豪華客船
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有利達が出かけてからの、ヴォルテール城。
「ああ~~!!だ、だ、大丈夫なのか!?…陛下!」
ガシャン
「…ああ!!!」
陛下と叫びながら部屋を歩いていたギュンターは花瓶を割った。
自分が割ったのに自分の所為だとは全く思っていない。
「…不吉な!陛下の御身に何事か!?」
ガッシャン
「!!何!?又も不吉な…!!」
「我城を破壊するつもりか?ギュンター」
グウェンダルは呆れた顔で部屋に入ってきた。
「グウェンダル」
「少しは落ち着いたらどう、」
「眉間のシワが何時もより3本多い!!何と不吉な…!!!」
グウェンダルの眉間に手を当て、そんな事を言っていたギュンター。
「陛下~~~~!!!」
さらに不安に思い叫ぶだけだった、
「付き合いきれんな」
可笑しくなっている彼に呆れながら、グウェンダルはその場から去ろうとした。
「そういえば、」
「アニシナ?」
「?」
その部屋にあるテーブルでお茶を飲んでいたアニシナはふと何かを思い出し、前の席で同じようにお茶を飲んでいたピリアーチェは彼女を見る。
その隣に双子が居ない間に魔王直属親衛軍を任されたリュイも不思議そうに首を傾げる。
「ヴォルフラムの姿が見当たりませんね」
「…何!?あの我侭プーが!?」
「我侭プー?」
「我侭プーですって?」
それがヴォルフラムの事だとわかり、父親違いの兄と姉がギュンターを見る。
もちろん、怒るかと思っていたが。
「…わたしもそう思っていた」
「お兄様、あたくしもヴォルフラムの事を前からそう思っていましたわ」
「わたくしも、我侭プーに一票」
「(実はわたしもそう思っていたんだよな…)」
…誰もが、まったく否定しなかった。
もちろん口に出さなかったが、リュイも心の中でそう思っていた。
「…ヴォルフラム閣下(なんか)よりも、アリア様は大丈夫でしょうか?17年も剣を握っていなかったと言っていましたが…、」
その事が心配なリュイはピリアーチェ達にそう尋ねる。
「大丈夫ですよ、リュイ。それに陛下と一緒に行ったのはアリアだけではありませんわ。
コンラートお兄様もセルセもいるのですよ、安心していいはずですわ」
「そうです、一応ヴォルフラムもいるのです。平気です」
ピリアーチェだけでなく、アニシナも安心させるように話す。
それを聞いたリュイもまた『そうですね』と微笑むだけだった。
こうして3人は楽しいお茶会を続けるのでした。
その頃の有利達はギュンターが選んだ豪華客船の船で海の上にいた。
その豪華客船のとある一室。
「はい、いきますよ」
「痛くしないでよ、コンラッド」
「任せて下さい、大丈夫ですよ」
「何をして…!」
2人の会話に何を勘違いしていたのだ、ヴォルフラムは具合が悪いのにガバッと起き上がる。
「はい、コンタクト装着完了。これでどこから見ても人間ですよ」
「なんかゴロゴロする…」
初めてのコンタクト装着に違和感を感じる有利だったが、ふと視線を感じたコンラートはヴォルフラムを見る。
「どうかしたのか?ヴォルフラム」
「……いや、」
顔を赤くして彼はもう一度ベッドにうつぶせる。
「…ふふっ」
ヴォルフラムが変な勘違いをしていた事に分かったアリアは笑ってしまう。
笑われた彼はバツが悪そうな表情でアリアを睨む。
「…笑うな…、アリア」
「失礼」
それでもアリアは全く気にしていなかった。
具合が悪いヴォルフラムを見た有利は心配そうに話しかける。
「船酔い、昨夜から酷くなってないか…?」
「まったく密航なんて大それた事をした罰ですよ。さ、朝食に行きましょう」
船に弱いくせに密航するから、と呆れるコンラート。
「…僕の前で食事の話をするな」
「(ったく、この我儘プーは)」
ここでも言われていた。
それでも有利は話を続けていく。
「ちょっとでも腹に何か入れた方がいいよ?喉越しのいいヨーグルトとか…」
「…う!!うえ!!げほ!!」
「あちゃ~、ヨーグルトは逆効果だったか…」
呆れながらアリアは吐いているヴォルフラムの頭を撫でる。
「…ハァ 後で何か食べやすい物を持ってきてあげるから、大人しく寝てなさいよ。いい?」
「…………ああ」
小さな声で頷くヴォルフラムを見てセルセは呆れるだけだった。
「アリアには素直だよな、ヴォルって」
「そうなの?」
「そうだぜ?俺がしたら絶対に嫌がってるし」
コンラートやセルセが触れてきたら思いっきり嫌がるが、アリアに関してはいつも大人しいのだ。
「すごいんだな、アリアって」
その話を聞き、関心する有利だが、セルセの考えは違った。
「(多分怒らせたら怖いって知ってるかだろうな)」
「早く行こう」
そう言って4人は朝食を食べに寝室から出て行ったのだ。
「ああ~~!!だ、だ、大丈夫なのか!?…陛下!」
ガシャン
「…ああ!!!」
陛下と叫びながら部屋を歩いていたギュンターは花瓶を割った。
自分が割ったのに自分の所為だとは全く思っていない。
「…不吉な!陛下の御身に何事か!?」
ガッシャン
「!!何!?又も不吉な…!!」
「我城を破壊するつもりか?ギュンター」
グウェンダルは呆れた顔で部屋に入ってきた。
「グウェンダル」
「少しは落ち着いたらどう、」
「眉間のシワが何時もより3本多い!!何と不吉な…!!!」
グウェンダルの眉間に手を当て、そんな事を言っていたギュンター。
「陛下~~~~!!!」
さらに不安に思い叫ぶだけだった、
「付き合いきれんな」
可笑しくなっている彼に呆れながら、グウェンダルはその場から去ろうとした。
「そういえば、」
「アニシナ?」
「?」
その部屋にあるテーブルでお茶を飲んでいたアニシナはふと何かを思い出し、前の席で同じようにお茶を飲んでいたピリアーチェは彼女を見る。
その隣に双子が居ない間に魔王直属親衛軍を任されたリュイも不思議そうに首を傾げる。
「ヴォルフラムの姿が見当たりませんね」
「…何!?あの我侭プーが!?」
「我侭プー?」
「我侭プーですって?」
それがヴォルフラムの事だとわかり、父親違いの兄と姉がギュンターを見る。
もちろん、怒るかと思っていたが。
「…わたしもそう思っていた」
「お兄様、あたくしもヴォルフラムの事を前からそう思っていましたわ」
「わたくしも、我侭プーに一票」
「(実はわたしもそう思っていたんだよな…)」
…誰もが、まったく否定しなかった。
もちろん口に出さなかったが、リュイも心の中でそう思っていた。
「…ヴォルフラム閣下(なんか)よりも、アリア様は大丈夫でしょうか?17年も剣を握っていなかったと言っていましたが…、」
その事が心配なリュイはピリアーチェ達にそう尋ねる。
「大丈夫ですよ、リュイ。それに陛下と一緒に行ったのはアリアだけではありませんわ。
コンラートお兄様もセルセもいるのですよ、安心していいはずですわ」
「そうです、一応ヴォルフラムもいるのです。平気です」
ピリアーチェだけでなく、アニシナも安心させるように話す。
それを聞いたリュイもまた『そうですね』と微笑むだけだった。
こうして3人は楽しいお茶会を続けるのでした。
その頃の有利達はギュンターが選んだ豪華客船の船で海の上にいた。
その豪華客船のとある一室。
「はい、いきますよ」
「痛くしないでよ、コンラッド」
「任せて下さい、大丈夫ですよ」
「何をして…!」
2人の会話に何を勘違いしていたのだ、ヴォルフラムは具合が悪いのにガバッと起き上がる。
「はい、コンタクト装着完了。これでどこから見ても人間ですよ」
「なんかゴロゴロする…」
初めてのコンタクト装着に違和感を感じる有利だったが、ふと視線を感じたコンラートはヴォルフラムを見る。
「どうかしたのか?ヴォルフラム」
「……いや、」
顔を赤くして彼はもう一度ベッドにうつぶせる。
「…ふふっ」
ヴォルフラムが変な勘違いをしていた事に分かったアリアは笑ってしまう。
笑われた彼はバツが悪そうな表情でアリアを睨む。
「…笑うな…、アリア」
「失礼」
それでもアリアは全く気にしていなかった。
具合が悪いヴォルフラムを見た有利は心配そうに話しかける。
「船酔い、昨夜から酷くなってないか…?」
「まったく密航なんて大それた事をした罰ですよ。さ、朝食に行きましょう」
船に弱いくせに密航するから、と呆れるコンラート。
「…僕の前で食事の話をするな」
「(ったく、この我儘プーは)」
ここでも言われていた。
それでも有利は話を続けていく。
「ちょっとでも腹に何か入れた方がいいよ?喉越しのいいヨーグルトとか…」
「…う!!うえ!!げほ!!」
「あちゃ~、ヨーグルトは逆効果だったか…」
呆れながらアリアは吐いているヴォルフラムの頭を撫でる。
「…ハァ 後で何か食べやすい物を持ってきてあげるから、大人しく寝てなさいよ。いい?」
「…………ああ」
小さな声で頷くヴォルフラムを見てセルセは呆れるだけだった。
「アリアには素直だよな、ヴォルって」
「そうなの?」
「そうだぜ?俺がしたら絶対に嫌がってるし」
コンラートやセルセが触れてきたら思いっきり嫌がるが、アリアに関してはいつも大人しいのだ。
「すごいんだな、アリアって」
その話を聞き、関心する有利だが、セルセの考えは違った。
「(多分怒らせたら怖いって知ってるかだろうな)」
「早く行こう」
そう言って4人は朝食を食べに寝室から出て行ったのだ。