敵襲の正体
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あの後、部屋でオンディーヌから詳しく聞く事になった。
「わたしには、双子の姉セラフィーヌがいました。わたし達には生まれ持った不思議な力があった。
皆が噂しました。わたしか姉か、どちらかが時代の言賜巫女に選ばれるであろうと。姉は眞魔国を愛し、言賜巫女になった時の理想に燃えていました」
だが眞王はセラフィーヌではなく、オンディーヌを選んだのだ。
「わたしが言賜巫女の役割を終え、森の民の元へ戻った時、姉は森の民を従えすでに土地を離れた後でした。
それから何百年もの時が流れ、わたしは新たな森の民と共に平穏な日々を暮らしていました。しかし、…つい先日、姉がわたしの水晶玉に現れたのです」
『!?』
「眞魔国は禁忌の箱によって滅ぼされようとしている。眞魔国を守る為に箱を開けぬ、もっとも簡単な方法。それは、…鍵そのものを抹殺する事」
それを聞いた有利は驚く。
「ちょっと待ってよ。だったら何でグウェンダルが狙われんのさ!?鍵じゃないのに」
グウェンダルは何も言わなかった。
隣にいる双子とコンラートは鍵の事を聞いていて分かっていた為に2人を見る。
「水の力を借り次元を移動する。それは、選ばれし力を持つ者にしか出来ぬ技です。しかし…」
「オンディーヌのお姉さんなら納得だね。そのうえ雨だ」
それで全員は納得する。
「どこから現れるか分からない、という事ですね」
「よし、こうしちゃいられないよ。城に戻って作戦会議だ」
有利の言葉に敵襲に備え、兵にも言っておく事にした。
すぐに有利達は血盟城へ戻る為に部屋から出て行く。
「リュイも呼んでおく」
「ああ、言っておいた方がいいしな」
「噴水の水やお風呂の水は全部抜こう」
「はい」
「ではすぐに兵に言っておきます」
素早く行動するセルセ達だった。
血盟城へ戻ってから、アリア達はすぐに兵に命令していく。
「城下にも兵を配置する必要がありますね」
「ヨザックを呼んでくる」
コンラートはその場から離れ、ヨザックを予備に行く。
ギュンターは隣にいた勝利に気づき、安心させる様に笑顔になる。
「お疲れでしょう。どうぞ、お休みください。後は我々が、」
「セルセ様」
ギュンターの言葉を遮ったのはリュイだった。
「リュイか」
「はい、ここの噴水もどうします?」
セルセはギュンターを見ると、彼は頷く。
「噴水の水は全部止める。兵にも言っといてくれ」
「敵はいつ何処から攻めて来るか分かりません。気を緩めずに、と」
「分かりました」
リュイは一礼すると、すぐに兵達の所へ走って行く。
勝利はギュンターに言われ、有利達がいる部屋へ赴く。
そこには有利、アリア、健、ヴォルフラムがいた。
「城内に溜めている水は全部抜いたんだよね」
「もちろん。そういう指示をセルセやギュンターが出してるわ」
「あとは飲み水を何とかしないと」
「ああ、そうだな。…お」
有利は部屋に入ってきた勝利に気づく。
「まだ起きてたの?」
「この状況で眠れるほど図太くは無い」
「そっか…」
苦笑する有利。
「渋谷、森の民の事だけど…」
「もっと情報が欲しいな。オンディーヌが目覚めたら、さっそく聞いてみなくちゃ」
「そうね、それと図書館の資料もあたってみるわ」
「そうだね、何か有効な手段が見つかるかもしれない」
セラフィーヌの対策に色々話している3人に、勝利は何も言えずただ部屋から出て行った。
「(……勝利…?)」
いつもなら有利の事が心配で何かと言ってきたのに、と不思議に思ったアリアだった。
有利が居る部屋に戻ってきたコンラートとセルセだった。
「しばらく俺達は陛下のお側を離れます」
「え?」
「狙われているのは俺ですから」
「そんな!皆といた方が安全だよ!」
「今は陛下を危険にさらす訳にはいきませんよ」
「でも…っ」
何か言いたそうな有利だったが、それよりも先にドアが開いた。
「心配いりませんよ、陛下」
「ヨザック…」
ドアを開けたのはヨザックだった。
「ただ今戻りましたん♪」
「では…」
双子とコンラートは部屋から出て行こうとする。
不思議に思う有利にヨザックが説明する。
「兵を連れて待ち伏せするんです。隊長を囮にして森の民を一網打尽にしようって作戦ですよ」
「私達もそれの付き添いってわけ」
「大丈夫?あいつら、強い魔術を使うけど…」
心配している有利に双子達は笑う。
「余裕です。来た事を後悔させてやりますよ」
「返り討ちにしてやる」
「頼みましたよ」
すると廊下から有利の名前を呼ぶ声が聞こえる。
「ユーリー!」
「陛下!」
「グレタ、エイル」
部屋に入ってきたのはエイルとグレタの2人だった。
「グウェンダルがお部屋に入れてくれないの!」
「え?グウェンダルが?」
「はい、危ないから側に来てはいけないと言われました…」
それを聞いた双子やコンラート、ヨザックはお互いの顔を見る。
2人を近づけない理由が分かっているからだ。
「わたしには、双子の姉セラフィーヌがいました。わたし達には生まれ持った不思議な力があった。
皆が噂しました。わたしか姉か、どちらかが時代の言賜巫女に選ばれるであろうと。姉は眞魔国を愛し、言賜巫女になった時の理想に燃えていました」
だが眞王はセラフィーヌではなく、オンディーヌを選んだのだ。
「わたしが言賜巫女の役割を終え、森の民の元へ戻った時、姉は森の民を従えすでに土地を離れた後でした。
それから何百年もの時が流れ、わたしは新たな森の民と共に平穏な日々を暮らしていました。しかし、…つい先日、姉がわたしの水晶玉に現れたのです」
『!?』
「眞魔国は禁忌の箱によって滅ぼされようとしている。眞魔国を守る為に箱を開けぬ、もっとも簡単な方法。それは、…鍵そのものを抹殺する事」
それを聞いた有利は驚く。
「ちょっと待ってよ。だったら何でグウェンダルが狙われんのさ!?鍵じゃないのに」
グウェンダルは何も言わなかった。
隣にいる双子とコンラートは鍵の事を聞いていて分かっていた為に2人を見る。
「水の力を借り次元を移動する。それは、選ばれし力を持つ者にしか出来ぬ技です。しかし…」
「オンディーヌのお姉さんなら納得だね。そのうえ雨だ」
それで全員は納得する。
「どこから現れるか分からない、という事ですね」
「よし、こうしちゃいられないよ。城に戻って作戦会議だ」
有利の言葉に敵襲に備え、兵にも言っておく事にした。
すぐに有利達は血盟城へ戻る為に部屋から出て行く。
「リュイも呼んでおく」
「ああ、言っておいた方がいいしな」
「噴水の水やお風呂の水は全部抜こう」
「はい」
「ではすぐに兵に言っておきます」
素早く行動するセルセ達だった。
血盟城へ戻ってから、アリア達はすぐに兵に命令していく。
「城下にも兵を配置する必要がありますね」
「ヨザックを呼んでくる」
コンラートはその場から離れ、ヨザックを予備に行く。
ギュンターは隣にいた勝利に気づき、安心させる様に笑顔になる。
「お疲れでしょう。どうぞ、お休みください。後は我々が、」
「セルセ様」
ギュンターの言葉を遮ったのはリュイだった。
「リュイか」
「はい、ここの噴水もどうします?」
セルセはギュンターを見ると、彼は頷く。
「噴水の水は全部止める。兵にも言っといてくれ」
「敵はいつ何処から攻めて来るか分かりません。気を緩めずに、と」
「分かりました」
リュイは一礼すると、すぐに兵達の所へ走って行く。
勝利はギュンターに言われ、有利達がいる部屋へ赴く。
そこには有利、アリア、健、ヴォルフラムがいた。
「城内に溜めている水は全部抜いたんだよね」
「もちろん。そういう指示をセルセやギュンターが出してるわ」
「あとは飲み水を何とかしないと」
「ああ、そうだな。…お」
有利は部屋に入ってきた勝利に気づく。
「まだ起きてたの?」
「この状況で眠れるほど図太くは無い」
「そっか…」
苦笑する有利。
「渋谷、森の民の事だけど…」
「もっと情報が欲しいな。オンディーヌが目覚めたら、さっそく聞いてみなくちゃ」
「そうね、それと図書館の資料もあたってみるわ」
「そうだね、何か有効な手段が見つかるかもしれない」
セラフィーヌの対策に色々話している3人に、勝利は何も言えずただ部屋から出て行った。
「(……勝利…?)」
いつもなら有利の事が心配で何かと言ってきたのに、と不思議に思ったアリアだった。
有利が居る部屋に戻ってきたコンラートとセルセだった。
「しばらく俺達は陛下のお側を離れます」
「え?」
「狙われているのは俺ですから」
「そんな!皆といた方が安全だよ!」
「今は陛下を危険にさらす訳にはいきませんよ」
「でも…っ」
何か言いたそうな有利だったが、それよりも先にドアが開いた。
「心配いりませんよ、陛下」
「ヨザック…」
ドアを開けたのはヨザックだった。
「ただ今戻りましたん♪」
「では…」
双子とコンラートは部屋から出て行こうとする。
不思議に思う有利にヨザックが説明する。
「兵を連れて待ち伏せするんです。隊長を囮にして森の民を一網打尽にしようって作戦ですよ」
「私達もそれの付き添いってわけ」
「大丈夫?あいつら、強い魔術を使うけど…」
心配している有利に双子達は笑う。
「余裕です。来た事を後悔させてやりますよ」
「返り討ちにしてやる」
「頼みましたよ」
すると廊下から有利の名前を呼ぶ声が聞こえる。
「ユーリー!」
「陛下!」
「グレタ、エイル」
部屋に入ってきたのはエイルとグレタの2人だった。
「グウェンダルがお部屋に入れてくれないの!」
「え?グウェンダルが?」
「はい、危ないから側に来てはいけないと言われました…」
それを聞いた双子やコンラート、ヨザックはお互いの顔を見る。
2人を近づけない理由が分かっているからだ。