留守番
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「フゥ、陛下達は今頃、どうしているでしょうか…」
血盟城にあるグウェンダルの執務室では窓の外を眺めながらギュンターが1人嘆いていた。
「そろそろカロリアに到着する頃だな」
「創主を倒して世界が平和になったお祝いの招待だろ?」
「向こうだって色々と被害があったんだし、仕方ないんじゃない?」
嘆いているギュンターにグウェンダルと双子は全く気にせずに、自分達の仕事をこなしていた。
「しかし、わたくしがっ またしてもご一緒させて頂けず…!ううっ」
「お前には仕事があるだろう」
「早くやってくれないとこっちにまで仕事が来るんだから」
さっさとやってよ、とジッと変な目で睨むアリアだったが、グウェンダルは1枚の書類を見てハッとなる。
「どうしたんだ?」
「ヨザックからの白鳩便だ」
「ヨザから?」
不思議に思うとグウェンダルはその盛っていた書類を双子とギュンターに見せる。
「例の秘密結社の動きが再び活発になっていると…」
「コンラートには用心するよう伝えてある。心配は無いと思うが、」
「心配なのは他の2人なんだよな」
「…確かに、」
コンラートなら安心して任せていられるが、どうしてもその彼と一緒にいる2人は何かしら問題を起こしてくれる。
ずっと側にいた双子だからこそ嫌な予感として考えていたが、それを見ていたエイルも苦笑しながら双子を見る。
「でも、お兄様だって行きたかったんじゃ?」
「ん?」
セルセはキョトンとなったが、すぐに『ああ』とエイルが言っている意味を理解した。
いつもなら有利と一緒に行っているセルセが今回は城で留守番しているのだ。
「今回は仕方ないんだよな。まさか、」
「まさか叔母様と叔父様が来るとは思ってなかったしね」
そうなのだ。
有利達が出発する少し前に用があった双子の叔父叔母であるエインとエレナが血盟城へ来たのだ。
さすがに双子も2人を置いては行けず、今回は大人しく留守番する事にしたのだった。
「相変わらず凄い方達でした」
エインはともかくエレナの性格のテンションにエイルは苦笑するだけ。
それを聞いていたギュンターも苦笑する。
「それも仕方無いでしょうね。あのお2人は昔からあの様な性格ですから」
「…エイン様はともかく、エレナ様は無邪気な性格だからな」
アリアとセルセ同様にエレナとエインも同じ双子でもあるが、性格は全く違う。
エインは母親譲りの性格なのか大人しく、相手の気持ちを思いやる事ができるが、双子の姉であるエレナは父親譲りの性格か何でも面白い事が好きであり、つまらない事などは嫌いなのだ。
「でも、やっぱりお2人は姉様と兄様に似てますよね」
「「……」」
エイルの話に双子は『そうか?』と思いながら首を傾げるが、同じ様に聞いていたグウェンダルとギュンターは内心『確かに…』と思っていたり。
バッターン!
「双子&エイル!さっそく付き合ってもらうわよ!」
と、突然執務室に入って来たのは、今まで話題として話していたアスタルテ卿エレナだった。
「叔母様?」
「付き合うって、」
「どこに?」
突然の話に双子とエイルを首を傾げていると、苦笑しながらエインが中に入ってくる。
「ごめんね、エレナは言い出したら聞かないから」
「いえ、それはいいんですけど…」
「久しぶりの血盟城だから妙にテンションが高めで」
そう苦笑しながら話すエインは視線をエレナに向けると、彼女は机で書類整理をしているグウェンダルにちょっかいを出していたりしていたのだ。
それを見て4人は溜め息をつくだけだった。
こうして有利とコンラート、そしてヴォルフラムがカロリアへ行っている間、双子達はエレナに振り回されていました。
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(2010/07/11)
(re:2017/05/21,2024/07/11)
血盟城にあるグウェンダルの執務室では窓の外を眺めながらギュンターが1人嘆いていた。
「そろそろカロリアに到着する頃だな」
「創主を倒して世界が平和になったお祝いの招待だろ?」
「向こうだって色々と被害があったんだし、仕方ないんじゃない?」
嘆いているギュンターにグウェンダルと双子は全く気にせずに、自分達の仕事をこなしていた。
「しかし、わたくしがっ またしてもご一緒させて頂けず…!ううっ」
「お前には仕事があるだろう」
「早くやってくれないとこっちにまで仕事が来るんだから」
さっさとやってよ、とジッと変な目で睨むアリアだったが、グウェンダルは1枚の書類を見てハッとなる。
「どうしたんだ?」
「ヨザックからの白鳩便だ」
「ヨザから?」
不思議に思うとグウェンダルはその盛っていた書類を双子とギュンターに見せる。
「例の秘密結社の動きが再び活発になっていると…」
「コンラートには用心するよう伝えてある。心配は無いと思うが、」
「心配なのは他の2人なんだよな」
「…確かに、」
コンラートなら安心して任せていられるが、どうしてもその彼と一緒にいる2人は何かしら問題を起こしてくれる。
ずっと側にいた双子だからこそ嫌な予感として考えていたが、それを見ていたエイルも苦笑しながら双子を見る。
「でも、お兄様だって行きたかったんじゃ?」
「ん?」
セルセはキョトンとなったが、すぐに『ああ』とエイルが言っている意味を理解した。
いつもなら有利と一緒に行っているセルセが今回は城で留守番しているのだ。
「今回は仕方ないんだよな。まさか、」
「まさか叔母様と叔父様が来るとは思ってなかったしね」
そうなのだ。
有利達が出発する少し前に用があった双子の叔父叔母であるエインとエレナが血盟城へ来たのだ。
さすがに双子も2人を置いては行けず、今回は大人しく留守番する事にしたのだった。
「相変わらず凄い方達でした」
エインはともかくエレナの性格のテンションにエイルは苦笑するだけ。
それを聞いていたギュンターも苦笑する。
「それも仕方無いでしょうね。あのお2人は昔からあの様な性格ですから」
「…エイン様はともかく、エレナ様は無邪気な性格だからな」
アリアとセルセ同様にエレナとエインも同じ双子でもあるが、性格は全く違う。
エインは母親譲りの性格なのか大人しく、相手の気持ちを思いやる事ができるが、双子の姉であるエレナは父親譲りの性格か何でも面白い事が好きであり、つまらない事などは嫌いなのだ。
「でも、やっぱりお2人は姉様と兄様に似てますよね」
「「……」」
エイルの話に双子は『そうか?』と思いながら首を傾げるが、同じ様に聞いていたグウェンダルとギュンターは内心『確かに…』と思っていたり。
バッターン!
「双子&エイル!さっそく付き合ってもらうわよ!」
と、突然執務室に入って来たのは、今まで話題として話していたアスタルテ卿エレナだった。
「叔母様?」
「付き合うって、」
「どこに?」
突然の話に双子とエイルを首を傾げていると、苦笑しながらエインが中に入ってくる。
「ごめんね、エレナは言い出したら聞かないから」
「いえ、それはいいんですけど…」
「久しぶりの血盟城だから妙にテンションが高めで」
そう苦笑しながら話すエインは視線をエレナに向けると、彼女は机で書類整理をしているグウェンダルにちょっかいを出していたりしていたのだ。
それを見て4人は溜め息をつくだけだった。
こうして有利とコンラート、そしてヴォルフラムがカロリアへ行っている間、双子達はエレナに振り回されていました。
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