思いの果て
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会議室から出た有利は渡り廊下の様な所で立ち止まり勝利を見る。
「このままじゃ、本当に疑われたままだぞ?何があったんだよ?どうして何も話してくれないんだ!」
「本当に何も覚えていないんだ」
「アラゾンについて行くって言った事もかよ?」
聞かれた勝利は『ああ』と肯定する。
「ひょっとしたら、奴の法術で操られていたのかもしれないな…」
「違う!あの時の勝利はちゃんと自分の言葉で喋っていた。それぐらい分かるよ!」
有利がそう言っても勝利は何も答えなかった。
そしてそれを近くで見たいたコンラート達も何も言えず、近くでお茶をしていたアリア達も何も言わずにただ見てるだけだった。
「なんだよ、勝利のヤツ…」
自室へ戻った有利は愚痴るようにコンラートとセルセに呟いた。
「何か理由があるんじゃないのか?」
「理由って、なんだよ?」
不審そうに有利は2人を見上げる。
「ショーリも陛下の事を思っているはずですよ」
「だったら、何で…」
「ユーリー!」
隠しているんだと思っていたが、それを言う前にグレタの声が聞こえてきたのだ。
「?」
扉の方を向くとそこにはグレタだけでなく、エイルとツェリも立っていた。
「! グレタ、エイル、ツェリ様?」
いったいどうしたのかと思うよりも先に3人は有利の腕を引っ張りながら、ある場所へ走っていた。
「さ、陛下!」
「早く早くー!」
「あっちですよ、陛下」
「何何!?」
何をしようとしているのか分からない有利は不思議に思いながらも言われるがまま引っ張られる。
そして連れて来られたのは中庭であり、そこには豪華な食事が盛られていたり健やアリア達が料理を作っていた。
ゆっくりと歩きながら来ていたコンラートとセルセはくすりと笑うだけだった。
「コンラート、セルセ」
2人も来た事に気づいたアリアは料理作りをいったん中断して2人の元へ小走りで駆け寄る。
「これはいったい何だ?」
「ああ、天気もいいから外で食事をしようってツェリ様が言い出したのよ。たまにはいでしょって…」
「なるほど」
「母上らしい」
いつも突然言い出す彼女に2人は苦笑するだけだった。
ガガガガガ
「「「?」」」
すると近くから何かを削っている音が聞こえてきた為にそちらを向く。
「アニシナ…」
「…何だあれ」
また変な魔動装置を使っている彼女に呆れる。
「魔動自動料理機『男子厨房に立ち上がれ』君です」
「立ち上がれって、勝手にそれが作ってるだろうが…」
「確かに…」
男子厨房に立ち上がれ、と言っていたも実際にはその魔動装置が食材を自動で切っているのだ。
ある意味、ネーミングとしている事が違っている。
しばらくするとダカスコスに連れて来られた勝利も中庭に現れると、有利と勝利だけは別のテーブルに、他は大きなテーブルに着席して食事をしていた。
「大丈夫よ、グレタ」
食事をしながら心配そうに有利と勝利を見ているグレタにツェリは安心させようと優しく話しかけた。
「兄弟なんてどんなに喧嘩をしていても、いつの間にか仲直りしているものだよ」
「そうそう」
コンラートと健の言葉を聞いた彼女は不思議そうにコンラートとヴォルフラムを見る。
「ホント?ヴォルフラムとコンラッドもそうだったの?」
「!」
グレタの問いにヴォルフラムは顔を少し紅らめて自分の両隣にいるコンラートを健を見ると、2人も笑いながら彼を見ていた。
「……僕が知るか!」
そう拗ねた様に言うヴォルフラムにコンラートは微笑むと、双子の方を見る。
「双子の場合も喧嘩したすぐ後にも関わらず一緒に遊んでいたな」
「そうなの?」
「…まあ、子どもの頃はな」
今はあまり喧嘩をする事自体が無いが、子どもの頃は沢山喧嘩をしてもすぐに仲直りをして一緒に遊んでいたのだ。
和やかに食事をしていた時、数人の兵が有利達に近づく。
「陛下。十貴特別貴族会議の決定により、ショーリ様を軟禁させていただきます」
「え?」
「ちょっと待って!」
まさかの決定事項を聞いた有利だけでなくツェリも驚きながら止めようとした。
椅子から立ち上がった有利は兵にどうしてなのか聞こうとする。
「軟禁ってなんだよ!そんな事、」
「たとえ魔王陛下であろうとも十貴特別貴族会議で下された命をお一人で覆す事は出来ません!」
はっきりと言う兵に勝利は静かに立ち上がる。
「分かった」
「あ、勝利!?」
勝利は何も言わずに兵と共に部屋へ戻って行く。
「待てよ!勝利!」
連行していく兵を止めようとした有利を止めたのはコンラートだった。
「陛下、大丈夫。しばらくの間部屋にいていただくだけです」
「でも…」
「陛下!」
すると城の中からギュンターが焦りながら走って来る。
「ギュンター!勝利を閉じ込めるなんて、」
「小シマロンのサラレギー陛下より、ユーリ陛下宛に書簡が届いております!」
「え!?」
サラレギーから書簡が届いたと聞いた有利達はすぐにグウェンダルがいる執務室へ赴いた。
「このままじゃ、本当に疑われたままだぞ?何があったんだよ?どうして何も話してくれないんだ!」
「本当に何も覚えていないんだ」
「アラゾンについて行くって言った事もかよ?」
聞かれた勝利は『ああ』と肯定する。
「ひょっとしたら、奴の法術で操られていたのかもしれないな…」
「違う!あの時の勝利はちゃんと自分の言葉で喋っていた。それぐらい分かるよ!」
有利がそう言っても勝利は何も答えなかった。
そしてそれを近くで見たいたコンラート達も何も言えず、近くでお茶をしていたアリア達も何も言わずにただ見てるだけだった。
「なんだよ、勝利のヤツ…」
自室へ戻った有利は愚痴るようにコンラートとセルセに呟いた。
「何か理由があるんじゃないのか?」
「理由って、なんだよ?」
不審そうに有利は2人を見上げる。
「ショーリも陛下の事を思っているはずですよ」
「だったら、何で…」
「ユーリー!」
隠しているんだと思っていたが、それを言う前にグレタの声が聞こえてきたのだ。
「?」
扉の方を向くとそこにはグレタだけでなく、エイルとツェリも立っていた。
「! グレタ、エイル、ツェリ様?」
いったいどうしたのかと思うよりも先に3人は有利の腕を引っ張りながら、ある場所へ走っていた。
「さ、陛下!」
「早く早くー!」
「あっちですよ、陛下」
「何何!?」
何をしようとしているのか分からない有利は不思議に思いながらも言われるがまま引っ張られる。
そして連れて来られたのは中庭であり、そこには豪華な食事が盛られていたり健やアリア達が料理を作っていた。
ゆっくりと歩きながら来ていたコンラートとセルセはくすりと笑うだけだった。
「コンラート、セルセ」
2人も来た事に気づいたアリアは料理作りをいったん中断して2人の元へ小走りで駆け寄る。
「これはいったい何だ?」
「ああ、天気もいいから外で食事をしようってツェリ様が言い出したのよ。たまにはいでしょって…」
「なるほど」
「母上らしい」
いつも突然言い出す彼女に2人は苦笑するだけだった。
ガガガガガ
「「「?」」」
すると近くから何かを削っている音が聞こえてきた為にそちらを向く。
「アニシナ…」
「…何だあれ」
また変な魔動装置を使っている彼女に呆れる。
「魔動自動料理機『男子厨房に立ち上がれ』君です」
「立ち上がれって、勝手にそれが作ってるだろうが…」
「確かに…」
男子厨房に立ち上がれ、と言っていたも実際にはその魔動装置が食材を自動で切っているのだ。
ある意味、ネーミングとしている事が違っている。
しばらくするとダカスコスに連れて来られた勝利も中庭に現れると、有利と勝利だけは別のテーブルに、他は大きなテーブルに着席して食事をしていた。
「大丈夫よ、グレタ」
食事をしながら心配そうに有利と勝利を見ているグレタにツェリは安心させようと優しく話しかけた。
「兄弟なんてどんなに喧嘩をしていても、いつの間にか仲直りしているものだよ」
「そうそう」
コンラートと健の言葉を聞いた彼女は不思議そうにコンラートとヴォルフラムを見る。
「ホント?ヴォルフラムとコンラッドもそうだったの?」
「!」
グレタの問いにヴォルフラムは顔を少し紅らめて自分の両隣にいるコンラートを健を見ると、2人も笑いながら彼を見ていた。
「……僕が知るか!」
そう拗ねた様に言うヴォルフラムにコンラートは微笑むと、双子の方を見る。
「双子の場合も喧嘩したすぐ後にも関わらず一緒に遊んでいたな」
「そうなの?」
「…まあ、子どもの頃はな」
今はあまり喧嘩をする事自体が無いが、子どもの頃は沢山喧嘩をしてもすぐに仲直りをして一緒に遊んでいたのだ。
和やかに食事をしていた時、数人の兵が有利達に近づく。
「陛下。十貴特別貴族会議の決定により、ショーリ様を軟禁させていただきます」
「え?」
「ちょっと待って!」
まさかの決定事項を聞いた有利だけでなくツェリも驚きながら止めようとした。
椅子から立ち上がった有利は兵にどうしてなのか聞こうとする。
「軟禁ってなんだよ!そんな事、」
「たとえ魔王陛下であろうとも十貴特別貴族会議で下された命をお一人で覆す事は出来ません!」
はっきりと言う兵に勝利は静かに立ち上がる。
「分かった」
「あ、勝利!?」
勝利は何も言わずに兵と共に部屋へ戻って行く。
「待てよ!勝利!」
連行していく兵を止めようとした有利を止めたのはコンラートだった。
「陛下、大丈夫。しばらくの間部屋にいていただくだけです」
「でも…」
「陛下!」
すると城の中からギュンターが焦りながら走って来る。
「ギュンター!勝利を閉じ込めるなんて、」
「小シマロンのサラレギー陛下より、ユーリ陛下宛に書簡が届いております!」
「え!?」
サラレギーから書簡が届いたと聞いた有利達はすぐにグウェンダルがいる執務室へ赴いた。