!
私の得意な居合いで焦凍くんの鳩尾に一発入れるが気絶までは至らなかった
「お前の個性は、水だな、なんで俺の氷が溶かせるんだ!」
「誰も水の個性とは言ってないんだけどなぁー」
「なにっ!?」
てかまだ個性の話してたのー?
私の個性なんてどうでもいいじゃない
大切なのは目の前に敵がいること
敵を倒さないといけないこと
ただそれだけだ
一気に決めちゃいたい所だが、これは訓練
焦凍くんの手の内を少しでも明かしたい
どんな攻撃が得意なのか、癖は何か、弱点はどこか
全てを探るように攻撃する
焦凍くんも流石は推薦で来た生徒
全然弱点を見せてくれない
面白いなぁ
戦いに熱くなりすぎたのがいけなかった
「ヒーローチームwin!」
目蔵くんの存在をすっかり忘れてしまっていた
「あちゃー、目的忘れちゃってたよー」
「お前、本当に何の個性だ?」
「そんなに気になるの?氷を溶かせると言ったらこれしかないでしょー」
皆に見えないように手のひらに火を灯す
その瞬間焦凍くんの目付きが変わった
火を見るその目はまるで親の敵でも見るかのようだった
教室に帰ってから皆で反省会をした
「轟も凄かったけど、椿も凄かったよな!」
「ありがとー、鋭児郞くんも凄かったじゃん!」
「それにしてもどうやって轟の氷を溶かしたんだ?
モニターからじゃあんま見えなくてよ」
「手品だよ」
「え、まじで!?」
そんなわけがないのに信じてくれるんだ
優しいな鋭児郞くんは
それぞれ話をしているとガラリと教室の扉が開き出久くんが教室に入ってきた
そんな出久くんを皆が囲み凄かった、俺も火がついたなどと褒め称えていた
後ろの教室の扉からお茶子ちゃんと電気くんが入ってくると、ナンパしている電気くんを放置して出久くんの方へ向かったお茶子ちゃん
「電気くん、どんまい」
「見てたのかよ…」
「次があるさ」
「慰めないでくれよ、惨めになる…」
落ち込んでいる電気くんをいじりながら励ましていたら出久くんが誰かを探していた
「勝己くんなら帰ったよ」
「あ、そうなんだ…」
少し残念そうな顔をした
「出久くん、一緒に帰ろうか」
「えっ!」
あ、顔が真っ赤
初でかわゆいのぉ
しかし、私は恋愛のために誘ったわけではない
「勝己くん帰ったばかりだから追い付くかもね」
「…っ!」
彼の耳元でコソッと告げ先に教室を出る
電気くんが私を止めていたような気がしたけどまぁいいや
出久くんだけじゃなくて私も言いたいことあるし
出久くんと合流し急ぎ足で外に出ると勝己くんを発見した
出久くんが呼び止め勝己くんになにかを伝えようとしたが私を見て申し訳なさそうな顔をした
あー、はいはい。そういうことね
聞かれちゃまずいのね
そう思って私は走って校門を出た
しばらく待っていると勝己くんが歩いてきた
「べそっかき勝己くんだ」
「あぁ!?ってお前まだいたんかよ!」
「勝己くんに言いたいことあってさー」
「んだよ!さっさと言えや!!」
「今日うちで晩御飯一緒に食べよう」
時が止まった
「はっ?」
「聞こえなかった?晩御飯をー」
「聞こえとるわ!馬鹿にすんなや!!」
「良かったー、性格や言葉使いだけじゃなくて耳までクソなのかと思った」
「てんめぇ、ぶち殺す!!」
「まーまー、落ち着いて
さぁこっちだよー、あっ親御さんに連絡しといてね」
「おい、俺の意見は無視か!!」
最後までブー垂れてた勝己くんを無視し、スーパーで買い物をして我が家に帰った
今日の晩御飯は勝己くんが好きだって言ってた麻婆豆腐
料理が出来上がり一緒に食べる
が、勝己くんは一切手をつけない
「食べないの?以外と上手く出来たんだけど…」
「おい、お前独り暮らしなんか」
「そうだよー」
「俺をここに連れてきて何企んでやがる」
「え、別に?ただご飯一緒に食べたかっただけ」
その意味わかんねぇ頭イカれてんじゃねぇのかコイツみたいな目線やめてよ
「今日のヒーロー基礎学で勝己くんが終わった後何考えてるのかわかんなかった
私が勝己くんから感じとれたのは怒り、悲しみ、虚しさ、嘆き
いろんな感情が入り交じった目をしてた
その理由がわかんなかったから一緒にご飯を食べようと思った
ほら、一緒にご飯食べたら相手のことが分かるっていうじゃん」
「なんで俺のことが知りたいんだよ、意味わからん」
「んー、強いて言うなら強いからかな?」
「…俺は今日負けたんだぞ、それに氷のやつのほうが強えかもしんねー」
「確かに彼も強かったけど、君には違う強さがある
それは武力だけじゃなくて精神力
君は心がとても強いと思う」
彼は自分のことをよく知っている
今までの彼は自分が強いと信じて一欠片も疑っていなかった
それが今日傲りだと自分より下の存在であるはずの出久くんに気づかされた
それが情けなくて怒りも沸いたんだろう
そしてその感情をどこにぶつけるか
彼は自分を見つめなおし、新たなるスタートを切ったのだ
そう考えられる人間は決して多くはない
だが、彼はそういう人間だったのだ
だから…
「だから私は君に興味がある」
「…そうかよ」
「さぁ冷めないうちに食べてー」
これ以上問い詰めても同じ答えしか返ってこないと悟ったのか麻婆豆腐を食べ出した
「おいしい?」
「俺が作った方が旨い」
「じゃあこんど勝己くんが作ってよ。エビフライがいいな」
「誰がてめぇなんかにつくるかよ!」
「あ、作れないんだ」
「作れるわ!余裕だわ!」
「じゃあ作ってよ」
「旨すぎて腰抜かすなよ!」
「はいはい、おかわりいる?」
「はよよこせ!」
もう素直じゃないんだから
私はこの日勝己くんの扱い方を覚えた
え、オールマイト!?
雄英高校の教師!?なんで??
どうやらオールマイトはヒーロー基礎学を担当するらしい
そして今日のヒーロー基礎学は戦闘訓練
戦闘という言葉に勝己くんは喜んでいた
ほんと分かりやすい戦闘狂だなぁ
私達はコスチュームを着替えてグラウンドβに集合することになった
「うわぁ、お茶子ちゃんピチピチ」
「あんまり見んといてー!」
「百ちゃんはセクシーだし」
「個性の関係で布の面積が少ない方がいいのですわ」
「透ちゃんに至ってはもはや見えん」
「ここだよ!ここにいるよ!!」
「椿ちゃんのコスチューム素敵ね」
「うんうん!なんか武士って感じ!」
私のコスチュームは上に白い上衣そして椿の模様がワンポイントの黒い袴に腰には折り畳み式の木刀を差してる
ちなみに履き物はショートブーツだよ
袴のイメージは草履だけどやっぱり動きやすさ重視で!
グラウンドで男子と合流した
「おっ、勝己くんコスチュームカッコいいじゃーん!」
「うるせぇ!名前で呼ぶな没個性!!」
「なるほどー、両手に籠手がついてるのか
ここになんかエネルギーとか溜まりそう」
「触んな!クソ雑魚!!」
これ以上勝己くんに関わると爆破されそうだから逃げた
勝己くんは個性を教えてくれなかったから出久くんに聞いたよ
「実くん、百ちゃんの事見すぎじゃない?」
「だって目の前にお、おっぱ…」
「はい、強制終了」
百ちゃんのために実くんの頭を蹴り飛ばしておいた
隣にいた響香ちゃんにサムズアップされた
オールマイトが今日の内容を説明する
二人ないし三人で組んで、ヒーローとヴィランに別れて訓練するらしい
ヒーローは核兵器を触るかヴィランを全員捕まえるかしたら勝ち
ヴィランは核兵器を守りきれば勝ちらしい
私のチームは猿夫くんと透ちゃんと同じチームで相手は焦凍くんと目蔵くんだ
一番最初の組が終わり私達の番
猿夫くんと私で核兵器の警護、透ちゃんは本気出すって言って手袋やブーツも脱いでいた
開始の合図と同時に部屋が全て凍らされた
これは焦凍くんかな?
脚も凍らされて動けないので手に熱を発生させ溶かす
同じように猿夫くんの氷も溶かそうとしたが焦凍くんが部屋に入ってきた
「なんで動いてる?」
「あ、焦凍くん来るの早くない?」
「質問に答えろ」
「なんでって溶かしたからに決まってんじゃーん」
話してても仕方ないので猿夫くんの氷はあと回しにして焦凍くんを捕縛する事を優先した
焦凍くんは氷を使って大規模な攻撃をしかけてくる
私の水は焦凍くんには絶対効かない
かといって火を出して手の内を晒すのもいやだ
となると残る手は一つ木刀で殴る!
私の得意な居合いで焦凍くんの鳩尾に一発入れるが気絶までは至らなかった
「お前の個性は、水だな、なんで俺の氷が溶かせるんだ!」
「誰も水の個性とは言ってないんだけどなぁー」
「なにっ!?」
てかまだ個性の話してたのー?
私の個性なんてどうでもいいじゃない
大切なのは目の前に敵がいること
敵を倒さないといけないこと
ただそれだけだ
一気に決めちゃいたい所だが、これは訓練
焦凍くんの手の内を少しでも明かしたい
どんな攻撃が得意なのか、癖は何か、弱点はどこか
全てを探るように攻撃する
焦凍くんも流石は推薦で来た生徒
全然弱点を見せてくれない
面白いなぁ
戦いに熱くなりすぎたのがいけなかった
「ヒーローチームwin!」
目蔵くんの存在をすっかり忘れてしまっていた
「あちゃー、目的忘れちゃってたよー」
「お前、本当に何の個性だ?」
「そんなに気になるの?氷を溶かせると言ったらこれしかないでしょー」
皆に見えないように手のひらに火を灯す
その瞬間焦凍くんの目付きが変わった
火を見るその目はまるで親の敵でも見るかのようだった
教室に帰ってから皆で反省会をした
「轟も凄かったけど、椿も凄かったよな!」
「ありがとー、鋭児郞くんも凄かったじゃん!」
「それにしてもどうやって轟の氷を溶かしたんだ?
モニターからじゃあんま見えなくてよ」
「手品だよ」
「え、まじで!?」
そんなわけがないのに信じてくれるんだ
優しいな鋭児郞くんは
それぞれ話をしているとガラリと教室の扉が開き出久くんが教室に入ってきた
そんな出久くんを皆が囲み凄かった、俺も火がついたなどと褒め称えていた
後ろの教室の扉からお茶子ちゃんと電気くんが入ってくると、ナンパしている電気くんを放置して出久くんの方へ向かったお茶子ちゃん
「電気くん、どんまい」
「見てたのかよ…」
「次があるさ」
「慰めないでくれよ、惨めになる…」
落ち込んでいる電気くんをいじりながら励ましていたら出久くんが誰かを探していた
「勝己くんなら帰ったよ」
「あ、そうなんだ…」
少し残念そうな顔をした
「出久くん、一緒に帰ろうか」
「えっ!」
あ、顔が真っ赤
初でかわゆいのぉ
しかし、私は恋愛のために誘ったわけではない
「勝己くん帰ったばかりだから追い付くかもね」
「…っ!」
彼の耳元でコソッと告げ先に教室を出る
電気くんが私を止めていたような気がしたけどまぁいいや
出久くんだけじゃなくて私も言いたいことあるし
出久くんと合流し急ぎ足で外に出ると勝己くんを発見した
出久くんが呼び止め勝己くんになにかを伝えようとしたが私を見て申し訳なさそうな顔をした
あー、はいはい。そういうことね
聞かれちゃまずいのね
そう思って私は走って校門を出た
しばらく待っていると勝己くんが歩いてきた
「べそっかき勝己くんだ」
「あぁ!?ってお前まだいたんかよ!」
「勝己くんに言いたいことあってさー」
「んだよ!さっさと言えや!!」
「今日うちで晩御飯一緒に食べよう」
時が止まった
「はっ?」
「聞こえなかった?晩御飯をー」
「聞こえとるわ!馬鹿にすんなや!!」
「良かったー、性格や言葉使いだけじゃなくて耳までクソなのかと思った」
「てんめぇ、ぶち殺す!!」
「まーまー、落ち着いて
さぁこっちだよー、あっ親御さんに連絡しといてね」
「おい、俺の意見は無視か!!」
最後までブー垂れてた勝己くんを無視し、スーパーで買い物をして我が家に帰った
今日の晩御飯は勝己くんが好きだって言ってた麻婆豆腐
料理が出来上がり一緒に食べる
が、勝己くんは一切手をつけない
「食べないの?以外と上手く出来たんだけど…」
「おい、お前独り暮らしなんか」
「そうだよー」
「俺をここに連れてきて何企んでやがる」
「え、別に?ただご飯一緒に食べたかっただけ」
その意味わかんねぇ頭イカれてんじゃねぇのかコイツみたいな目線やめてよ
「今日のヒーロー基礎学で勝己くんが終わった後何考えてるのかわかんなかった
私が勝己くんから感じとれたのは怒り、悲しみ、虚しさ、嘆き
いろんな感情が入り交じった目をしてた
その理由がわかんなかったから一緒にご飯を食べようと思った
ほら、一緒にご飯食べたら相手のことが分かるっていうじゃん」
「なんで俺のことが知りたいんだよ、意味わからん」
「んー、強いて言うなら強いからかな?」
「…俺は今日負けたんだぞ、それに氷のやつのほうが強えかもしんねー」
「確かに彼も強かったけど、君には違う強さがある
それは武力だけじゃなくて精神力
君は心がとても強いと思う」
彼は自分のことをよく知っている
今までの彼は自分が強いと信じて一欠片も疑っていなかった
それが今日傲りだと自分より下の存在であるはずの出久くんに気づかされた
それが情けなくて怒りも沸いたんだろう
そしてその感情をどこにぶつけるか
彼は自分を見つめなおし、新たなるスタートを切ったのだ
そう考えられる人間は決して多くはない
だが、彼はそういう人間だったのだ
だから…
「だから私は君に興味がある」
「…そうかよ」
「さぁ冷めないうちに食べてー」
これ以上問い詰めても同じ答えしか返ってこないと悟ったのか麻婆豆腐を食べ出した
「おいしい?」
「俺が作った方が旨い」
「じゃあこんど勝己くんが作ってよ。エビフライがいいな」
「誰がてめぇなんかにつくるかよ!」
「あ、作れないんだ」
「作れるわ!余裕だわ!」
「じゃあ作ってよ」
「旨すぎて腰抜かすなよ!」
「はいはい、おかわりいる?」
「はよよこせ!」
もう素直じゃないんだから
私はこの日勝己くんの扱い方を覚えた