マた会う日を
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あら~~vv可愛らしいわ~~!わたくしの初孫が2人も!」
「ツェリ様…」
アリア達が思っていた通り、初めての孫にツェリは花とハートをまき散らしながら喜んでいた。
「母上、そんなに騒いでは驚いてしまいますよ」
「もちろん分かっているわ。でも無理ね、とっても嬉しいんだからvv」
「……」
新しく産まれたアリアとコンラートの子ども。
先に生まれたのは長男のレンブラント、次に生まれたのが長女のクレア。
見事にアリアとセルセと同じ様に産まれた。
しばらくしてアリアの体調も戻りつつあるという事で、皆でテラスと中庭でお茶にする事となった。
もちろんアリアとコンラートとの間には産まれたばかりの双子がベビーベッドで寝ているが。
そして話題は先日、ヴァルトラーナ達から認められた話。
「彼は頭が固いのが欠点ですが優秀です。きっと陛下のお役に立つます」
「ハ、ハハハ…。まだまだおれの方が色々教えてもう事になると思うよ」
いくら彼らが認めてくれたとしても、まだまだ有利は半人前であり色々と教えてもらわないといけない事も多い。
「当たり前だ。お前はへなちょこだから、叔父上とエイン様に鍛えたもらえ!」
「へなちょこゆーな!」
「陛下はそのままで充分可愛らしいんですもの。それだけでいいと思うわ」
「そうです。統率者に必要なのは直接的な力ではありません。どうしても力が必要な時はわたくしの魔動装置で、」
「ああ、いや、それは間に合ってるかも…」
ツェリだけでなくアニシナにもそう言われ、今まで茶菓子を食べていたグレタも笑いながら有利に話しかける。
「ユーリはユーリだもん!ユーリが元気ならグレタうれしい!ね、エイル!」
「はい!陛下は元気が取り柄なんですから、ね、ラザニアさん」
グレタの話に肯定したエイルは隣に立っているラザニアに話しかける。
「ええ、もちろんですとも!ね、サングリア」
「はい。姫様とエイル様の仰る通りです!ね、エーフェ」
「はい!そりゃあもう!ね、ドリアさん」
メイド達の間で話しているニックネームが出てしまった。
「皆の気持ちは一緒ですもの。ね、ギュンギュン」
「ギュ…、わたくしの全ては最初からユーリ陛下の為に捧げています」
「! すみません~!」
失態した事に気づいたドリアは顔を赤くしてすぐに謝った。
「さすがは俺の弟。中々人望があるじゃないか」
「そうですね~、お兄さんと違って」
「!?」
感心していた勝利に傷をえぐったのは健の一言だった。
「俺は魔力なんて関係無く、坊ちゃんが気にってるからな~」
「この!リリット・ラッチー・ナナタン・ミコタン・ダカスコスも、」
「だよな」
一番張り切っているダカスコスの言葉を遮って肯定するヨザック。
全員の言葉に嬉しそうに笑った有利は隣に座っている双子、そしてその先にいるコンラートを見る。
「これからもよろしくな」
「ま、当然の事を言うなって」
「そうね。今さらそんな事言われても」
改めてよろしくと言った有利に双子はどこか照れくさそうに返事をした。
「ええ、こちらこそ、陛下」
「陛下って呼ぶな、名付け親」
「…ユーリ」
小さく笑って答えたコンラートに双子は『あ、マズイ』と思った瞬間だった。
「そこぉ!!」
ガタタ
「いっ」
有利とコンラートの会話にヴォルフラムが起こりながら席を立つ。
「何をやっている!!」
「うわっ」
やばいと思った有利はすぐにテラスの柵に足をかけすぐに中庭へと降り立つ。
「待て――!!」
すぐにヴォルフラムは有利を追いかける。
「ヴォルフラムー、頑張って陛下を捕まえなさーい」
「いつもと同じではないか」
「もう慣れましたわ」
婚約者と喧嘩する魔王、と周りが言う程の微笑ましい(?)喧嘩にグウェンダルだけでなくピリアーチェも呆れる。
「まったく!お前という奴は僕というれっきとした婚約者がありながら!」
迫られた有利は咄嗟に背後にある噴水の所に立つ。
そんな有利に勝利は呆れながら近づく。
「有利、お前はちょっと褒めるとすぐそれだ」
「遊ぶならグレタとエイルもいれて――!」
「え、ちょ、グレタ?」
そしてテラスにいたグレタは笑いながら隣にいたエイルの腕を掴みながら有利とヴォルフラムがいる所へ走り出す。
「やはり俺がずっと側にいて見てやらないと駄目だと言う事が、今日という今日ははっきり分かった」
「ユーリ――!ヴォルフラム――!」
3人が有利に近づいている中、同じように健も歩き近づいている。
「これからも、」
どん
「うわっ」
「きゃあ」
「わっ」
話しながら勝利は転び、グレタとエイルも転びそうになったがドリアが支える。
「はい、姫様、エイル様」
だが健は健で気にしないで有利を押そうとする。
「それっ」
したのだが…。
ひょい
「え?」
有利を噴水へ押そうとしたのだが、それよりも先に気づいた有利がさっと避けたが、流れるようにそのまま噴水へ倒れる。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
そう言って健と勝利、そして有利は噴水の中に飛び込んで行った。
「何…!?」
まさか地球へ帰れるとは思っていなかったヴォルフラム達は驚くが、コンラートはちゃんと返答していたが…。
「…いつ戻ったんだ?魔力」
「…さあ?」
先日まで魔力が無かったとかで地球に帰れない、と言っていたはずだった。
なのにいつ魔力が戻ったのか首を傾げるだけだった。
「ま、いいんじゃない?どうせすぐに戻ってきそうだしね」
「ああ、そうだな」
こうしてまた有利達は地球へ帰って行ったが、彼らはそしてまた彼らが戻って来る日を楽しみしながら待つ事となった。
今の家族と新しい家族と一緒に。
end
(2011/03/30)
(re:2017/05/24,2024/07/11)
→atogaki
「ツェリ様…」
アリア達が思っていた通り、初めての孫にツェリは花とハートをまき散らしながら喜んでいた。
「母上、そんなに騒いでは驚いてしまいますよ」
「もちろん分かっているわ。でも無理ね、とっても嬉しいんだからvv」
「……」
新しく産まれたアリアとコンラートの子ども。
先に生まれたのは長男のレンブラント、次に生まれたのが長女のクレア。
見事にアリアとセルセと同じ様に産まれた。
しばらくしてアリアの体調も戻りつつあるという事で、皆でテラスと中庭でお茶にする事となった。
もちろんアリアとコンラートとの間には産まれたばかりの双子がベビーベッドで寝ているが。
そして話題は先日、ヴァルトラーナ達から認められた話。
「彼は頭が固いのが欠点ですが優秀です。きっと陛下のお役に立つます」
「ハ、ハハハ…。まだまだおれの方が色々教えてもう事になると思うよ」
いくら彼らが認めてくれたとしても、まだまだ有利は半人前であり色々と教えてもらわないといけない事も多い。
「当たり前だ。お前はへなちょこだから、叔父上とエイン様に鍛えたもらえ!」
「へなちょこゆーな!」
「陛下はそのままで充分可愛らしいんですもの。それだけでいいと思うわ」
「そうです。統率者に必要なのは直接的な力ではありません。どうしても力が必要な時はわたくしの魔動装置で、」
「ああ、いや、それは間に合ってるかも…」
ツェリだけでなくアニシナにもそう言われ、今まで茶菓子を食べていたグレタも笑いながら有利に話しかける。
「ユーリはユーリだもん!ユーリが元気ならグレタうれしい!ね、エイル!」
「はい!陛下は元気が取り柄なんですから、ね、ラザニアさん」
グレタの話に肯定したエイルは隣に立っているラザニアに話しかける。
「ええ、もちろんですとも!ね、サングリア」
「はい。姫様とエイル様の仰る通りです!ね、エーフェ」
「はい!そりゃあもう!ね、ドリアさん」
メイド達の間で話しているニックネームが出てしまった。
「皆の気持ちは一緒ですもの。ね、ギュンギュン」
「ギュ…、わたくしの全ては最初からユーリ陛下の為に捧げています」
「! すみません~!」
失態した事に気づいたドリアは顔を赤くしてすぐに謝った。
「さすがは俺の弟。中々人望があるじゃないか」
「そうですね~、お兄さんと違って」
「!?」
感心していた勝利に傷をえぐったのは健の一言だった。
「俺は魔力なんて関係無く、坊ちゃんが気にってるからな~」
「この!リリット・ラッチー・ナナタン・ミコタン・ダカスコスも、」
「だよな」
一番張り切っているダカスコスの言葉を遮って肯定するヨザック。
全員の言葉に嬉しそうに笑った有利は隣に座っている双子、そしてその先にいるコンラートを見る。
「これからもよろしくな」
「ま、当然の事を言うなって」
「そうね。今さらそんな事言われても」
改めてよろしくと言った有利に双子はどこか照れくさそうに返事をした。
「ええ、こちらこそ、陛下」
「陛下って呼ぶな、名付け親」
「…ユーリ」
小さく笑って答えたコンラートに双子は『あ、マズイ』と思った瞬間だった。
「そこぉ!!」
ガタタ
「いっ」
有利とコンラートの会話にヴォルフラムが起こりながら席を立つ。
「何をやっている!!」
「うわっ」
やばいと思った有利はすぐにテラスの柵に足をかけすぐに中庭へと降り立つ。
「待て――!!」
すぐにヴォルフラムは有利を追いかける。
「ヴォルフラムー、頑張って陛下を捕まえなさーい」
「いつもと同じではないか」
「もう慣れましたわ」
婚約者と喧嘩する魔王、と周りが言う程の微笑ましい(?)喧嘩にグウェンダルだけでなくピリアーチェも呆れる。
「まったく!お前という奴は僕というれっきとした婚約者がありながら!」
迫られた有利は咄嗟に背後にある噴水の所に立つ。
そんな有利に勝利は呆れながら近づく。
「有利、お前はちょっと褒めるとすぐそれだ」
「遊ぶならグレタとエイルもいれて――!」
「え、ちょ、グレタ?」
そしてテラスにいたグレタは笑いながら隣にいたエイルの腕を掴みながら有利とヴォルフラムがいる所へ走り出す。
「やはり俺がずっと側にいて見てやらないと駄目だと言う事が、今日という今日ははっきり分かった」
「ユーリ――!ヴォルフラム――!」
3人が有利に近づいている中、同じように健も歩き近づいている。
「これからも、」
どん
「うわっ」
「きゃあ」
「わっ」
話しながら勝利は転び、グレタとエイルも転びそうになったがドリアが支える。
「はい、姫様、エイル様」
だが健は健で気にしないで有利を押そうとする。
「それっ」
したのだが…。
ひょい
「え?」
有利を噴水へ押そうとしたのだが、それよりも先に気づいた有利がさっと避けたが、流れるようにそのまま噴水へ倒れる。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
そう言って健と勝利、そして有利は噴水の中に飛び込んで行った。
「何…!?」
まさか地球へ帰れるとは思っていなかったヴォルフラム達は驚くが、コンラートはちゃんと返答していたが…。
「…いつ戻ったんだ?魔力」
「…さあ?」
先日まで魔力が無かったとかで地球に帰れない、と言っていたはずだった。
なのにいつ魔力が戻ったのか首を傾げるだけだった。
「ま、いいんじゃない?どうせすぐに戻ってきそうだしね」
「ああ、そうだな」
こうしてまた有利達は地球へ帰って行ったが、彼らはそしてまた彼らが戻って来る日を楽しみしながら待つ事となった。
今の家族と新しい家族と一緒に。
end
(2011/03/30)
(re:2017/05/24,2024/07/11)
→atogaki