黒のジェネウス
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「で、ユーリの処刑場として、あの闘技場を選んだんだよ」
「それって、私が行ったら、」
「ダメに決まってんだろ」
「やっぱり?」
ヨザックと共に城へ行っていたセルセは健達に、有利の処刑を実地する場所を話しに戻って来ていた。
「今回だけは危険に近いからね。アリア、君はツェリ様と一緒に居た方がいいよ」
「フウ…、分かった」
昔みいたに自分では動けないのであれば、一緒に行っても足手まといになるには違いない。
それは自分自身が1番分かっているからこそ、今回はツェリと一緒に待つ事にしたのだった。
闘技場へ到着した彼らはすぐに有利とコンラートを助けに行った。
有利を助けたい気持ちだけで動くヴォルフラムは誰よりも先に闘技場へ入り、2人に攻撃をしかけている白の鴉を剣で倒す。
「ユーリ、助けに来たぞ!」
「ヴォルフラム!でもっ」
「何ぐずぐずしている!ウッ」
ヴォルフラムは苦しそうにその場に膝を着いてしまった。
それを見たセルセはすぐに彼に近づき立ち上がせる。
「お前もぐずぐずと、そんな所で立ってるな。早く法石から離れるぞ」
彼の近くに倒れている白い鴉のメンバーは、法術を使ってコンラートと有利に攻撃をしかけていたから、全員法石を持っているのだ。
その為に純粋な魔族であるヴォルフラムにはキツイのだ。
同じ様にヨザックも剣で倒していき、健も持ってきていた木の棒で叩いて気絶させた。
「村田、お前まで!」
「ちょっと似合わなかったかな?」
「お待たせしました、隊長」
「遅かったな」
健だけでなくヨザックも有利達に近づき、セルセもヴォルフラムの体を支えながら彼らの側に寄る。
パッとセルセがヴォルフラムの腕を離すと、法石の所為でその場に倒れこむ。
「ヴォルフラム!どうしてこんな所に、」
「コンラートだけでは、頼りならないからな」
苦しそうに話す彼に、それを聞いていたコンラートだけでなくセルセとヨザックも笑うだけだった。
「あれ?そういえばアリアは?」
いつもなら一緒にいるアリアがいない事に気づいた。
「アイツならツェリ様と一緒に居る。さすがにここには連れて来れないだろ?」
妊娠しているんだから、と後つけをして説明するセルセだった。
「それに、助けに来たのは僕達だけじゃないから」
「え?」
健の言葉に驚いたが、この闘技場を見渡せる王の席ではアーダルベルトが立っていたのだ。
「アーダルベルト?いつの間に、」
「あちらは任せて、僕達は脱出するぞ!」
そう言って立ち上がったが、有利達の先にはフードを被っている男が1人立っていた。
「いつの間に…」
「貴方々、このまま行かせるわけにはいきません」
「ジェネウス…」
どこかで会ったのか、有利は彼の名前を呟くとコンラート達は驚く。
まさか彼の名前が健の前世の1人と同じ名前であるからだ。
「そうか、君が今の白い鴉の代表なのか」
「猊下、」
「その名も代々受け継がれてきたのかな?」
「村田?」
いつもと雰囲気が違う健に有利も少し戸惑うが、ジェネウスは気にせずに話し出す。
「またお会いしましたね、双黒の大賢者。来ると思っていました。
……あのディオネの子孫でも女性はいないのですか?」
「!」
「アリアの事かい?」
まさか彼の口からアリアの名前が出てくるとは思っておらず、有利達は驚く。
「あのディオネの術を作ったテイア・ディオネの子孫、興味はあります」
すると全員倒したはずの白い鴉のメンバーではなく、新しく白い鴉が闘技場へ入ってくる。
「こんな事をして、貴方達に逃げ場はありませんよ」
どんどん白い鴉の者達が入って来ると、すぐに彼らを取り囲む。
「あ!」
「くそっ 次々と、」
「ここは白い鴉の者達が取り囲んでいます」
「罠って事?」
「そうだろうね」
焦る事なく肯定する健にセルセとコンラート、ヨザックは彼を見る。
「法術の結界に少し穴が開いていた。僕達を誘き寄せる為にわざとそういておいたんだろう」
「あっちゃ~」
罠だった事を知ったヨザックも呆れながら笑った。
「それでも、ここに来たという事は、やはり貴方は邪魔だ。双黒の大賢者っ」
「!」
するとジェネウスの体が赤く光りだすを見て、コンラート達はすぐに構える。
「今度は、先程のようにはゆかぬぞ。ウェラー卿!」
彼の背後の先程まで出いてた法術で作った獣とは変わり、紅く巨大で凶暴そうな獣が現れたのだ。
「うわ、」
「隊長、こりゃ…、」
「ああ、マズイ」
先程までの獣はそれほど大きくなかったからこそ、剣で切っていく事ができた。
だがこの大きさ、しかも凶暴性を増している法術に立ち向かえるか分からない。
「死ね!双黒の大賢者!」
ジェネウスはよほど大賢者である健に恨みがあるらしい。
現れた巨大な獣は健目掛けて突進してくるが、その瞬間、青く巨大な光が現れて健達を守る。
有利が魔王を発動させ巨大な獣を消すと、彼を中心に光と突風が現れて敵を飛ばしていったのだ。
光と突風が落ち着いても、有利は魔王のまま立っていた。
「ユーリ」
「助かったよ、渋谷」
「…このまま退けばよし、さもなくば、余の力を以って道を開けるまで。クッ」
「ユーリ!」
いくら有利でも人間界で魔力を使うと、すぐに疲れてしまう。
「それって、私が行ったら、」
「ダメに決まってんだろ」
「やっぱり?」
ヨザックと共に城へ行っていたセルセは健達に、有利の処刑を実地する場所を話しに戻って来ていた。
「今回だけは危険に近いからね。アリア、君はツェリ様と一緒に居た方がいいよ」
「フウ…、分かった」
昔みいたに自分では動けないのであれば、一緒に行っても足手まといになるには違いない。
それは自分自身が1番分かっているからこそ、今回はツェリと一緒に待つ事にしたのだった。
闘技場へ到着した彼らはすぐに有利とコンラートを助けに行った。
有利を助けたい気持ちだけで動くヴォルフラムは誰よりも先に闘技場へ入り、2人に攻撃をしかけている白の鴉を剣で倒す。
「ユーリ、助けに来たぞ!」
「ヴォルフラム!でもっ」
「何ぐずぐずしている!ウッ」
ヴォルフラムは苦しそうにその場に膝を着いてしまった。
それを見たセルセはすぐに彼に近づき立ち上がせる。
「お前もぐずぐずと、そんな所で立ってるな。早く法石から離れるぞ」
彼の近くに倒れている白い鴉のメンバーは、法術を使ってコンラートと有利に攻撃をしかけていたから、全員法石を持っているのだ。
その為に純粋な魔族であるヴォルフラムにはキツイのだ。
同じ様にヨザックも剣で倒していき、健も持ってきていた木の棒で叩いて気絶させた。
「村田、お前まで!」
「ちょっと似合わなかったかな?」
「お待たせしました、隊長」
「遅かったな」
健だけでなくヨザックも有利達に近づき、セルセもヴォルフラムの体を支えながら彼らの側に寄る。
パッとセルセがヴォルフラムの腕を離すと、法石の所為でその場に倒れこむ。
「ヴォルフラム!どうしてこんな所に、」
「コンラートだけでは、頼りならないからな」
苦しそうに話す彼に、それを聞いていたコンラートだけでなくセルセとヨザックも笑うだけだった。
「あれ?そういえばアリアは?」
いつもなら一緒にいるアリアがいない事に気づいた。
「アイツならツェリ様と一緒に居る。さすがにここには連れて来れないだろ?」
妊娠しているんだから、と後つけをして説明するセルセだった。
「それに、助けに来たのは僕達だけじゃないから」
「え?」
健の言葉に驚いたが、この闘技場を見渡せる王の席ではアーダルベルトが立っていたのだ。
「アーダルベルト?いつの間に、」
「あちらは任せて、僕達は脱出するぞ!」
そう言って立ち上がったが、有利達の先にはフードを被っている男が1人立っていた。
「いつの間に…」
「貴方々、このまま行かせるわけにはいきません」
「ジェネウス…」
どこかで会ったのか、有利は彼の名前を呟くとコンラート達は驚く。
まさか彼の名前が健の前世の1人と同じ名前であるからだ。
「そうか、君が今の白い鴉の代表なのか」
「猊下、」
「その名も代々受け継がれてきたのかな?」
「村田?」
いつもと雰囲気が違う健に有利も少し戸惑うが、ジェネウスは気にせずに話し出す。
「またお会いしましたね、双黒の大賢者。来ると思っていました。
……あのディオネの子孫でも女性はいないのですか?」
「!」
「アリアの事かい?」
まさか彼の口からアリアの名前が出てくるとは思っておらず、有利達は驚く。
「あのディオネの術を作ったテイア・ディオネの子孫、興味はあります」
すると全員倒したはずの白い鴉のメンバーではなく、新しく白い鴉が闘技場へ入ってくる。
「こんな事をして、貴方達に逃げ場はありませんよ」
どんどん白い鴉の者達が入って来ると、すぐに彼らを取り囲む。
「あ!」
「くそっ 次々と、」
「ここは白い鴉の者達が取り囲んでいます」
「罠って事?」
「そうだろうね」
焦る事なく肯定する健にセルセとコンラート、ヨザックは彼を見る。
「法術の結界に少し穴が開いていた。僕達を誘き寄せる為にわざとそういておいたんだろう」
「あっちゃ~」
罠だった事を知ったヨザックも呆れながら笑った。
「それでも、ここに来たという事は、やはり貴方は邪魔だ。双黒の大賢者っ」
「!」
するとジェネウスの体が赤く光りだすを見て、コンラート達はすぐに構える。
「今度は、先程のようにはゆかぬぞ。ウェラー卿!」
彼の背後の先程まで出いてた法術で作った獣とは変わり、紅く巨大で凶暴そうな獣が現れたのだ。
「うわ、」
「隊長、こりゃ…、」
「ああ、マズイ」
先程までの獣はそれほど大きくなかったからこそ、剣で切っていく事ができた。
だがこの大きさ、しかも凶暴性を増している法術に立ち向かえるか分からない。
「死ね!双黒の大賢者!」
ジェネウスはよほど大賢者である健に恨みがあるらしい。
現れた巨大な獣は健目掛けて突進してくるが、その瞬間、青く巨大な光が現れて健達を守る。
有利が魔王を発動させ巨大な獣を消すと、彼を中心に光と突風が現れて敵を飛ばしていったのだ。
光と突風が落ち着いても、有利は魔王のまま立っていた。
「ユーリ」
「助かったよ、渋谷」
「…このまま退けばよし、さもなくば、余の力を以って道を開けるまで。クッ」
「ユーリ!」
いくら有利でも人間界で魔力を使うと、すぐに疲れてしまう。