魔族、地球へ
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「眞王陛下からお言葉が下されました。
2つの箱『鏡の水底』『天の儚さ』は…、地球にあると…」
地球に残り2つの箱はあると知った有利達は、すぐに地球へ行く事にしたのだ。
頼まれた荷物を持ってダガスコスとリュイ、そしてギーゼラは眞王廟へと赴く。
「ご苦労様です」
「どーも。それは?」
入口に立っていたヨザックはダガスコスとリュイが持っていた物に気づいた。
「陛下達の剣です」
「あちらでは剣を持たないみたいですから、頼まれたんです」
「物々しい警備ですね」
警備の数が想像以上の多さにギーゼラは見渡しながら呟いた。
「フォンヴォルテール卿のご命令でね。この間の人形騒ぎもあった事ですし、用心に越した事はないでしょう」
「そうですね」
「で、儀式の方は?」
「いえ、ウルリーケ様がまだ瞑想中で。今回はウェラー卿達もご一緒に送らねばなりませんからね。精神の集中が必要なのでしょう」
今までは有利と健の2人だけだったが、今回はそこにコンラート、アリア、ヴォルフラム、グウェンダルが一緒でもある為に集中力が必要なのだ。
「地球かー、」
「まさか、そんな所に残りの箱があったとは思いもよらなかったです…」
どれほど探しても見つからない筈だと、どこか納得するヨザック達だった。
そして眞王廟の中では、別室で有利達は時間が来るまで待っていた。
「地球では、魔族が人間に交じって生活しているんだったな」
「そ。おれみたいな黒髪黒い瞳もいっぱいいるけど、一々驚かない様に」
「法術や魔術を使える者はいないと言ったな」
「まー、たまーに変わった事できる人もいるけど、」
「うん。スプーン曲げちゃったりとかね」
色々と聞いてくるヴォルフラムはまた何か思いついたらしい。
「そうだ!剣を持ち歩いてはいけないと言っていたな。では、いざという時どうやって自分の身を、」
「ヴォルフラム」
「!」
「静かにしろ」
ずっと話している彼をグウェンダルが止めたのだ。
「地球は陛下のお生まれになった土地だ。危険な場所じゃない」
「コンラートもアリアも暮らした場所だろ?大丈夫だって」
コンラートとセルセの言葉に頷くように有利と健も補足していく。
「そうそう。特にウチの近所はのどかで、」
「時々公園で絡まれる時もあるけど」
「…平和な場所だから心配ないって」
「誰が心配など!僕はただ注意事項の確認を…!」
すると有利はある事を思い出した。
「そういえば、アリアは今回は行かないなだな」
「ああ。今回は眞魔国に残ってるってさ」
「どうして?」
いつも一緒にいるアリアだけ、今回は眞魔国に残るらしい。
不思議に思っている有利にヴォルフラムが無表情で答えた。
「裸になって行くんだ。さすがのアイツでも嫌なんじゃないか?」
「そっか、来ないのか…」
残念そうにする有利。
「いや、それは無いだろ」
「「え?」」
仕方ないと思った2人だったが、グウェンダルの隣にいるセルセはそれを否定した。
「普通の女なら嫌がるけどな。でもアリアだぞ?むしろ、男の体なんか慣れてるって」
「え//?それってどういう…///」
顔を紅くして聞く有利。
「毎晩のようにコンラートの部屋にいればぁっ!!!」
「!!??」
ドス!!
会話の途中、セルセの横に鏡が刺さった。
「………アリア…」
「余計な事を言わなくて結構。セルセ」
鏡を刺したのはアリアの鏡術だった。
普段と変わらない様子のアリアの隣にはツェリやアニシナ、ピリアーチェ、ギュンターがいた。
「陛下、お見送りに参りました」
「ツェリ様、ピリア」
「アニシナさん、例のモノ出来た?」
健に言われたアニシナはもちろんという口調でとあるモノを出した。
「あら?何これ?」
手に乗っているのは小さな耳栓だった。
「耳栓?」
「翻訳機だよ。正確には『魔動翻訳機心の叫びを聞いてくれ君』…だったっけ?」
「これを耳に装着すれば あ~ら不思議。相手の喋る言葉は魔族語に、こちらが喋る言葉は地球語に自動的に翻訳されて聞こえるという優れ物」
「へぇ~。よくそんなモノが作れたね?」
「猊下との共同開発です」
「アリアとフォンクライスト卿にも手伝ってもらってね」
「また『モニアタ』になったのか?アリア、ギュンター」
苦笑する有利。
「私はただ言葉を教えただけ。私には魔力は無いからね」
「おかげで陛下のお国の言葉を覚える事が出来ました。HELLO」
「それ英語ね…」
嬉しそうに英語を話すギュンターに苦笑するアリア。
「箱がどこにあるかわからないからね。一応10ヶ国語対応にしといたよ」
アリアのおかけで10ヶ国語を対応させた。
20年前にアリアが地球へ行った時、色んな国の言葉を覚えたのだ。
しばらくすると、巫女が走って来た。
「儀式の準備が整いました」
2つの箱『鏡の水底』『天の儚さ』は…、地球にあると…」
地球に残り2つの箱はあると知った有利達は、すぐに地球へ行く事にしたのだ。
頼まれた荷物を持ってダガスコスとリュイ、そしてギーゼラは眞王廟へと赴く。
「ご苦労様です」
「どーも。それは?」
入口に立っていたヨザックはダガスコスとリュイが持っていた物に気づいた。
「陛下達の剣です」
「あちらでは剣を持たないみたいですから、頼まれたんです」
「物々しい警備ですね」
警備の数が想像以上の多さにギーゼラは見渡しながら呟いた。
「フォンヴォルテール卿のご命令でね。この間の人形騒ぎもあった事ですし、用心に越した事はないでしょう」
「そうですね」
「で、儀式の方は?」
「いえ、ウルリーケ様がまだ瞑想中で。今回はウェラー卿達もご一緒に送らねばなりませんからね。精神の集中が必要なのでしょう」
今までは有利と健の2人だけだったが、今回はそこにコンラート、アリア、ヴォルフラム、グウェンダルが一緒でもある為に集中力が必要なのだ。
「地球かー、」
「まさか、そんな所に残りの箱があったとは思いもよらなかったです…」
どれほど探しても見つからない筈だと、どこか納得するヨザック達だった。
そして眞王廟の中では、別室で有利達は時間が来るまで待っていた。
「地球では、魔族が人間に交じって生活しているんだったな」
「そ。おれみたいな黒髪黒い瞳もいっぱいいるけど、一々驚かない様に」
「法術や魔術を使える者はいないと言ったな」
「まー、たまーに変わった事できる人もいるけど、」
「うん。スプーン曲げちゃったりとかね」
色々と聞いてくるヴォルフラムはまた何か思いついたらしい。
「そうだ!剣を持ち歩いてはいけないと言っていたな。では、いざという時どうやって自分の身を、」
「ヴォルフラム」
「!」
「静かにしろ」
ずっと話している彼をグウェンダルが止めたのだ。
「地球は陛下のお生まれになった土地だ。危険な場所じゃない」
「コンラートもアリアも暮らした場所だろ?大丈夫だって」
コンラートとセルセの言葉に頷くように有利と健も補足していく。
「そうそう。特にウチの近所はのどかで、」
「時々公園で絡まれる時もあるけど」
「…平和な場所だから心配ないって」
「誰が心配など!僕はただ注意事項の確認を…!」
すると有利はある事を思い出した。
「そういえば、アリアは今回は行かないなだな」
「ああ。今回は眞魔国に残ってるってさ」
「どうして?」
いつも一緒にいるアリアだけ、今回は眞魔国に残るらしい。
不思議に思っている有利にヴォルフラムが無表情で答えた。
「裸になって行くんだ。さすがのアイツでも嫌なんじゃないか?」
「そっか、来ないのか…」
残念そうにする有利。
「いや、それは無いだろ」
「「え?」」
仕方ないと思った2人だったが、グウェンダルの隣にいるセルセはそれを否定した。
「普通の女なら嫌がるけどな。でもアリアだぞ?むしろ、男の体なんか慣れてるって」
「え//?それってどういう…///」
顔を紅くして聞く有利。
「毎晩のようにコンラートの部屋にいればぁっ!!!」
「!!??」
ドス!!
会話の途中、セルセの横に鏡が刺さった。
「………アリア…」
「余計な事を言わなくて結構。セルセ」
鏡を刺したのはアリアの鏡術だった。
普段と変わらない様子のアリアの隣にはツェリやアニシナ、ピリアーチェ、ギュンターがいた。
「陛下、お見送りに参りました」
「ツェリ様、ピリア」
「アニシナさん、例のモノ出来た?」
健に言われたアニシナはもちろんという口調でとあるモノを出した。
「あら?何これ?」
手に乗っているのは小さな耳栓だった。
「耳栓?」
「翻訳機だよ。正確には『魔動翻訳機心の叫びを聞いてくれ君』…だったっけ?」
「これを耳に装着すれば あ~ら不思議。相手の喋る言葉は魔族語に、こちらが喋る言葉は地球語に自動的に翻訳されて聞こえるという優れ物」
「へぇ~。よくそんなモノが作れたね?」
「猊下との共同開発です」
「アリアとフォンクライスト卿にも手伝ってもらってね」
「また『モニアタ』になったのか?アリア、ギュンター」
苦笑する有利。
「私はただ言葉を教えただけ。私には魔力は無いからね」
「おかげで陛下のお国の言葉を覚える事が出来ました。HELLO」
「それ英語ね…」
嬉しそうに英語を話すギュンターに苦笑するアリア。
「箱がどこにあるかわからないからね。一応10ヶ国語対応にしといたよ」
アリアのおかけで10ヶ国語を対応させた。
20年前にアリアが地球へ行った時、色んな国の言葉を覚えたのだ。
しばらくすると、巫女が走って来た。
「儀式の準備が整いました」