「とりあえず生徒らは教室に戻ってもらおう
すぐ事情聴取って訳にもいかんだろう」
「刑事さん、相澤先生は？」

刑事がポケットから取り出し電話をかけ相澤先生の容態を聞き出す

『両腕骨折、顔面骨折、幸い脳系の損傷は見受けられません
ただ、眼窩底骨が粉々になってまして、目に何かしらの後遺症が残る可能性があります』

それを聞いた生徒たちは心配そうな顔をする

「１３号先生は？」
「治療は終わってる。背中から上腕にかけて損傷しているが、命に別状はない
オールマイトも同じく命に別状なし
リカバリーガールの治癒で充分処置可能とのこと」
「緑谷くんは！？」
「彼もも保健室の治療で間に合うそうだ」

ホッとした様子の麗日と飯田
そのとなりの轟が刑事に訪ねる

「五行の容態はどうなってますか？」
「彼女ね、彼女は両腕骨折、腹部に強い打撃を受けたのか肋骨も折れているらしい
それに加え個性の過剰使用で昏睡状態に陥っている
いつ目を覚ますのかもわからない状態だ」
「…そう、ですか」

それを聞いた皆は一様に暗い顔をした

「五行さんのおかげでイレイザーヘッドも１３号も命に別状はなかった
彼女が残った力で治癒してくれたからだよ
君たちの友達は凄いね」

塚内の言葉に皆は少し誇らしげな表情を見せた

「明日お見舞いにいけるかな？」
「明日先生に聞いてみましょう」

この日からたくさんの受難が待ち受けていることを生徒たちは知らなかった