東京観光
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翌朝になり、有利家では朝食の時間となっていた。
「はい、どうぞ」
朝食を受け取った魔族達は食べ始める。
そんな様子を見ていた美子は有利に話しかける。
「いいわね、有ちゃん」
「ん?」
「こんな素敵な皆に囲まれて王様なんて。ねー、今日は何するの?」
「そうだなー、何して遊ぼ…じゃない!ともかく箱の手掛かりを見つけないと!」
のん気にしている場合じゃないと思っている有利。
そんな有利にグウェンダルやアリアは焦っている様子は無い。
「こちらの魔王に話しを聞けないとなると、次の手を考えねばならん」
「そうね」
「次の手ね~…」
「と言っても、彼だけが頼りだからね~」
魔族一行がどうしようかと考えていると美子は何かを思いつく。
「ね~、難しい顔を突き合わせてないで、お出かけでもしたら?せっかく皆で来たんだし」
美子の提案に健は同意する。
「そうですね、そのうち向こうから電話来るかもしれないし」
「いいの?そんなんで」
唯一彼が頼りになっている為、連絡が来ない限り何もできないのだ。
その様子を見ていた勝馬も微笑みながらコンラートに話しかける。
「コンラッドも、日本は初めてだろ?」
「ああ」
「そうだな。まず、こちらの世界に触れておくのもいい」
美子や勝馬だけでなく、グウェンダルも触れておく事に賛成をした。
それは彼だけでなく、セルセやヴォルフラムも同意する。
「そうだな。俺達はこっちの世界は初めてだし、これも勉強の一つだな」
「こちらでのユーリの素行も知りたいな。婚約者として」
「素行って…。じゃあまぁ、出かけるか。どこがいいかな?」
「どこでも。陛下が連れて行ってくれる所なら」
有利に聞かれたコンラートはそう答えると、笑いながらセルセも答える。
「俺らはわからないし、ユーリ達に任せるよ」
「どこでものが1番難しいんだよね~。お台場、六本木、浅草……何だかバス観光みたい…。アリア、どこがいいかな?」
自分でのり突っ込みをしていると、有利は後ろに振り向きコーヒーを飲んでいるアリアに聞く。
有利に聞かれたアリアは苦笑する。
「…そうね、何処でも大丈夫な気がするけど…。私以外は初めての日本なんだから」
「そうかな?」
「コアスポットなら僕も詳しいよ」
「コアって…」
思わず健の年齢を疑ってしまう有利。
有利達の会話を聞いていた勝利は無表情のまま話しだす。
「チヤホヤされて、調子に乗り過ぎるなよ。俺と違ってお前は緩いからな」
「なんだよ!その言い方!」
「ま、頑張れよ」
淡々と言う勝利はイスから立つ。
「おかわりは?勝ちゃん」
「ご馳走様」
そう言い残してリビングから出て行ったのだった。
「「「………」」」
勝利の行動に双子やコンラートは気になった。
朝食を食べ終わり、東京観光という事で出かけた。
色々な所へ観光していると、有利はある事に気づく。
「目立つ集団だな」
「そうだね…」
双子や3兄弟の容姿に、近くにいる人達は5人を見る。
「私も気が楽だしね」
「そっか、こっちにいた時は黒く染めてたんだもんな」
「ええ。自分の姿で観光できるのはいいわね」
この地球にいた時は目立たない様に黒い髪の毛に染め、瞳も黒のカラーコンタクトを入れていた為に素の姿で行動できるのが楽しいらしいのだ。
午前中、結構観光した有利達は昼食を取る事にした。
「はー、食った食った!」
食事を終えると、何かを思い出したのかグウェンダルは袋から取り出した。
「お前達にも買っておいた」
魚のような、ドジョウのような物体に足(手)?が付いている。
「ありがとう、グウェン」
面白い人形に有利はアリアは感謝する。
するとコンラートは一言『よかった』と言う。
「一度見ておきたかったんです。陛下の育った場所を」
「本当はもっと、焦った方がいいのかな?」
コンラートの言葉に有利は苦笑いをする。
「いいんじゃない?焦ったからって良い結果が出るとは限らないし、有利は有利らしく…ね?」
「…アリア…」
アリアに励まされた有利はどこか嬉しそうに笑う。
それを見ていた勝利は話し出す。
「さて、そろそろ行くか」
「猊下は?」
「そういや、さっきトイレに行ったまんまだな。ちょっと見てくる」
有利はその場から立ち、健を向かえに行く。
有利が健を向かえに行った後、セルセ達は街を見渡す。
「穏やかだな。街は豊かで、兵士達の姿も見ない」
「ここには戦いの影が無い」
「お前が20年もこの世界に居続けた理由がわかった気がするな」
セルセが笑いながらアリアに話しかけると、彼女も微笑みながら街並みを見ていた。
するとそれを聞いていた勝利も話し始める。
「その通りだ」
「「「「「?」」」」」
5人は勝利を見る。
「アンタ達、アイツを何処へ連れて行くつもりだ?人々の多くは危険は知らなければ、身を守る術も知らない。
有利もそうだ。生まれる前に決められた運命だった事は知ってる。
だが、まだたかが高校生だ。アンタ達の為になる事なんて、何1つ出来やしない」
自分が思っていた事を勝利はアリア達に話す。
勝利の考えを聞いたコンラートは小さく笑う。
「!」
それに気づいた勝利はジロっと睨む。
「すまない。だが、自分の弟をあまり過小評価するものだから」
「どういう事だ?」
「陛下が来てから、俺達の世界は少しずつ変わってきている。陛下が人々の心を動かし始めた結果だよ」
「アイツが?」
コンラートの言葉に驚く。
「陛下はいつか、向こうの世界からも戦いの影を取り剃ってくれる。
ここを見ていると…、そう思える。陛下は元々強い方だ。それに、こちらも穏やかとばかりは言えないのでは?」
「皆!」
健が走って戻ってきたのだが、ある事に気づいた。
「あれ?有利はどうしたの?」
「はい、どうぞ」
朝食を受け取った魔族達は食べ始める。
そんな様子を見ていた美子は有利に話しかける。
「いいわね、有ちゃん」
「ん?」
「こんな素敵な皆に囲まれて王様なんて。ねー、今日は何するの?」
「そうだなー、何して遊ぼ…じゃない!ともかく箱の手掛かりを見つけないと!」
のん気にしている場合じゃないと思っている有利。
そんな有利にグウェンダルやアリアは焦っている様子は無い。
「こちらの魔王に話しを聞けないとなると、次の手を考えねばならん」
「そうね」
「次の手ね~…」
「と言っても、彼だけが頼りだからね~」
魔族一行がどうしようかと考えていると美子は何かを思いつく。
「ね~、難しい顔を突き合わせてないで、お出かけでもしたら?せっかく皆で来たんだし」
美子の提案に健は同意する。
「そうですね、そのうち向こうから電話来るかもしれないし」
「いいの?そんなんで」
唯一彼が頼りになっている為、連絡が来ない限り何もできないのだ。
その様子を見ていた勝馬も微笑みながらコンラートに話しかける。
「コンラッドも、日本は初めてだろ?」
「ああ」
「そうだな。まず、こちらの世界に触れておくのもいい」
美子や勝馬だけでなく、グウェンダルも触れておく事に賛成をした。
それは彼だけでなく、セルセやヴォルフラムも同意する。
「そうだな。俺達はこっちの世界は初めてだし、これも勉強の一つだな」
「こちらでのユーリの素行も知りたいな。婚約者として」
「素行って…。じゃあまぁ、出かけるか。どこがいいかな?」
「どこでも。陛下が連れて行ってくれる所なら」
有利に聞かれたコンラートはそう答えると、笑いながらセルセも答える。
「俺らはわからないし、ユーリ達に任せるよ」
「どこでものが1番難しいんだよね~。お台場、六本木、浅草……何だかバス観光みたい…。アリア、どこがいいかな?」
自分でのり突っ込みをしていると、有利は後ろに振り向きコーヒーを飲んでいるアリアに聞く。
有利に聞かれたアリアは苦笑する。
「…そうね、何処でも大丈夫な気がするけど…。私以外は初めての日本なんだから」
「そうかな?」
「コアスポットなら僕も詳しいよ」
「コアって…」
思わず健の年齢を疑ってしまう有利。
有利達の会話を聞いていた勝利は無表情のまま話しだす。
「チヤホヤされて、調子に乗り過ぎるなよ。俺と違ってお前は緩いからな」
「なんだよ!その言い方!」
「ま、頑張れよ」
淡々と言う勝利はイスから立つ。
「おかわりは?勝ちゃん」
「ご馳走様」
そう言い残してリビングから出て行ったのだった。
「「「………」」」
勝利の行動に双子やコンラートは気になった。
朝食を食べ終わり、東京観光という事で出かけた。
色々な所へ観光していると、有利はある事に気づく。
「目立つ集団だな」
「そうだね…」
双子や3兄弟の容姿に、近くにいる人達は5人を見る。
「私も気が楽だしね」
「そっか、こっちにいた時は黒く染めてたんだもんな」
「ええ。自分の姿で観光できるのはいいわね」
この地球にいた時は目立たない様に黒い髪の毛に染め、瞳も黒のカラーコンタクトを入れていた為に素の姿で行動できるのが楽しいらしいのだ。
午前中、結構観光した有利達は昼食を取る事にした。
「はー、食った食った!」
食事を終えると、何かを思い出したのかグウェンダルは袋から取り出した。
「お前達にも買っておいた」
魚のような、ドジョウのような物体に足(手)?が付いている。
「ありがとう、グウェン」
面白い人形に有利はアリアは感謝する。
するとコンラートは一言『よかった』と言う。
「一度見ておきたかったんです。陛下の育った場所を」
「本当はもっと、焦った方がいいのかな?」
コンラートの言葉に有利は苦笑いをする。
「いいんじゃない?焦ったからって良い結果が出るとは限らないし、有利は有利らしく…ね?」
「…アリア…」
アリアに励まされた有利はどこか嬉しそうに笑う。
それを見ていた勝利は話し出す。
「さて、そろそろ行くか」
「猊下は?」
「そういや、さっきトイレに行ったまんまだな。ちょっと見てくる」
有利はその場から立ち、健を向かえに行く。
有利が健を向かえに行った後、セルセ達は街を見渡す。
「穏やかだな。街は豊かで、兵士達の姿も見ない」
「ここには戦いの影が無い」
「お前が20年もこの世界に居続けた理由がわかった気がするな」
セルセが笑いながらアリアに話しかけると、彼女も微笑みながら街並みを見ていた。
するとそれを聞いていた勝利も話し始める。
「その通りだ」
「「「「「?」」」」」
5人は勝利を見る。
「アンタ達、アイツを何処へ連れて行くつもりだ?人々の多くは危険は知らなければ、身を守る術も知らない。
有利もそうだ。生まれる前に決められた運命だった事は知ってる。
だが、まだたかが高校生だ。アンタ達の為になる事なんて、何1つ出来やしない」
自分が思っていた事を勝利はアリア達に話す。
勝利の考えを聞いたコンラートは小さく笑う。
「!」
それに気づいた勝利はジロっと睨む。
「すまない。だが、自分の弟をあまり過小評価するものだから」
「どういう事だ?」
「陛下が来てから、俺達の世界は少しずつ変わってきている。陛下が人々の心を動かし始めた結果だよ」
「アイツが?」
コンラートの言葉に驚く。
「陛下はいつか、向こうの世界からも戦いの影を取り剃ってくれる。
ここを見ていると…、そう思える。陛下は元々強い方だ。それに、こちらも穏やかとばかりは言えないのでは?」
「皆!」
健が走って戻ってきたのだが、ある事に気づいた。
「あれ?有利はどうしたの?」