狙撃手泣かせのサイドエフェクト
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修にも悠真のことを頼んだとレプリカから聞いた私は修を探して廊下を歩いていた
するとさっきどら焼きを食べた部屋から大声がした
「ボーダーに入りたい…!?おまえが…!?」
その部屋に入ると修が千佳になんか言っていた
「宇佐美さん、これどういう状況?」
「あっ、椿ちゃん。あのね千佳ちゃんがボーダーに入隊したいって言ったら修くんが…」
「あー、なんとなくわかりました」
「千佳おまえボーダーに入ってどうする気だ?」
「…遊真くんが言ってたの。さらわれた兄さんたちはむこうの世界で生きてるかもしれないって
いろいろ考えたけどやっぱりわたし兄さんたちを探しに行きたい
他の人に任せるんじゃなくて自分でも捜しに行きたいの」
その言葉が予想通りだった修はまだ千佳に言う
「近界民の世界に行くにはA級隊員にならなきゃいけないんだぞ?
それがどれだけ難しいことかわかってるのか?」
「うーんそれにね、もし遠征メンバーに選ばれても行く先を選べるわけじゃないんだよ
お兄さんたちをさらった国には行けないかも」
「わかってます…わたしなんかが何をやったって全部意味ないかもしれないって
でもじっとしてられないんです
ちょっとでも可能性があるなら…」
千佳がこんなに食い下がるのは初めてみた
いつも他人優先で自分の意見はあまり口にしない方の子だったから
仕方ない、加勢してあげますか
「ねぇ、宇佐美さん。玉狛で千佳と部隊組んでくれそうな人っている?」
「うーん、うちの隊は実力派集団だから新人が入る隙がないんだよねー
だからほんとにA級目指すなら本部に入ってチーム組んだほうがいいかなぁ
アタシは千佳ちゃんにはうちに来てほしいけどさ」
「なるほど。無いならつくればいいじゃん」
修も同じことを考えていたのか目が合い頷く
「…千佳ちょっと相談がある」
修と私は目的のために屋上に向かった
「空閑」
「おーオサム、椿
どうした?」
「千佳がボーダーに入るって言ってる」
「ほう?」
「近界民にさらわれた兄さんと友達を捜しに行きたいんだそうだ」
「あーなるほど
オサムと椿はどうすんの?」
「止めようかと思ったけど止めても聞きそうになかったから手伝うことにした」
「あの子があんなにハッキリ意見言うのあんまないからね」
「ぼくは千佳と椿と隊 を組んで玉狛支部からA級を目指す」
「おー面白そうだな」
「おまえも一緒にやんないか?」
遊真の目を見て真剣に話す修
「おまえに嘘ついても仕方ないから言うけど
レプリカに親父さんの話聞いたんだ。おまえがこっちに来た目的も」
「うん…残念ながらムダ足だったけどね
おれはもうこっちでやることはなくなった」
「…だったらぼくにおまえの力を貸してくれ
千佳が兄さんを捜しに行けるように」
「今の私達三人じゃA級まで上がるのは難しい
私達もそれはわかってる
実力のある人が必要なんだ」
「ふむ、オサムは面倒見の鬼だな。椿もだけど
でも椿とは違ってオサムは誰が相手でもそうか
そしてまた死にかける」
「ぷっ確かに」
「笑うな!」
「…親父がおれを助けて死んだとき
親父はなぜか笑ってた。その理由がおれにはわかんなかった
おれが死にかけたのは親父の忠告を聞かなかったからで、親父が代わりに死ぬ必要なんてぜんぜんなかったのになんであのとき笑ってたのか
それを親父に聞いてみたかった」
「遊真…」
「…けどそのへんちょっとオサムと似てる気がするんだよな」
「え…?」
「自分が損しても他人の世話を焼くところとかが」
「そういう人間って修以外にもいるんだね」
「オサムはなんで死にかけてでも人を助けるんだ?困ってる人は見過ごせない性質なのか?」
「…別にそんないいもんじゃないよ
ぼくはただ自分がそうするべきと思ったことから一度でも逃げたら、きっと本当に戦わなきゃいけない時にも逃げるようになる
自分がそういう人間だって知ってるんだ
だからぼくは人のためにやってるわけじゃない
自分のためにやってるんだ」
「なるほどオサムっぽいな
けどやばいときは逃げないとそのうち死ぬぞ」
「逃げるのもまた戦術、だよ」
「さて…」
遊真は今まで座っていた所から腰を上げくるっと扉の方を向いた
「じゃあおれも手伝うか
ほっとくとオサムとチカがすぐ死にそうだからな
椿はそこら辺でケンカふっかけてそう
あと隊を組むのが楽しそうでもある」
私達の隊に加わってくれることになったので千佳に報告しようと階段を下りる
修の後ろにいる遊真に声をかける
「悠真、さっきムダ足って言ってたけどぜんぜんムダなんかじゃなかったね」
「…かもね」
少し笑って遊真は答えてくれた
「修くん、遊真くん、椿ちゃん」
「二人に誘われたからいっしょにやるよ。ヒマだし
チカにはまだ自転車の乗り方教えてもらわなきゃいけないしな」
「ありがとう…!」
「ただし…リーダーはオサムだ」
修はてっきり遊真がリーダーだと思っていたからなのか大声で反論する
「な、なに言ってんだ!リーダーはおまえだろ!
おまえのほうが実力も知識も経験もずっと上だ!
ぼくが勝ってるところなんかひとつもない!
なんでぼくがリーダーになるんだ!?」
「おれがそうするべきだと思ってるからだ」
「…!」
「わたしもリーダーは修くんがいいと思う」
「……」
修は呆然としていた
遊真が私に目を向ける
「修、リーダーは実力や経験、知識がある奴がやるべきだと私は思う」
「なら…!」
「けどそれよりも率いる力がないとリーダーは絶対勤まらない
率いる力に関して私は修を評価しているんだけど?」
遊真が修の肩を叩く
「決まりだな」
「さっそく林藤支部長のところに行こう」
「さっき断ったばっかりだからなんかはずかしいな」
「大丈夫だよ、林藤支部長は気にしなさそうじゃん
それどころか私達の書類でも準備して待ってるんじゃないの?
迅さんのサイドエフェクトで見えてたりして」
「そうかもなー」
冗談で言ったつもりだったのに本当に準備してたよこの人たち
サイドエフェクトこっわ
「おう遅かったな
四人分の入隊・転属用の書類だ」
「迅さん…この未来が見えてたの?」
「言ったろ?楽しいことはたくさんあるって」
「…よし、正式な入隊は保護者の書類が揃ってからだが支部長としてボーダー玉狛支部への参加を歓迎する
たった今からおまえたちはチームだ
このチームでA級昇格そして遠征部隊選抜を目指す!」
するとさっきどら焼きを食べた部屋から大声がした
「ボーダーに入りたい…!?おまえが…!?」
その部屋に入ると修が千佳になんか言っていた
「宇佐美さん、これどういう状況?」
「あっ、椿ちゃん。あのね千佳ちゃんがボーダーに入隊したいって言ったら修くんが…」
「あー、なんとなくわかりました」
「千佳おまえボーダーに入ってどうする気だ?」
「…遊真くんが言ってたの。さらわれた兄さんたちはむこうの世界で生きてるかもしれないって
いろいろ考えたけどやっぱりわたし兄さんたちを探しに行きたい
他の人に任せるんじゃなくて自分でも捜しに行きたいの」
その言葉が予想通りだった修はまだ千佳に言う
「近界民の世界に行くにはA級隊員にならなきゃいけないんだぞ?
それがどれだけ難しいことかわかってるのか?」
「うーんそれにね、もし遠征メンバーに選ばれても行く先を選べるわけじゃないんだよ
お兄さんたちをさらった国には行けないかも」
「わかってます…わたしなんかが何をやったって全部意味ないかもしれないって
でもじっとしてられないんです
ちょっとでも可能性があるなら…」
千佳がこんなに食い下がるのは初めてみた
いつも他人優先で自分の意見はあまり口にしない方の子だったから
仕方ない、加勢してあげますか
「ねぇ、宇佐美さん。玉狛で千佳と部隊組んでくれそうな人っている?」
「うーん、うちの隊は実力派集団だから新人が入る隙がないんだよねー
だからほんとにA級目指すなら本部に入ってチーム組んだほうがいいかなぁ
アタシは千佳ちゃんにはうちに来てほしいけどさ」
「なるほど。無いならつくればいいじゃん」
修も同じことを考えていたのか目が合い頷く
「…千佳ちょっと相談がある」
修と私は目的のために屋上に向かった
「空閑」
「おーオサム、椿
どうした?」
「千佳がボーダーに入るって言ってる」
「ほう?」
「近界民にさらわれた兄さんと友達を捜しに行きたいんだそうだ」
「あーなるほど
オサムと椿はどうすんの?」
「止めようかと思ったけど止めても聞きそうになかったから手伝うことにした」
「あの子があんなにハッキリ意見言うのあんまないからね」
「ぼくは千佳と椿と
「おー面白そうだな」
「おまえも一緒にやんないか?」
遊真の目を見て真剣に話す修
「おまえに嘘ついても仕方ないから言うけど
レプリカに親父さんの話聞いたんだ。おまえがこっちに来た目的も」
「うん…残念ながらムダ足だったけどね
おれはもうこっちでやることはなくなった」
「…だったらぼくにおまえの力を貸してくれ
千佳が兄さんを捜しに行けるように」
「今の私達三人じゃA級まで上がるのは難しい
私達もそれはわかってる
実力のある人が必要なんだ」
「ふむ、オサムは面倒見の鬼だな。椿もだけど
でも椿とは違ってオサムは誰が相手でもそうか
そしてまた死にかける」
「ぷっ確かに」
「笑うな!」
「…親父がおれを助けて死んだとき
親父はなぜか笑ってた。その理由がおれにはわかんなかった
おれが死にかけたのは親父の忠告を聞かなかったからで、親父が代わりに死ぬ必要なんてぜんぜんなかったのになんであのとき笑ってたのか
それを親父に聞いてみたかった」
「遊真…」
「…けどそのへんちょっとオサムと似てる気がするんだよな」
「え…?」
「自分が損しても他人の世話を焼くところとかが」
「そういう人間って修以外にもいるんだね」
「オサムはなんで死にかけてでも人を助けるんだ?困ってる人は見過ごせない性質なのか?」
「…別にそんないいもんじゃないよ
ぼくはただ自分がそうするべきと思ったことから一度でも逃げたら、きっと本当に戦わなきゃいけない時にも逃げるようになる
自分がそういう人間だって知ってるんだ
だからぼくは人のためにやってるわけじゃない
自分のためにやってるんだ」
「なるほどオサムっぽいな
けどやばいときは逃げないとそのうち死ぬぞ」
「逃げるのもまた戦術、だよ」
「さて…」
遊真は今まで座っていた所から腰を上げくるっと扉の方を向いた
「じゃあおれも手伝うか
ほっとくとオサムとチカがすぐ死にそうだからな
椿はそこら辺でケンカふっかけてそう
あと隊を組むのが楽しそうでもある」
私達の隊に加わってくれることになったので千佳に報告しようと階段を下りる
修の後ろにいる遊真に声をかける
「悠真、さっきムダ足って言ってたけどぜんぜんムダなんかじゃなかったね」
「…かもね」
少し笑って遊真は答えてくれた
「修くん、遊真くん、椿ちゃん」
「二人に誘われたからいっしょにやるよ。ヒマだし
チカにはまだ自転車の乗り方教えてもらわなきゃいけないしな」
「ありがとう…!」
「ただし…リーダーはオサムだ」
修はてっきり遊真がリーダーだと思っていたからなのか大声で反論する
「な、なに言ってんだ!リーダーはおまえだろ!
おまえのほうが実力も知識も経験もずっと上だ!
ぼくが勝ってるところなんかひとつもない!
なんでぼくがリーダーになるんだ!?」
「おれがそうするべきだと思ってるからだ」
「…!」
「わたしもリーダーは修くんがいいと思う」
「……」
修は呆然としていた
遊真が私に目を向ける
「修、リーダーは実力や経験、知識がある奴がやるべきだと私は思う」
「なら…!」
「けどそれよりも率いる力がないとリーダーは絶対勤まらない
率いる力に関して私は修を評価しているんだけど?」
遊真が修の肩を叩く
「決まりだな」
「さっそく林藤支部長のところに行こう」
「さっき断ったばっかりだからなんかはずかしいな」
「大丈夫だよ、林藤支部長は気にしなさそうじゃん
それどころか私達の書類でも準備して待ってるんじゃないの?
迅さんのサイドエフェクトで見えてたりして」
「そうかもなー」
冗談で言ったつもりだったのに本当に準備してたよこの人たち
サイドエフェクトこっわ
「おう遅かったな
四人分の入隊・転属用の書類だ」
「迅さん…この未来が見えてたの?」
「言ったろ?楽しいことはたくさんあるって」
「…よし、正式な入隊は保護者の書類が揃ってからだが支部長としてボーダー玉狛支部への参加を歓迎する
たった今からおまえたちはチームだ
このチームでA級昇格そして遠征部隊選抜を目指す!」