見極めるために
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アーダルベルトに助けられたアリア達は、あの場から少し離れた場所でいったん馬から下ろされる。
ヴォルフラムは敵意を向けている。
「ふんっ 僕達を捕えて、また眞魔国に楯突くつもりか!?」
「感謝してほしいな。成り行きだが、一応助けたつもりなんでね」
「裏切り者が何を言ってる!!」
「ヴォル」
アーダルベルトの言葉に反応するヴォルフラムにアリアは苦笑いをする。
周りにいる仲間がアリア達に剣とストールを渡した。
「拾えよ、お前らのだろう?」
「どういうつもりだ?」
彼の真意がわわからないヴォルフラムは睨む。
それを見た有利は何時もと変わらない口調で話す。
「いいんだよ、ヴォルフラム」
「何!?」
「今のアーダルベルトはおれ達の味方だからさ」
有利の言葉に信じられないヴォルフラム。
「味方!?この男が!?」
「ま、おれはそう信じてる」
「まぁ 一応私も信じてるって事で」
ジッとアーダルベルトの目から離さず話す。
「お前は一度眞魔国を裏切った者を信用するのか!?」
「信用したら?せっかく助けてもらったんだし…」
苦笑するアリアの言葉にヴォルフラムは拗ねるように『ふんっ』と横を向く。
「お2人の馬の用意が出来ました」
「おう」
「あ、お前は…!」
「キーナン?」
馬を2頭連れて来たのはキーナンだった。
以前にギーゼラ達と旅行?をする時に一緒にいた男だった。
「その節はどうも。イカが食べ損ねましたけどね」
「美味しかったわよ、あのイカ」
「アリアとヴォルフラムも知り合いなの?」
ヴォルフラムはまたキーナンを睨む。
キーナンはあの時にコンラートの腕を勝手に持って行ったのだ。
「俺の長年の部下だ。出発!」
また出発するという事で、有利達もその場から立つ。
「とにかく出発だ」
「へなちょこめ!徹底的に追求してやるからな!こんな事で誤魔化されるとは思うなよ!!」
「ハハ」
ヴォルフラムの怒りも気にしないように笑う。
「……ん?」
何かに気づいたアリア。
「待って!馬が2頭?普通3頭じゃないの?」
キーナンが連れてきた馬の数は2頭。
ここにはアリア、有利、ヴォルフラム。
つまり3人なのに、馬が2頭。
「どうせ、お前のその腕と服じゃ馬を乗るのは大変だろう。服もあとだ、さっさと来い」
「わっ」
アーダルベルトは笑いながらアリアの右腕を掴み、自分の馬に乗せる。
有利達も馬に乗り、一緒について行く。
前を見ながらアリアは尋ねた。
「…私に対する恨みとかは無くなったわけ?」
「……一応な、ジュリアはお前を命懸けで助けた。もしお前を殺したら、ジュリアの死を無駄にする事になる。前にお前が言っていただろう…」
「!」
アリアは驚き、アーダルベルトを見る。
『……ずっと私が悔いていたら、その人は悲しむと思うって…。
…私はジュリアのかわりに生きるの、ジュリアが命懸けで助けてくれたから…』
「……そうね…。そう…決めたから…」
まさか自分が言った言葉を覚えてるとは思っていなかった。
アリアは伏目になり前を向き直した。
「あれからこの地に流れて、今はご覧の通りだ。ここは大シマロンの軍資金や軍需物資で獲物には事欠かんないからな」
「元眞魔国の将が見下げ果てたモノだな」
「全くだ」
全く気にしていない様子で笑うが、『それはそうと』とアーダルベルトはある事を思い出した。
「お前達、あの人形の事を知っているのか?」
「いや…、アーダルベルトは?」
有利の問いに即答で答える。
「いや、わからん。たが妙な噂を耳にした」
「噂…?」
「近頃、ベラールに仮面を付けた奇妙な側近がついているという。ソイツが来てから、なぜか性格から風貌まで変わってしまったって言うんだ」
「変わった?」
「ああ。正解統一の野望にも、前以上にとりつかれているという」
だがそいつが何者なのか、誰もがその素顔すら見た事が無いらしい。
「その側近が、あの人形達を関係が?」
「さあな。見ろ!俺達の家だ!」
アーダルベルトに連れて来られた場所はどこかの要塞だった。
「ここは天然の地形を生かした要塞でな、大シマロン軍もそう簡単には手が出せない。
元々、山賊の住みかだったんだが、俺が来てからあぶれ者達が集まってな、今は1つの村みたいなものだ」
中に入ると、村みたいになっているが、どこかで見た事があるような顔もいた。
「ああ~…、どっかで見た事あるような…」
「盗賊だ。皆胡散臭くて同じに見える」
「あ、アンタ達!」
有利は誰かを見つけた。
「おや、珍しいお客人だね」
現れたのは以前竜やポチの時に、眞魔国に進入して来た盗賊達だった。
「こんな人達までいるの?」
さすがにこれは驚いた。
見慣れた盗賊がいるなぁとは思っていたが、まさか彼女達までいるとは思っていなかった。
「ベルマ。コイツに何か服を貸してやれ。ドレスの格好じゃ動き難いらしい」
「わかったわ」
「ベルマについて行け、アリア」
「わかった」
アリアはアーダルベルトの馬から下り、ベルマの後を追う。
ある一室に入ったベルマは選んだ服をアリアに手渡す。
「この服でいいかい?」
「ええ、ドレス以外なら何でもいいわ」
ベルマから服を受け取ると、すぐにドレスを脱ぎ、受け取った服に着替える。
「そういえば、アンタってディオネの出らしいね」
「そうだけど、どうして?」
「噂で聞いたからね。ディオネが大シマロンから眞魔国への同盟に参加したって聞いたから」
「私とセルセ以外にも、もう1人血盟城で暮らしてるからね」
新しく着替えた服は村の女性が着ているような服だった。
白い長袖の服の上にワンピースに近い服を着用し、長さは膝が隠れる程度で、腰にはストールを巻き後ろにリリボンにしていた。
ついでにハーフアップしかしていない髪も、今回は全てをアップにしたのだ。
「へぇ、似合うじゃないか」
「そう?ありがと」
服に着替えたアリアは有利達が居る所へ行く。
ヴォルフラムは敵意を向けている。
「ふんっ 僕達を捕えて、また眞魔国に楯突くつもりか!?」
「感謝してほしいな。成り行きだが、一応助けたつもりなんでね」
「裏切り者が何を言ってる!!」
「ヴォル」
アーダルベルトの言葉に反応するヴォルフラムにアリアは苦笑いをする。
周りにいる仲間がアリア達に剣とストールを渡した。
「拾えよ、お前らのだろう?」
「どういうつもりだ?」
彼の真意がわわからないヴォルフラムは睨む。
それを見た有利は何時もと変わらない口調で話す。
「いいんだよ、ヴォルフラム」
「何!?」
「今のアーダルベルトはおれ達の味方だからさ」
有利の言葉に信じられないヴォルフラム。
「味方!?この男が!?」
「ま、おれはそう信じてる」
「まぁ 一応私も信じてるって事で」
ジッとアーダルベルトの目から離さず話す。
「お前は一度眞魔国を裏切った者を信用するのか!?」
「信用したら?せっかく助けてもらったんだし…」
苦笑するアリアの言葉にヴォルフラムは拗ねるように『ふんっ』と横を向く。
「お2人の馬の用意が出来ました」
「おう」
「あ、お前は…!」
「キーナン?」
馬を2頭連れて来たのはキーナンだった。
以前にギーゼラ達と旅行?をする時に一緒にいた男だった。
「その節はどうも。イカが食べ損ねましたけどね」
「美味しかったわよ、あのイカ」
「アリアとヴォルフラムも知り合いなの?」
ヴォルフラムはまたキーナンを睨む。
キーナンはあの時にコンラートの腕を勝手に持って行ったのだ。
「俺の長年の部下だ。出発!」
また出発するという事で、有利達もその場から立つ。
「とにかく出発だ」
「へなちょこめ!徹底的に追求してやるからな!こんな事で誤魔化されるとは思うなよ!!」
「ハハ」
ヴォルフラムの怒りも気にしないように笑う。
「……ん?」
何かに気づいたアリア。
「待って!馬が2頭?普通3頭じゃないの?」
キーナンが連れてきた馬の数は2頭。
ここにはアリア、有利、ヴォルフラム。
つまり3人なのに、馬が2頭。
「どうせ、お前のその腕と服じゃ馬を乗るのは大変だろう。服もあとだ、さっさと来い」
「わっ」
アーダルベルトは笑いながらアリアの右腕を掴み、自分の馬に乗せる。
有利達も馬に乗り、一緒について行く。
前を見ながらアリアは尋ねた。
「…私に対する恨みとかは無くなったわけ?」
「……一応な、ジュリアはお前を命懸けで助けた。もしお前を殺したら、ジュリアの死を無駄にする事になる。前にお前が言っていただろう…」
「!」
アリアは驚き、アーダルベルトを見る。
『……ずっと私が悔いていたら、その人は悲しむと思うって…。
…私はジュリアのかわりに生きるの、ジュリアが命懸けで助けてくれたから…』
「……そうね…。そう…決めたから…」
まさか自分が言った言葉を覚えてるとは思っていなかった。
アリアは伏目になり前を向き直した。
「あれからこの地に流れて、今はご覧の通りだ。ここは大シマロンの軍資金や軍需物資で獲物には事欠かんないからな」
「元眞魔国の将が見下げ果てたモノだな」
「全くだ」
全く気にしていない様子で笑うが、『それはそうと』とアーダルベルトはある事を思い出した。
「お前達、あの人形の事を知っているのか?」
「いや…、アーダルベルトは?」
有利の問いに即答で答える。
「いや、わからん。たが妙な噂を耳にした」
「噂…?」
「近頃、ベラールに仮面を付けた奇妙な側近がついているという。ソイツが来てから、なぜか性格から風貌まで変わってしまったって言うんだ」
「変わった?」
「ああ。正解統一の野望にも、前以上にとりつかれているという」
だがそいつが何者なのか、誰もがその素顔すら見た事が無いらしい。
「その側近が、あの人形達を関係が?」
「さあな。見ろ!俺達の家だ!」
アーダルベルトに連れて来られた場所はどこかの要塞だった。
「ここは天然の地形を生かした要塞でな、大シマロン軍もそう簡単には手が出せない。
元々、山賊の住みかだったんだが、俺が来てからあぶれ者達が集まってな、今は1つの村みたいなものだ」
中に入ると、村みたいになっているが、どこかで見た事があるような顔もいた。
「ああ~…、どっかで見た事あるような…」
「盗賊だ。皆胡散臭くて同じに見える」
「あ、アンタ達!」
有利は誰かを見つけた。
「おや、珍しいお客人だね」
現れたのは以前竜やポチの時に、眞魔国に進入して来た盗賊達だった。
「こんな人達までいるの?」
さすがにこれは驚いた。
見慣れた盗賊がいるなぁとは思っていたが、まさか彼女達までいるとは思っていなかった。
「ベルマ。コイツに何か服を貸してやれ。ドレスの格好じゃ動き難いらしい」
「わかったわ」
「ベルマについて行け、アリア」
「わかった」
アリアはアーダルベルトの馬から下り、ベルマの後を追う。
ある一室に入ったベルマは選んだ服をアリアに手渡す。
「この服でいいかい?」
「ええ、ドレス以外なら何でもいいわ」
ベルマから服を受け取ると、すぐにドレスを脱ぎ、受け取った服に着替える。
「そういえば、アンタってディオネの出らしいね」
「そうだけど、どうして?」
「噂で聞いたからね。ディオネが大シマロンから眞魔国への同盟に参加したって聞いたから」
「私とセルセ以外にも、もう1人血盟城で暮らしてるからね」
新しく着替えた服は村の女性が着ているような服だった。
白い長袖の服の上にワンピースに近い服を着用し、長さは膝が隠れる程度で、腰にはストールを巻き後ろにリリボンにしていた。
ついでにハーフアップしかしていない髪も、今回は全てをアップにしたのだ。
「へぇ、似合うじゃないか」
「そう?ありがと」
服に着替えたアリアは有利達が居る所へ行く。