狙撃手泣かせのサイドエフェクト
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修から駅のホームにいると連絡を受け、ゆったりと歩いて向かった
「おーい、三人ともー」
「あ、椿ちゃん」
「久しぶりだね千佳」
「昇進したのか?」
「当たり前じゃん。余裕余裕」
「(ぼくの苦労っていったい…)」
「千佳が近界民に襲われる理由分かった?」
「トリオンが原因だと思うんだが、今から丁度測るところだったんだ」
「測れるもんなんだ」
『この測定索でトリオン能力が測れる』
「どうぞご利用ください」
「う、うん…でもちょっとこわいな…」
怯える千佳の前に修が出た
「レプリカぼくが先に測っていいか?」
『了解だ』
しばらく待ってるとキューブがでてきた
『この
立方体の大小がトリオン能力のレベルを表している』
「修のサイズはどうなの?大きいの?」
「うーん、近界民に襲われるにはこの3倍はほしいかな」
「…別に狙われたいわけじゃない」
「ねぇ私も測ってみたいんだけど」
『了解した』
しばらく待ってたら修より大きな立方体が出てきた
「おっオサムよりデカイ」
「ふーん、遊真はどのくらいなの?」
「おれは椿より少し大きいくらいだな」
「千佳おまえも測ってもらえ」
「痛くも苦しくもないから大丈夫だよ」
「…うん、修くんと椿ちゃんがそういうなら…」
『少々時間がかかりそうだ
楽にしていてくれ』
ベンチに座りトリオンの計測をしている千佳を遠目に遊真がこそっと話しかける
「オサムとチカって付き合ってんの?」
「!?ばっ…ち、ちがう!全然そんなんじゃない!!」
「修焦りすぎ」
「なんだそうなのか」
「千佳はお世話になった先輩の妹で…
それで知り合ったってだけで…」
「ふーんまぁいいけど
それにしてもそんなはっきり近界民に狙われてるなら、ボーダーに言って助けてもらえばいいじゃん」
「それは…」
私達は過去を思い出した
「千佳は他の人を巻き込みたくないんだよ
他人を巻き込むくらいなら一人で近界民から逃げ続ける
そういう子なんだよ」
「ふーむ…
あれ?おれは巻き込まれていいの?」
「おまえは近界民だし巻き込んだのはぼくだからいいんだ」
「ほう、ならいいな
しかしチカはよく一人で逃げられるなー
トリガーもないのに」
「あいつは自分を狙う近界民の居所がわかるらしいんだ
今まで半信半疑だったけど…」
「あ、サイドエフェクトか」
「たぶんね」
「なるほどね
そんでオサムと椿はチカを助けたくてボーダーに入ったわけか」
「別にあいつを助けたいわけじゃ…
ぼくは街を守るために…」
素直じゃない修に私はため息をついた
「おまえつまんないウソつくねー
ごまかす必要ないだろ
誰かを助けたいってのは立派な理由じゃん」
「…そんな立派な話じゃない
ぼくがボーダーに入ろうと思ったのは…
なにも出来ない自分に腹がたったからだ」
修のその理由ははじめて聞いた
麟児さんのことで何か思うところでもあったのだろうか
『計測完了だ』
私達より長い時間計測していた千佳のトリオンは私達の予想を越える大きさだった
「うおぉ…!でっけー!オサムの何倍だ?これ!」
「3倍以上はあるよね」
『尋常ではないな
これほどのトリオン器官はあまり記憶にない
素晴らしい素質だ』
「すげーな近界民に狙われるわけだ」
「関心してる場合じゃない!
千佳が狙われる理由はわかった
問題はそれをどう解決するかだ!」
『最も現実的なのはやはりボーダーに保護を求めることだと思うが』
「でもチカはそれイヤなんだろ?」
「…うん、あんまり他の人に面倒かけたくない…」
千佳をどうするか話あっていたらふいに私達の処分の話をしたときに城戸指令の隣にいたボーダー隊員と米屋の匂いがした
「動くなボーダーだ」
「!?」
「間違いない現場を押さえた
ボーダーの管理下にないトリガーだ
近界民との接触を確認
処理を開始する
トリガー起動」