今日は私のトリガーをメンテナンスしてもらうために学校をサボ…休んで本部にいた

「結構トリガー損傷してますね」
「全く、どうやったらこんなことになるんだか…」
「いやぁ、すんません」

トリガーがこんなに破損している理由
それは昨日の夜、親から今日は家に帰ってこいと連絡がありいつもは無視していたのだったが昨日は気分がよかったので帰ることにした
それがいけなかった
家の前には親の借金を取り立てにきたヤクザたちが所狭しと並んでいた
その光景を目にしてダッシュで逃げようとしたのだが、運悪く見つかってしまい結局喧嘩に発展してしまいその際に金属バットでトリガーを壊されてしまったのである

まじであのヤクザ半殺しにしておけば良かった

てなわけでトリガーを開発室に預けて本部内を歩いていると当真に会った

「おっ、狛犬ちゃんじゃん」
「げ、当真だ…」
「オレ先輩な。ちょっとこっちこいよ」

当真に説明も無しに連れて来られたのは冬島隊の作戦室だった

「で、なんか用？」
「用？特ににないけど」
「はぁ？じゃあなんで拉致ったんスか」
「迅に頼まれたんだよ」

けっ、あの人か
会わないと私の未来を見ないで済むと思ったんだけど
そうか、他の人の未来に私がいたのか

「はぁ、いつまでここに居ればいいの？」
「さぁ、知らねーよ
オレはお前と本部で会ったら監視しとけって言われただけだからなぁ」
「そうっすか…」

まぁトリガーも無いしやることもないから暫くここにいるか

「てか当真あんた明日提出のプリントやってないんだって？」
「げ、どこでそれを…」
「カゲさん」
「お前らいつの間に知り合いに…」
「ちょっといろいろと、ってそんなことより当真プリントやりなよ」
「へいへい」

私の監視のもと当真がプリントを広げる
これじゃどっちを監視してんだかわかんないや

プリントを射殺さんばかりに睨み付ける当真を見ていると警報がなった

「当真、これ行かなくていいの？」
「ん？あぁオレの出番はもう少し後だしな
お前もトリガーが直るまでここにいろよ」

んー、外が少し騒がしいけどもう少し様子見てから動くか
今の私は丸腰だしね

数分後、何かの衝撃で基地が揺れた
これはイルガーが突撃でもしたのかな

外の近界民の数を探ってみる
すると今まで感じたことないほど大量の近界民の匂いがした

こんな状況でも当真が動かないってことはこれは想定の範囲内なのか…
それにしても私はこの件に関して知らされていない
だとすると情報収集が必要だね

「当真、ちょっとトイレ行ってくるー」
「あいよー」

こちらを見ずに答える
あんた私の監視してるんじゃなかったのか