疑惑の仮面
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あの後、夜だというのに復興作業をしている。
有利も目を覚まし、塀を支えに座っている。
有利の隣にはアリア、そしてベルマが座っている。
「それにしても、天下の魔王陛下が中々いい格好じゃないか」
「悪徳法術使いもな。ほい」
有利は今自分が飲んだ飲み物をベルマに手渡すと、ベルマは微笑みながら受け取り飲もうとした時だった。
「?」
彼女の隣から別の者の手が伸びて来て、コップを取り上げた。
「ヴォルフラム!」
「何してるのよ、ヴォル」
ベルマから取り上げたのはヴォルフラムだったのだ。
「間接接吻とはいえ、許さないぞ!」
「はあ?間接接吻?」
「間接キスの事じゃないかしら」
彼の言い分に有利とアリアは呆れるだけだった。
「陛下!アリア!ヴォルフラム!!」
すると少し離れた所からセルセ達が走って来る。
「コンラッド…」
その場から立ち上がった有利だったが。
「……うわっ わっ とと!」
「おおっと」
力の使いすぎの為か倒れそうになるのをヨザックに支えられた。
そんな有利に健は呆れていた。
「慌てるなよ、また魔王の力を披露したんだろ?」
「え? 何で知ってるの?」
「派手は花火を特等席から拝ませてもらったからね。まったく無茶するよ」
健に言われ苦笑する有利。
「だから言ったでしょ?どうせセルセ達が追いかけてくるって」
すぐに有利の側に寄ったアリアは、そのままコンラートの側へ行く。
「アリア」
安心した様子のコンラートはアリアに軽いキスをする。
(それを見ていた有利は顔を紅くしているが…)
そのままコンラートはアリアを抱きしめる。
「無事だったんだな」
「まぁ、アーダルベルトが助けてくれたから」
「珍しいな。お前がそんな服を着てるなんて」
セルセはアリアの格好を見て笑う。
「確かにな…」
それを見たコンラートやヨザックも珍しいという感じだ。
「ベルマから借りたの。さすがにドレスだと動きにくいし、」
「そうか…」
優しい顔で笑う。
「あ、そうそう。アリア、お前の剣」
「ありがとう」
アリアは自分の剣を2本受け取る。
コンラートはすぐにヴォルフラムの方を見る。
「ヴォルフラムも無事だったか。良かった」
「うっ!!別に!心配などされなくても、僕はちっとも…!そうだな?キーナン」
顔を紅くしながらヴォルフラムはコンラートの言葉を否定していき、キーナンに問いかける。
キーナンはただ一言『は』と肯定する。
「ようやっと、ボウズの子守が到着したか」
「アーダルベルト」
「よっ 久しぶりだな、アーダルベルト」
現れたアーダルベルトを見たセルセは笑顔で答える。
「話しは聞いた。陛下とアリア、ヴォルフラムを助けてくれたそうだな」
「アリアはともかく。ガキにうろちょろされるのは目障りだった。それだけだ」
「そうか。ならば、礼は必要ないな」
アーダルベルトの言葉にコンラートは笑いながら言う。
それを聞いたアーダルベルトも一瞬だけ笑い家へ戻って行くと、その後に続きアリア達も家の中に入って行く。
部屋のテーブルで全員は、先ほどの獣達について話している。
「間違いない。あの化物は大シマロンの出城からやって来た」
「ベラールの軍師ってのもの引っかかるね。アリアとフォンビーレフェルト卿を攫ったのが、その軍師だとすれば……」
バンッ
有利はテーブルを叩くと、全員が有利の方を見た。
「ベラールに、会いに行こう」
「「…え?」」
「えぇ?」
いきなりの有利の発言に双子とヴォルフラムは呆気にとられる。
ヨザックはヨザックで笑っている。
「ヒュー、やりますね~陛下。大シマロンに喧嘩吹っかけようってんですか」
「ちーがーうー!!」
ヨザックの言葉に有利は首を横に振りながら否定する。
「話し合いの場をもちたいんだよ!」
「はぁ?」
「いい加減に学べ、ユーリ。理想だけでは…」
呆れるヨザックやヴォルフラム。
「学んだから言ってるんだ!ヒスクライフさん、フリンさん、ライラ、それに眞魔国派同盟の皆。
中には魔族を嫌ってる人だっていた。でも分かり合えたじゃん!ベラールとだって、その軍師って奴とだってきっと…!」
「陛下…」
「「(無理だと思うな…)」」
有利の言葉に全員が納得はしていない。
ベラールとは無理なんじゃないかなー?と思っている。
誰もが否定だと思っていたが、健だけは賛成だった。
「確かに。大シマロンの軍師さんとは、ちょっとお近づきになりたいかも」
「村田」
「そう言うと思った」
健の賛成で有利は喜び、アリアは苦笑する。
「人間の土地で魔術使い放題、あの化物の調教術。ぜひご教授お願いしたいね」
「無理矢理吐かせればいいじゃないですか」
「ヨザック…」
ヨザックの言葉に有利は何も言えなくなるが、健は笑いながら答える。
「そう上手くいけばいいけど、吐かせる前に魔王が華麗に成敗!しちゃったらどうするの?」
「うわ~…」
「そうだよ!魔王モードってわりと当てにならないんだぞ!」
「ユーリ、自分で言う事じゃないぞ」
「あ…」
セルセの突っ込みにハッとする有利。
こうして翌日、ベラールの処へ行く事になった。
有利も目を覚まし、塀を支えに座っている。
有利の隣にはアリア、そしてベルマが座っている。
「それにしても、天下の魔王陛下が中々いい格好じゃないか」
「悪徳法術使いもな。ほい」
有利は今自分が飲んだ飲み物をベルマに手渡すと、ベルマは微笑みながら受け取り飲もうとした時だった。
「?」
彼女の隣から別の者の手が伸びて来て、コップを取り上げた。
「ヴォルフラム!」
「何してるのよ、ヴォル」
ベルマから取り上げたのはヴォルフラムだったのだ。
「間接接吻とはいえ、許さないぞ!」
「はあ?間接接吻?」
「間接キスの事じゃないかしら」
彼の言い分に有利とアリアは呆れるだけだった。
「陛下!アリア!ヴォルフラム!!」
すると少し離れた所からセルセ達が走って来る。
「コンラッド…」
その場から立ち上がった有利だったが。
「……うわっ わっ とと!」
「おおっと」
力の使いすぎの為か倒れそうになるのをヨザックに支えられた。
そんな有利に健は呆れていた。
「慌てるなよ、また魔王の力を披露したんだろ?」
「え? 何で知ってるの?」
「派手は花火を特等席から拝ませてもらったからね。まったく無茶するよ」
健に言われ苦笑する有利。
「だから言ったでしょ?どうせセルセ達が追いかけてくるって」
すぐに有利の側に寄ったアリアは、そのままコンラートの側へ行く。
「アリア」
安心した様子のコンラートはアリアに軽いキスをする。
(それを見ていた有利は顔を紅くしているが…)
そのままコンラートはアリアを抱きしめる。
「無事だったんだな」
「まぁ、アーダルベルトが助けてくれたから」
「珍しいな。お前がそんな服を着てるなんて」
セルセはアリアの格好を見て笑う。
「確かにな…」
それを見たコンラートやヨザックも珍しいという感じだ。
「ベルマから借りたの。さすがにドレスだと動きにくいし、」
「そうか…」
優しい顔で笑う。
「あ、そうそう。アリア、お前の剣」
「ありがとう」
アリアは自分の剣を2本受け取る。
コンラートはすぐにヴォルフラムの方を見る。
「ヴォルフラムも無事だったか。良かった」
「うっ!!別に!心配などされなくても、僕はちっとも…!そうだな?キーナン」
顔を紅くしながらヴォルフラムはコンラートの言葉を否定していき、キーナンに問いかける。
キーナンはただ一言『は』と肯定する。
「ようやっと、ボウズの子守が到着したか」
「アーダルベルト」
「よっ 久しぶりだな、アーダルベルト」
現れたアーダルベルトを見たセルセは笑顔で答える。
「話しは聞いた。陛下とアリア、ヴォルフラムを助けてくれたそうだな」
「アリアはともかく。ガキにうろちょろされるのは目障りだった。それだけだ」
「そうか。ならば、礼は必要ないな」
アーダルベルトの言葉にコンラートは笑いながら言う。
それを聞いたアーダルベルトも一瞬だけ笑い家へ戻って行くと、その後に続きアリア達も家の中に入って行く。
部屋のテーブルで全員は、先ほどの獣達について話している。
「間違いない。あの化物は大シマロンの出城からやって来た」
「ベラールの軍師ってのもの引っかかるね。アリアとフォンビーレフェルト卿を攫ったのが、その軍師だとすれば……」
バンッ
有利はテーブルを叩くと、全員が有利の方を見た。
「ベラールに、会いに行こう」
「「…え?」」
「えぇ?」
いきなりの有利の発言に双子とヴォルフラムは呆気にとられる。
ヨザックはヨザックで笑っている。
「ヒュー、やりますね~陛下。大シマロンに喧嘩吹っかけようってんですか」
「ちーがーうー!!」
ヨザックの言葉に有利は首を横に振りながら否定する。
「話し合いの場をもちたいんだよ!」
「はぁ?」
「いい加減に学べ、ユーリ。理想だけでは…」
呆れるヨザックやヴォルフラム。
「学んだから言ってるんだ!ヒスクライフさん、フリンさん、ライラ、それに眞魔国派同盟の皆。
中には魔族を嫌ってる人だっていた。でも分かり合えたじゃん!ベラールとだって、その軍師って奴とだってきっと…!」
「陛下…」
「「(無理だと思うな…)」」
有利の言葉に全員が納得はしていない。
ベラールとは無理なんじゃないかなー?と思っている。
誰もが否定だと思っていたが、健だけは賛成だった。
「確かに。大シマロンの軍師さんとは、ちょっとお近づきになりたいかも」
「村田」
「そう言うと思った」
健の賛成で有利は喜び、アリアは苦笑する。
「人間の土地で魔術使い放題、あの化物の調教術。ぜひご教授お願いしたいね」
「無理矢理吐かせればいいじゃないですか」
「ヨザック…」
ヨザックの言葉に有利は何も言えなくなるが、健は笑いながら答える。
「そう上手くいけばいいけど、吐かせる前に魔王が華麗に成敗!しちゃったらどうするの?」
「うわ~…」
「そうだよ!魔王モードってわりと当てにならないんだぞ!」
「ユーリ、自分で言う事じゃないぞ」
「あ…」
セルセの突っ込みにハッとする有利。
こうして翌日、ベラールの処へ行く事になった。