コッヒー軍団
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地球から眞魔国へと帰ってきた有利達は、すぐに持ってきた2つの箱は託宣の間へと持っていく。
託宣の間に箱を置き、その前に立つ。
「これで5つの箱が揃った。さっそく封印とやらを…」
やる気満々の有利にウルリーケは止める。
「いえ、すぐには無理です」
「え?何で?」
「封印の弱まっている箱に、再び強力の封印を施す為には大掛かりな儀式が必要なのです」
「色々あるんだよ」
ウルリーケだけでなく、健にまで止められたのだ。
「だけど、このままで大丈夫なのか?危ないんじゃ、」
「今すぐどうかなるわけじゃないさ。ウルリーケが準備をもう始めてるし。ね、ウルリーケ」
「はい。猊下」
健に聞かれたウルリーケは頷いた。
「まぁ、そうだよね。鍵を使わなければいいんだ。…あ、ごめんコンラッド、変な事言って…」
鍵の事を話した事に有利はコンラートに謝る。
それは彼が1つの箱の鍵だからだ。
「いいえ、お気遣いは無用です。陛下」
「ごめん」
笑顔で答えたコンラートにもう一度謝罪をした有利は、もう1つ気になっていた事を健に尋ねた。
「ところで、他の鍵ってどうなってるんだろ…」
「このまま封印してしまうんだから関係無いさ。鍵を持つ者も、その方が幸せだ」
「確かに。封印してしまえば誰が鍵かなんて関係も無くなるって事だよな」
翌朝、有利の執務室には書類が山積みになっていた。
「これ、全部!?」
「はい。我々が地球に行っていた間の執務が随分と溜まっておりまして」
執務をやる者達が誰もいなくなってしまった為に書類が溜まってしまったらしいのだ。
「わたしはすでに目を通した。後はお前の署名だけだ」
「…にしても、いつもより多くない?」
そう言って書類を見る有利に、コンラートは苦笑しながら説明する。
「仕方ありませんよ。皆で地球に行ってしまって、執務が出来る者がいなかったんですから」
「これでもピリアとリュイが頑張ってくれたから、ここまでの量になったのよ」
「え?そうなの?」
驚いてアリアを見る。
アリアはコクンと頷き、セルセも苦笑しながら話す。
「2人はほとんど徹夜だったらしくてな、今は自室で寝てるよ」
「その間、この城はアニシナの管理下にあった訳だが…」
「フウ、よく無事だったものだ…」
アニシナが管理すれば、きっと大変な事になっていたに違いないと思っていた彼らでした…。
「村田は?」
「健は眞王廟の奥に籠ってるみたいよ。色々と忙しいんじゃない?」
「ま、一安心って感じだね」
「はい。ゲーゲンヒューバーも任務と解かれ、家族の元へ帰りました」
不思議そうな顔で双子やコンラートを見る。
「へぇ~?」
「もう箱を探す必要はありませんからね」
「しばらく休みをあげたらしいわよ」
「グウェンがな」
双子は笑うながらグウェンダルを見る。
それを聞いた有利も意味ありな笑顔でグウェンダルを見る。
「そうなんだ」
「……仕事が終わったから休ませただけだ。特に意味など無い」
見られたグウェンダルは一瞬だけ言葉に詰まったがすぐに話した。
「そっか、ヒューブが。じゃあ今頃ニコラはエルと…」
今頃家族で楽しんでいるに違いない。
そして有利は溜まった書類を片付ける為に中庭へと出る。
「やっぱり外はいいな~。………仕事は山積みだけど…」
「頑張って、ユーリ!ユーリならこんなのあっという間だよ!」
グレタは有利の真正面から励ますが、それを聞いていた双子は違う事を言う。
「グウェンじゃないんだから無理だと思うけどね」
「ああ、俺もそう思う」
ハハ…、と有利は苦笑いするしかなかった。
「ま、気分を変えて」
しばらくすると、何かを考えながらダカスコスが歩いてくる。
どうしたのかと聞くと、何とアオ達が餌を食べないらしいのだ。
「ここんとこ、食欲が無いらしくて…」
「それでギーゼラには診せたのか?」
「ギーゼラって動物も診るの?」
初めて知った事に有利は驚く。
それと同時にグウェンダルとギュンターが走って来ると、2人はすぐに報告する。
「竜の様子が可笑しいらしい」
「「ポチ/リースエールが?」」
「…早く名前をどっちかに決めてあげればいいのに」
有利とヴォルフラムが言う名前に苦笑する。
相変わらずどっちかに定まっていない龍だった。
「ここ数日、巣から出ようとしないらしい。餌を食べている気配も無いようだ」
「王都から鳥や小動物の姿が消えたという報告もあります」
「アオ達と同じだ…」
しかもまたドリア達が走って来る。
彼女達の話しを聞くと、骨飛族が仕事をしなくなったらしい。
いくら頼んでも動こうとしないのだ。
その為に彼らの様子を見る為に行くと、塀の処にずっと座っている骨飛族が居る。
「おーい!コッヒー!どうしたんだよー!」
有利が尋ねても何の反応もしない。
「具合でも悪いのかー?頭痛腹痛筋肉痛、あ、え?」
有利が馬鹿な事を言っていると、骨飛族達はどこかへ飛んで行ってしまった。
「有利が変な事言うから」
「え!?おれの所為!?」
「そうなんじゃねーの?」
原因が分からず、不思議に思うしかない。
「陛下~~!」
「ええ!?今度は何!?」
するとまた遠くから有利を呼ぶ声が聞こえた。
そこにはヨザックが走って来る。
「何事だ!」
「城下で骨飛族が…」
「は、あぁ…?」
ヨザックの報告を受け、有利達はすぐに城下町へと行ってみると。
「何が起きてるんだ?」
城下町の屋根に想像以上の骨飛族の数に言葉が詰まってしまった。
「住人も怯えて、日常生活に支障をきたしているようです」
「やむを得ん。強制的に排除しろ」
「ちょっと、グウェンダル!」
「騒ぎを鎮める為だ」
「でも、コッヒーが、」
こうして彼らは骨飛族を屋根から退かす為に網を使う事となった。
「よーし、ゆっくり降ろせー!慎重に、慎重にー」
ヨザックの指示通り骨飛族を降ろそうとした瞬間だった。
「うわっ!」
ガシャン!!
「ああ!!」
屋根にいた骨飛族が1匹落ちてしまい、粉々になってしまったのだ。
「あーあー、落としちゃって!」
有利はすぐに粉々になった骨飛族の元へ駆け寄る。
「あららー…」
「大丈夫。陛下もご存知の通り、骨飛族は埋めてしまわない限り、修復は可能です」
「そりゃ分かってるけどさ。ねえ、他にやり方はないの?」
「おい、何だあれ?」
するとセルセは何かに気づいたらしい。
「え?」
「雨雲か?」
セルセが見ている方向を有利やヴォルフラムも見た。
託宣の間に箱を置き、その前に立つ。
「これで5つの箱が揃った。さっそく封印とやらを…」
やる気満々の有利にウルリーケは止める。
「いえ、すぐには無理です」
「え?何で?」
「封印の弱まっている箱に、再び強力の封印を施す為には大掛かりな儀式が必要なのです」
「色々あるんだよ」
ウルリーケだけでなく、健にまで止められたのだ。
「だけど、このままで大丈夫なのか?危ないんじゃ、」
「今すぐどうかなるわけじゃないさ。ウルリーケが準備をもう始めてるし。ね、ウルリーケ」
「はい。猊下」
健に聞かれたウルリーケは頷いた。
「まぁ、そうだよね。鍵を使わなければいいんだ。…あ、ごめんコンラッド、変な事言って…」
鍵の事を話した事に有利はコンラートに謝る。
それは彼が1つの箱の鍵だからだ。
「いいえ、お気遣いは無用です。陛下」
「ごめん」
笑顔で答えたコンラートにもう一度謝罪をした有利は、もう1つ気になっていた事を健に尋ねた。
「ところで、他の鍵ってどうなってるんだろ…」
「このまま封印してしまうんだから関係無いさ。鍵を持つ者も、その方が幸せだ」
「確かに。封印してしまえば誰が鍵かなんて関係も無くなるって事だよな」
翌朝、有利の執務室には書類が山積みになっていた。
「これ、全部!?」
「はい。我々が地球に行っていた間の執務が随分と溜まっておりまして」
執務をやる者達が誰もいなくなってしまった為に書類が溜まってしまったらしいのだ。
「わたしはすでに目を通した。後はお前の署名だけだ」
「…にしても、いつもより多くない?」
そう言って書類を見る有利に、コンラートは苦笑しながら説明する。
「仕方ありませんよ。皆で地球に行ってしまって、執務が出来る者がいなかったんですから」
「これでもピリアとリュイが頑張ってくれたから、ここまでの量になったのよ」
「え?そうなの?」
驚いてアリアを見る。
アリアはコクンと頷き、セルセも苦笑しながら話す。
「2人はほとんど徹夜だったらしくてな、今は自室で寝てるよ」
「その間、この城はアニシナの管理下にあった訳だが…」
「フウ、よく無事だったものだ…」
アニシナが管理すれば、きっと大変な事になっていたに違いないと思っていた彼らでした…。
「村田は?」
「健は眞王廟の奥に籠ってるみたいよ。色々と忙しいんじゃない?」
「ま、一安心って感じだね」
「はい。ゲーゲンヒューバーも任務と解かれ、家族の元へ帰りました」
不思議そうな顔で双子やコンラートを見る。
「へぇ~?」
「もう箱を探す必要はありませんからね」
「しばらく休みをあげたらしいわよ」
「グウェンがな」
双子は笑うながらグウェンダルを見る。
それを聞いた有利も意味ありな笑顔でグウェンダルを見る。
「そうなんだ」
「……仕事が終わったから休ませただけだ。特に意味など無い」
見られたグウェンダルは一瞬だけ言葉に詰まったがすぐに話した。
「そっか、ヒューブが。じゃあ今頃ニコラはエルと…」
今頃家族で楽しんでいるに違いない。
そして有利は溜まった書類を片付ける為に中庭へと出る。
「やっぱり外はいいな~。………仕事は山積みだけど…」
「頑張って、ユーリ!ユーリならこんなのあっという間だよ!」
グレタは有利の真正面から励ますが、それを聞いていた双子は違う事を言う。
「グウェンじゃないんだから無理だと思うけどね」
「ああ、俺もそう思う」
ハハ…、と有利は苦笑いするしかなかった。
「ま、気分を変えて」
しばらくすると、何かを考えながらダカスコスが歩いてくる。
どうしたのかと聞くと、何とアオ達が餌を食べないらしいのだ。
「ここんとこ、食欲が無いらしくて…」
「それでギーゼラには診せたのか?」
「ギーゼラって動物も診るの?」
初めて知った事に有利は驚く。
それと同時にグウェンダルとギュンターが走って来ると、2人はすぐに報告する。
「竜の様子が可笑しいらしい」
「「ポチ/リースエールが?」」
「…早く名前をどっちかに決めてあげればいいのに」
有利とヴォルフラムが言う名前に苦笑する。
相変わらずどっちかに定まっていない龍だった。
「ここ数日、巣から出ようとしないらしい。餌を食べている気配も無いようだ」
「王都から鳥や小動物の姿が消えたという報告もあります」
「アオ達と同じだ…」
しかもまたドリア達が走って来る。
彼女達の話しを聞くと、骨飛族が仕事をしなくなったらしい。
いくら頼んでも動こうとしないのだ。
その為に彼らの様子を見る為に行くと、塀の処にずっと座っている骨飛族が居る。
「おーい!コッヒー!どうしたんだよー!」
有利が尋ねても何の反応もしない。
「具合でも悪いのかー?頭痛腹痛筋肉痛、あ、え?」
有利が馬鹿な事を言っていると、骨飛族達はどこかへ飛んで行ってしまった。
「有利が変な事言うから」
「え!?おれの所為!?」
「そうなんじゃねーの?」
原因が分からず、不思議に思うしかない。
「陛下~~!」
「ええ!?今度は何!?」
するとまた遠くから有利を呼ぶ声が聞こえた。
そこにはヨザックが走って来る。
「何事だ!」
「城下で骨飛族が…」
「は、あぁ…?」
ヨザックの報告を受け、有利達はすぐに城下町へと行ってみると。
「何が起きてるんだ?」
城下町の屋根に想像以上の骨飛族の数に言葉が詰まってしまった。
「住人も怯えて、日常生活に支障をきたしているようです」
「やむを得ん。強制的に排除しろ」
「ちょっと、グウェンダル!」
「騒ぎを鎮める為だ」
「でも、コッヒーが、」
こうして彼らは骨飛族を屋根から退かす為に網を使う事となった。
「よーし、ゆっくり降ろせー!慎重に、慎重にー」
ヨザックの指示通り骨飛族を降ろそうとした瞬間だった。
「うわっ!」
ガシャン!!
「ああ!!」
屋根にいた骨飛族が1匹落ちてしまい、粉々になってしまったのだ。
「あーあー、落としちゃって!」
有利はすぐに粉々になった骨飛族の元へ駆け寄る。
「あららー…」
「大丈夫。陛下もご存知の通り、骨飛族は埋めてしまわない限り、修復は可能です」
「そりゃ分かってるけどさ。ねえ、他にやり方はないの?」
「おい、何だあれ?」
するとセルセは何かに気づいたらしい。
「え?」
「雨雲か?」
セルセが見ている方向を有利やヴォルフラムも見た。