眞魔国魔王と地球魔王
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ゆっくりと社長室へ入り、ボブに近づいた瞬間だった…。
パアァァ
ガシャン!!
何かの攻撃で社長室の窓の全てが粉々に破壊され、有利達も床に倒れこむ。
「陛下!」
「有利、大丈夫?」
咄嗟に有利を庇ったアリアとコンラート。
セルセとグウェンダルは健を庇った。
「ああ、何が起こったの?」
誰もが驚いた。
今何が起こったのか全く分からないのだ。
「これって…」
「間違いないね、これは魔術だよ」
やはり、という風にアリア達はボブを見る。
「こちらで魔術は使えないというのは、誤りだったらしいな」
「そう。俺が使ったのもボブの力を借りただけ。本気なんですか?ボブ…」
ボブはサングラスをつけ、もう一度警告をする。
「これは最後の警告だ。次はこうはいかない」
その言葉を聞いたアリア達は、いつあの攻撃が来ても大丈夫なように武器を構える。
「大人しく眞魔国へ帰ってくれ」
「待ってくれよ!少しはこっちの話しを聞いてくれてもいいだろ!?」
「ここまで強行に言うって事は、箱がどういう物が知ってるんだね。いや、もしかしたら貴方が箱を持っているんじゃないかな?」
「え!?」
ボブは破壊された窓から外を見ながら、健の推測を肯定するかのように話しだす。
「あれは眞魔国にあってはならない物だ」
「本当にあるのか?ここに箱が?」
とても信じられない。
まさかここに『鏡の水底』『天の儚さ』があるだなんて思っていなかったからだ。
「どういう事だ!?なぜ地球の魔王が箱を持っている!」
「答えろ!」
グウェンダルの問いに答えようとしないボブに、ヴォルフラムは剣を構える。
今にも攻撃しそうなヴォルフラムをコンラートが止める。
「貴方は俺がこちらに来た時、手を貸してくれた。そして、次代の魔王の家族として渋谷家引き合わせてくれたも貴方だ。
それなのに、今なぜこんな事を?…それに、貴方はあの時から全く変わらない。まるで年を取っていないかの様に…」
「え?」
「私も思った…。20年前に会った時と全然変わってないんだけど…」
年を取っていないように、変わっていないとコンラートとアリアは言う。
それを聞いた美子は『新しい美容法かなにか?』などと聞いている。
そんな美子に苦笑しながらも、セルセは不思議に思っていた事を聞く。
「こっちの魔族は魔力も無く、寿命も人間と同じくらいって聞いていたが?」
「そういえば、俺も変だと思ってたんだよね」
今まで黙っていた勝馬もまた同じ意見だったのだ。
「俺が子どもの頃の会った時からほとんど変わってないし、」
アリア達が言っていたように、子どもの頃に会った事がある勝馬も不思議に思うだけだった。
「地球の魔王だから特別だと思っていたけど、それ以上の意味があるのか。まいったな…」
すると勝利は静かに歩き、ボブの方へ近づいた。
「勝利?」
「俺には聞く権利がある。俺が貴方の後を継ぎ、次代の魔王になるというのなら、全てを託されるという事になるはずだ。その『禁忌の箱』の事も」
「!?」
まさか勝利がこの地球の次代の魔王になるとは思ってもいなかった為、その場にいる全員が驚きを隠せない。
美子は勝馬にも知っていたかと聞くが、彼も知らなかったらしい。
「あの箱を眞魔国に返してはいけない。これは我が祖先が長い間、守ってきた誓約だ」
「祖先?」
「祖先って?」
いったい誰だろう?そう思ったが、ボブは自分の忠告を無視するなら仕方がないというと、指を鳴らす。
するとまた天井から画面が出てくる。
「え?何……あ!」
そして画面に映っていたのは…。
「ギュンター!」
《陛下!》
画面に現れたのはなんと、ギュンターだったのだ。
「何でギュンターがここにいるんだ?」
「さあ?私だって知らないわよ」
双子は呆れる。
ギュンターはあの時コンラート達に剣を渡す際に転び、そのまま地球へ流れたらしい。
「後ろの人って…」
《動かないでください》
ギュンターの後ろに居る人は、ギュンターに銃を向ける。
「何のつもりだ!」
「彼を助けたかったら、そのままわたしの言う通りにしてほしい」
「なんて事するんだよ!今すぐギュンターを放せ!!」
そう言われてもボブは何も言わず、ただジッと有利を見る。
「どうやら本気みたいだね」
「汚いぞ!この卑怯者め!!」
《陛下、わたくしの事は構わず、》
《バキューン!!》
「!」
ギュンターの言葉を遮るように、後ろのいた女性は天井に向かって銃を発砲したのだった。
「ギュンター…、」
心配そうに映像を見るだけしか出来なかった。
「やめろ!何で、何でこんな事するんだよ!おれ達はアンタと話したいって言ってるのに…!」
「……このまま眞魔国へ帰る事だな。臣下を犠牲にしなければ箱は手に入らないぞ。
大義の前に大切なモノを切り捨てる覚悟が無い者に、王者の資格は無い。それけの覚悟が君にあるのか?」
「おれは…」
「さぁ『箱』か『彼』か、どちらを選ぶ?」
パアァァ
ガシャン!!
何かの攻撃で社長室の窓の全てが粉々に破壊され、有利達も床に倒れこむ。
「陛下!」
「有利、大丈夫?」
咄嗟に有利を庇ったアリアとコンラート。
セルセとグウェンダルは健を庇った。
「ああ、何が起こったの?」
誰もが驚いた。
今何が起こったのか全く分からないのだ。
「これって…」
「間違いないね、これは魔術だよ」
やはり、という風にアリア達はボブを見る。
「こちらで魔術は使えないというのは、誤りだったらしいな」
「そう。俺が使ったのもボブの力を借りただけ。本気なんですか?ボブ…」
ボブはサングラスをつけ、もう一度警告をする。
「これは最後の警告だ。次はこうはいかない」
その言葉を聞いたアリア達は、いつあの攻撃が来ても大丈夫なように武器を構える。
「大人しく眞魔国へ帰ってくれ」
「待ってくれよ!少しはこっちの話しを聞いてくれてもいいだろ!?」
「ここまで強行に言うって事は、箱がどういう物が知ってるんだね。いや、もしかしたら貴方が箱を持っているんじゃないかな?」
「え!?」
ボブは破壊された窓から外を見ながら、健の推測を肯定するかのように話しだす。
「あれは眞魔国にあってはならない物だ」
「本当にあるのか?ここに箱が?」
とても信じられない。
まさかここに『鏡の水底』『天の儚さ』があるだなんて思っていなかったからだ。
「どういう事だ!?なぜ地球の魔王が箱を持っている!」
「答えろ!」
グウェンダルの問いに答えようとしないボブに、ヴォルフラムは剣を構える。
今にも攻撃しそうなヴォルフラムをコンラートが止める。
「貴方は俺がこちらに来た時、手を貸してくれた。そして、次代の魔王の家族として渋谷家引き合わせてくれたも貴方だ。
それなのに、今なぜこんな事を?…それに、貴方はあの時から全く変わらない。まるで年を取っていないかの様に…」
「え?」
「私も思った…。20年前に会った時と全然変わってないんだけど…」
年を取っていないように、変わっていないとコンラートとアリアは言う。
それを聞いた美子は『新しい美容法かなにか?』などと聞いている。
そんな美子に苦笑しながらも、セルセは不思議に思っていた事を聞く。
「こっちの魔族は魔力も無く、寿命も人間と同じくらいって聞いていたが?」
「そういえば、俺も変だと思ってたんだよね」
今まで黙っていた勝馬もまた同じ意見だったのだ。
「俺が子どもの頃の会った時からほとんど変わってないし、」
アリア達が言っていたように、子どもの頃に会った事がある勝馬も不思議に思うだけだった。
「地球の魔王だから特別だと思っていたけど、それ以上の意味があるのか。まいったな…」
すると勝利は静かに歩き、ボブの方へ近づいた。
「勝利?」
「俺には聞く権利がある。俺が貴方の後を継ぎ、次代の魔王になるというのなら、全てを託されるという事になるはずだ。その『禁忌の箱』の事も」
「!?」
まさか勝利がこの地球の次代の魔王になるとは思ってもいなかった為、その場にいる全員が驚きを隠せない。
美子は勝馬にも知っていたかと聞くが、彼も知らなかったらしい。
「あの箱を眞魔国に返してはいけない。これは我が祖先が長い間、守ってきた誓約だ」
「祖先?」
「祖先って?」
いったい誰だろう?そう思ったが、ボブは自分の忠告を無視するなら仕方がないというと、指を鳴らす。
するとまた天井から画面が出てくる。
「え?何……あ!」
そして画面に映っていたのは…。
「ギュンター!」
《陛下!》
画面に現れたのはなんと、ギュンターだったのだ。
「何でギュンターがここにいるんだ?」
「さあ?私だって知らないわよ」
双子は呆れる。
ギュンターはあの時コンラート達に剣を渡す際に転び、そのまま地球へ流れたらしい。
「後ろの人って…」
《動かないでください》
ギュンターの後ろに居る人は、ギュンターに銃を向ける。
「何のつもりだ!」
「彼を助けたかったら、そのままわたしの言う通りにしてほしい」
「なんて事するんだよ!今すぐギュンターを放せ!!」
そう言われてもボブは何も言わず、ただジッと有利を見る。
「どうやら本気みたいだね」
「汚いぞ!この卑怯者め!!」
《陛下、わたくしの事は構わず、》
《バキューン!!》
「!」
ギュンターの言葉を遮るように、後ろのいた女性は天井に向かって銃を発砲したのだった。
「ギュンター…、」
心配そうに映像を見るだけしか出来なかった。
「やめろ!何で、何でこんな事するんだよ!おれ達はアンタと話したいって言ってるのに…!」
「……このまま眞魔国へ帰る事だな。臣下を犠牲にしなければ箱は手に入らないぞ。
大義の前に大切なモノを切り捨てる覚悟が無い者に、王者の資格は無い。それけの覚悟が君にあるのか?」
「おれは…」
「さぁ『箱』か『彼』か、どちらを選ぶ?」