狙撃手泣かせのサイドエフェクト
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「空閑をボーダーに入れる…?」
「それは遊真を売るということ…?」
「おっと別に本部に連れてくわけじゃないぞ
ウチの支部に来ないかって話だよ
ウチの隊員は近界民の世界に行ったことあるやつが多いからおまえがむこう出身でも騒いだりはしないぞ
とりあえずおためしで来てみたらどうだ?」
「ふむ…
オサムと椿とチカも一緒ならいいよ」
「よし、決まりだな」
玉狛支部は川の真ん中に立ってる建物だった
「ここは元々は川の何かを調査する施設で使わなくなったのを買い取って基地を建てたらしい、いいだろ」
この川氾濫しないのかな…
「隊員は出払ってるっぽいけど何人かは基地にいるかな?」
玉狛支部の隊員…
迅さんの同僚って考えるだけで、一筋縄じゃいかないような人物を想像してしまう
「ただいまー」
迅さんが扉を開けるとそこには
小さな子供がカピバラに乗ってこちらを見ていた
え、なにこのシュールな絵面…
「おっ陽太郎。今誰かいる?」
「……しんいりか…」
「"新入りか"じゃなくて」
そんな陽太郎の頭にチョップをかます迅さん
迅さんおかえりー、と上から女性の声が聞こえた
見上げると眼鏡をかけた女性が荷物を抱えてこちらを見ていた
私達はその女性にどら焼きを出してもらいソファに座らせてもらっていた
「どら焼きしかなかったけど…
でもこのどら焼きいいやつだから、食べて食べて
アタシ宇佐美栞。よろしくね!」
私のどら焼きをじーっと見る陽太郎にどうしたらいいのか困惑していた
「あっ陽太郎!あんたはもう自分の食べたじゃん!」
「あまいなしおりちゃん。ひとつでまんぞくするおれではない」
私の方が大人だし譲ってあげるべきか、いやそしたら我慢させなければいけない年の教育の邪魔になるのか、どちらが正解なのか…
「あっ、そうだ!」
「椿ちゃん?」
「えーっと陽太郎クン?このどら焼きあげる」
「かんしゃするぞ」
そう言って私のどら焼きを食べようと伸ばした手を掴む
「私のどら焼きあげてもいいけど、私と半分こしよう?
さっきも食べたんでしょ?食べすぎは体に良くないでしょ
ちゃんと年上の人の言葉は聞くもんだよ」
最後の言葉に修がすごく微妙な顔をしていたけど気にしないことにした
「…わかった。はんぶんでがまんする」
「よし、いい子」
頭を撫でてどら焼きを半分割って陽太郎に渡す
「おまえ、いいやつだな
とくべつにらいじん丸のおなかさわっていいぞ」
「らいじん丸?」
陽太郎の指の先には先ほど乗っていたカピバラがいた
らいじん丸ってカピバラの名前か!船かなんかだと思った
「なんていうかここは本部とは全然雰囲気ちがいますね…」
「そう?まぁウチはスタッフ全員で10人しかいないちっちゃい基地だからねー
でもはっきり言って強いよ」
自信ありげな宇佐美さんを見る
「ウチの防衛隊員は迅さん以外に3人しかいないけどみんなA級レベルのデキる人だよ
玉狛支部は少数精鋭の実力派集団なのだ!」
迅さんが所属しているくらいだから粒揃いだとは思っていたがまさか全員A級だとは…
「キミ達もウチに入る?メガネ人口増やそうぜ」
「あの…」
私達を勧誘する宇佐美さんに手を挙げて質問する千佳
「さっきあの迅さん…が言ってたんですけど、宇佐美さんもむこうの世界に行ったことあるんですか?」
「うんあるよ。1回だけだけど」
「じゃあそのむこうの世界に行く人間ってどういうふうに決めてるんですか?」
「それはねーA級隊員の中から選抜試験で選ぶんだよね
大体は部隊 単位で選ばれるからアタシもくっついて行けたんだけど」
それを聞いた千佳がなにやら考えこんでしまった
まさかむこうの世界に行きたいとか…
「よう四人とも
親御さんに連絡して今日は玉狛に泊まってけ
ここなら本部の人たちも追ってこないし空き部屋もたくさんある
宇佐美面倒見てやって」
「了解 」
「遊真、メガネくん、柴犬ちゃん
来てくれウチの支部長 が会いたいって」
先ほどから居ないと思ったら支部長の所に行っていたのか
私達は迅さんの後を追い支部長のいる部屋に案内された
「失礼します。三人を連れてきました」
「おっ来たな
おまえが空閑さんの息子か。はじめまして」
「どうも」
「おまえのことは迅と三雲くんと柴田さんから聞いてる
玉狛はおまえを捕まえる気はないよ
ただひとつだけ教えてくれ
おまえ親父さんの知り合いに会いに来たんだろ?
その相手の名前はわかるか?」
「モガミソウイチ
親父が言ってた知り合いの名前は…モガミソウイチだよ」
「そうか…
やっぱり最上さんか…」
林藤支部長が最上宗一について語ってくれた
ボーダー創設メンバーの一人で、遊真の父親のライバルで、迅さんの師匠で
迅さんの黒トリガーだということ
「最上さんは五年前に黒トリガーを残して死んだ」
「そうか、このトリガーが…」
「最上さんが生きてたらきっと本部からおまえのことを庇っただろう
俺は新人のころ空閑さんにお世話になった恩もある
その恩を返したい
おまえが玉狛に入れば俺も大っぴらにおまえを庇える
本部とも正面切ってやりあえる
…どうだ?玉狛支部に入んないか?」
「……それは」
「遊真にとって悪い条件ではないと思ったんだけどなどうして断ったかわかる?」
私は部屋でレプリカに聞いた
『椿にも話しておこうと思う
ユーマがこちらの世界に来た理由を』
「それは遊真を売るということ…?」
「おっと別に本部に連れてくわけじゃないぞ
ウチの支部に来ないかって話だよ
ウチの隊員は近界民の世界に行ったことあるやつが多いからおまえがむこう出身でも騒いだりはしないぞ
とりあえずおためしで来てみたらどうだ?」
「ふむ…
オサムと椿とチカも一緒ならいいよ」
「よし、決まりだな」
玉狛支部は川の真ん中に立ってる建物だった
「ここは元々は川の何かを調査する施設で使わなくなったのを買い取って基地を建てたらしい、いいだろ」
この川氾濫しないのかな…
「隊員は出払ってるっぽいけど何人かは基地にいるかな?」
玉狛支部の隊員…
迅さんの同僚って考えるだけで、一筋縄じゃいかないような人物を想像してしまう
「ただいまー」
迅さんが扉を開けるとそこには
小さな子供がカピバラに乗ってこちらを見ていた
え、なにこのシュールな絵面…
「おっ陽太郎。今誰かいる?」
「……しんいりか…」
「"新入りか"じゃなくて」
そんな陽太郎の頭にチョップをかます迅さん
迅さんおかえりー、と上から女性の声が聞こえた
見上げると眼鏡をかけた女性が荷物を抱えてこちらを見ていた
私達はその女性にどら焼きを出してもらいソファに座らせてもらっていた
「どら焼きしかなかったけど…
でもこのどら焼きいいやつだから、食べて食べて
アタシ宇佐美栞。よろしくね!」
私のどら焼きをじーっと見る陽太郎にどうしたらいいのか困惑していた
「あっ陽太郎!あんたはもう自分の食べたじゃん!」
「あまいなしおりちゃん。ひとつでまんぞくするおれではない」
私の方が大人だし譲ってあげるべきか、いやそしたら我慢させなければいけない年の教育の邪魔になるのか、どちらが正解なのか…
「あっ、そうだ!」
「椿ちゃん?」
「えーっと陽太郎クン?このどら焼きあげる」
「かんしゃするぞ」
そう言って私のどら焼きを食べようと伸ばした手を掴む
「私のどら焼きあげてもいいけど、私と半分こしよう?
さっきも食べたんでしょ?食べすぎは体に良くないでしょ
ちゃんと年上の人の言葉は聞くもんだよ」
最後の言葉に修がすごく微妙な顔をしていたけど気にしないことにした
「…わかった。はんぶんでがまんする」
「よし、いい子」
頭を撫でてどら焼きを半分割って陽太郎に渡す
「おまえ、いいやつだな
とくべつにらいじん丸のおなかさわっていいぞ」
「らいじん丸?」
陽太郎の指の先には先ほど乗っていたカピバラがいた
らいじん丸ってカピバラの名前か!船かなんかだと思った
「なんていうかここは本部とは全然雰囲気ちがいますね…」
「そう?まぁウチはスタッフ全員で10人しかいないちっちゃい基地だからねー
でもはっきり言って強いよ」
自信ありげな宇佐美さんを見る
「ウチの防衛隊員は迅さん以外に3人しかいないけどみんなA級レベルのデキる人だよ
玉狛支部は少数精鋭の実力派集団なのだ!」
迅さんが所属しているくらいだから粒揃いだとは思っていたがまさか全員A級だとは…
「キミ達もウチに入る?メガネ人口増やそうぜ」
「あの…」
私達を勧誘する宇佐美さんに手を挙げて質問する千佳
「さっきあの迅さん…が言ってたんですけど、宇佐美さんもむこうの世界に行ったことあるんですか?」
「うんあるよ。1回だけだけど」
「じゃあそのむこうの世界に行く人間ってどういうふうに決めてるんですか?」
「それはねーA級隊員の中から選抜試験で選ぶんだよね
大体は
それを聞いた千佳がなにやら考えこんでしまった
まさかむこうの世界に行きたいとか…
「よう四人とも
親御さんに連絡して今日は玉狛に泊まってけ
ここなら本部の人たちも追ってこないし空き部屋もたくさんある
宇佐美面倒見てやって」
「
「遊真、メガネくん、柴犬ちゃん
来てくれウチの
先ほどから居ないと思ったら支部長の所に行っていたのか
私達は迅さんの後を追い支部長のいる部屋に案内された
「失礼します。三人を連れてきました」
「おっ来たな
おまえが空閑さんの息子か。はじめまして」
「どうも」
「おまえのことは迅と三雲くんと柴田さんから聞いてる
玉狛はおまえを捕まえる気はないよ
ただひとつだけ教えてくれ
おまえ親父さんの知り合いに会いに来たんだろ?
その相手の名前はわかるか?」
「モガミソウイチ
親父が言ってた知り合いの名前は…モガミソウイチだよ」
「そうか…
やっぱり最上さんか…」
林藤支部長が最上宗一について語ってくれた
ボーダー創設メンバーの一人で、遊真の父親のライバルで、迅さんの師匠で
迅さんの黒トリガーだということ
「最上さんは五年前に黒トリガーを残して死んだ」
「そうか、このトリガーが…」
「最上さんが生きてたらきっと本部からおまえのことを庇っただろう
俺は新人のころ空閑さんにお世話になった恩もある
その恩を返したい
おまえが玉狛に入れば俺も大っぴらにおまえを庇える
本部とも正面切ってやりあえる
…どうだ?玉狛支部に入んないか?」
「……それは」
「遊真にとって悪い条件ではないと思ったんだけどなどうして断ったかわかる?」
私は部屋でレプリカに聞いた
『椿にも話しておこうと思う
ユーマがこちらの世界に来た理由を』