入れ替わり事件
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「頼むアリア!勉強教えて!」
「は?」
ある日の血盟城、有利は目の前で両手を合わせてアリアに頼み事をしたのだった。
「で、ここでαを定数として、」
有利の執務室ではアリアが『必勝』というハチマキを着けながら勉強をしている有利に数学を教えていたのだ。
「えと…、xの二次関数、y=x2-2(а-x+2)2-5а+4…」
「それな~に?呪文?」
「難しそうですね」
初めて見る文字などにグレタとエイルは不思議そうにそれを見ていた。
そんな二人にアリアは微笑む。
「これは呪文じゃなくて勉強」
「来週から、期末テストなんだ。だから難しい所とか分からない所をアリアに教わってるんだよ」
「きまつてすと?」
初めて聞いた言葉にキョトンとなっていると、アリアが簡単に説明した。
「ここまで勉強を自分のモノに出来ましたっていう事を証明するものね」
「へぇ」
「王としての責務を果たしながら、学業もきっちりとこなす。陛下のその気高き志にギュンターは感激いたし、ま、うぅっ」
王の責務、学業を頑張ってこなしている有利にギュンターは感動して途中で泣き始めてしまった姿を見て有利は苦笑いするだけだった。
「そんな、泣くほどの事でも…」
「でも、こっちの世界で勉強するのはルール違反じゃないかな?」
「え、何で?」
まさかそんな事を言われるとは思っておらず、驚き顔で健を見る。
「地球とこちらの世界では時間の流れ方が違いますから」
コンラートに言われると有利は納得するようにまた教科書を見る。
「ん~、言われてみれば確かに、一夜漬けも楽勝か」
「戻るのはいいとして、間に合うのか?このまま帰っても」
「確かに色々と大変そうだけどな」
ヴォルフラムとセルセにまで言われたが、有利は自信なさげに笑うだけだった。
「あんまり自信ないけど、やるしかないね」
「ま、それが高校生の務めなんだし」
諦めたら?と話していると、突然ドアが開きアニシナが入ってくる。
しかも何かを持ちながら…。
「ご安心下さい、陛下。こんな事もあろうかと、ジャッジャジャーン!」
持っていた物をテーブルに置くと、かけてあった布を外す。
「「何?」」
初めて見るそれに双子は呆れながら尋ねる。
「これはわたくしが新たに開発した魔動催眠学習装置『寝ている間に覚えたろー』君です」
青をベースにしたヘルメットを見て双子とエイルは変な目で見ていた。
「(嘘くせー)」
「(本当に?)」
「(無理な気がする)」
と、思いながら…。
「これを被れば勉強もバッチリ丸暗記可能。さ、陛下」
そう言ってアニシナはヘルメットを有利に渡そうとしたが、それに気づいたギュンターがすぐに止める。
「いけません!貴女の発明品を陛下に被せるなど!」
「何がいけないと言うのです!わたくしの発明品が信用できないとでも?」
「あ、ハハハハ…、ありがとう、アニシナさん。大切に使わせてもらうよ」
有利はアニシナから受け取ったヘルメットを袋の包み、さっそく地球へ行く準備をして浴室へと赴いたが。
「で、皆も行くの?」
彼と同じ様に地球へ行く準備をしていた5名が立っていた。
「当たり前だろう」
「もちろんです」
「この間のカロリアの時は留守番だったから」
「私は行きたい所があるの」
ヴォルフラムからコンラート、カロリアにいけず留守番していたセルセ、日本で行きたい所があると言い出したアリア、そして健の5人だった。
こうして6人は浴室から地球へ行く事になった。
ザッパーン
地球の有利の自宅の浴室へ辿り着いた6人を待っていたのは。
「きゃ――――!」
美子の嬉しそうな声だった。
「どうした!?」
さすがの勝利も美子の叫び声に驚き、すぐに浴室へ走って来たのだ。
「お帰り、有ちゃん!」
「た、ただいま」
(狭い)浴槽に6人がギュウギュウと入っている姿を見て勝利は何も言えなかったが、美子は嬉しそうに笑う。
「皆も一緒なのね~!良かった、カレー多めに作っておいてvv」
「またお世話になります、ミコさん」
「カレーって聞いたらお腹減っちゃいました」
「確かに」
「久しぶりだよな、こっちの料理も」
健の言葉に双子は同意したが、それを聞いていた勝利は溜め息をつく。
「ハァ。少しは遠慮というものを知らんのか、弟のお友達」
こうして有利達はさっそく夕飯としてカレーを食べる事にしたのだった。
どっぷりと夜になり、カレーを食べ終えた健とアリアは自宅へ帰ろうと玄関へ向かう。
「渋谷ー!勉強頑張ってねー!」
「私は今日、紅子の家に帰るから」
今回はアリアも健と一緒に有利の家から出て行こうとしていた。
「明日も来るんだろ?」
「ちょっと行きたい所があるから、そこに寄ってから来る」
「了解だ」
「猊下とアリアも気をつけて」
心配そうにしているコンラートに健は全然気にせずに笑う。
「こっちの世界は向こうよりは安全だよ」
「そういう事ね。また明日」
そう言って2人は玄関から出て行ったのだった。
「は?」
ある日の血盟城、有利は目の前で両手を合わせてアリアに頼み事をしたのだった。
「で、ここでαを定数として、」
有利の執務室ではアリアが『必勝』というハチマキを着けながら勉強をしている有利に数学を教えていたのだ。
「えと…、xの二次関数、y=x2-2(а-x+2)2-5а+4…」
「それな~に?呪文?」
「難しそうですね」
初めて見る文字などにグレタとエイルは不思議そうにそれを見ていた。
そんな二人にアリアは微笑む。
「これは呪文じゃなくて勉強」
「来週から、期末テストなんだ。だから難しい所とか分からない所をアリアに教わってるんだよ」
「きまつてすと?」
初めて聞いた言葉にキョトンとなっていると、アリアが簡単に説明した。
「ここまで勉強を自分のモノに出来ましたっていう事を証明するものね」
「へぇ」
「王としての責務を果たしながら、学業もきっちりとこなす。陛下のその気高き志にギュンターは感激いたし、ま、うぅっ」
王の責務、学業を頑張ってこなしている有利にギュンターは感動して途中で泣き始めてしまった姿を見て有利は苦笑いするだけだった。
「そんな、泣くほどの事でも…」
「でも、こっちの世界で勉強するのはルール違反じゃないかな?」
「え、何で?」
まさかそんな事を言われるとは思っておらず、驚き顔で健を見る。
「地球とこちらの世界では時間の流れ方が違いますから」
コンラートに言われると有利は納得するようにまた教科書を見る。
「ん~、言われてみれば確かに、一夜漬けも楽勝か」
「戻るのはいいとして、間に合うのか?このまま帰っても」
「確かに色々と大変そうだけどな」
ヴォルフラムとセルセにまで言われたが、有利は自信なさげに笑うだけだった。
「あんまり自信ないけど、やるしかないね」
「ま、それが高校生の務めなんだし」
諦めたら?と話していると、突然ドアが開きアニシナが入ってくる。
しかも何かを持ちながら…。
「ご安心下さい、陛下。こんな事もあろうかと、ジャッジャジャーン!」
持っていた物をテーブルに置くと、かけてあった布を外す。
「「何?」」
初めて見るそれに双子は呆れながら尋ねる。
「これはわたくしが新たに開発した魔動催眠学習装置『寝ている間に覚えたろー』君です」
青をベースにしたヘルメットを見て双子とエイルは変な目で見ていた。
「(嘘くせー)」
「(本当に?)」
「(無理な気がする)」
と、思いながら…。
「これを被れば勉強もバッチリ丸暗記可能。さ、陛下」
そう言ってアニシナはヘルメットを有利に渡そうとしたが、それに気づいたギュンターがすぐに止める。
「いけません!貴女の発明品を陛下に被せるなど!」
「何がいけないと言うのです!わたくしの発明品が信用できないとでも?」
「あ、ハハハハ…、ありがとう、アニシナさん。大切に使わせてもらうよ」
有利はアニシナから受け取ったヘルメットを袋の包み、さっそく地球へ行く準備をして浴室へと赴いたが。
「で、皆も行くの?」
彼と同じ様に地球へ行く準備をしていた5名が立っていた。
「当たり前だろう」
「もちろんです」
「この間のカロリアの時は留守番だったから」
「私は行きたい所があるの」
ヴォルフラムからコンラート、カロリアにいけず留守番していたセルセ、日本で行きたい所があると言い出したアリア、そして健の5人だった。
こうして6人は浴室から地球へ行く事になった。
ザッパーン
地球の有利の自宅の浴室へ辿り着いた6人を待っていたのは。
「きゃ――――!」
美子の嬉しそうな声だった。
「どうした!?」
さすがの勝利も美子の叫び声に驚き、すぐに浴室へ走って来たのだ。
「お帰り、有ちゃん!」
「た、ただいま」
(狭い)浴槽に6人がギュウギュウと入っている姿を見て勝利は何も言えなかったが、美子は嬉しそうに笑う。
「皆も一緒なのね~!良かった、カレー多めに作っておいてvv」
「またお世話になります、ミコさん」
「カレーって聞いたらお腹減っちゃいました」
「確かに」
「久しぶりだよな、こっちの料理も」
健の言葉に双子は同意したが、それを聞いていた勝利は溜め息をつく。
「ハァ。少しは遠慮というものを知らんのか、弟のお友達」
こうして有利達はさっそく夕飯としてカレーを食べる事にしたのだった。
どっぷりと夜になり、カレーを食べ終えた健とアリアは自宅へ帰ろうと玄関へ向かう。
「渋谷ー!勉強頑張ってねー!」
「私は今日、紅子の家に帰るから」
今回はアリアも健と一緒に有利の家から出て行こうとしていた。
「明日も来るんだろ?」
「ちょっと行きたい所があるから、そこに寄ってから来る」
「了解だ」
「猊下とアリアも気をつけて」
心配そうにしているコンラートに健は全然気にせずに笑う。
「こっちの世界は向こうよりは安全だよ」
「そういう事ね。また明日」
そう言って2人は玄関から出て行ったのだった。