聖剣と魔剣
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聖剣を持っていた男はすぐに有利に向かって攻撃を仕掛けてきた。
「逃げろ!」
「うわあっ!」
アルフォードはすぐに攻撃から有利を庇う様にその場から一緒に避けた。
「これが、聖剣の真の力?」
辺りが火の海と化した町を見てヴォルフラムは信じられない様に呟いた。
「違う!」
「アル?」
即座に否定したアルフォードはまた聖剣を持つ男を見る。
「あの力は、聖剣のものじゃないっ あんな力は違う!」
「そうだね。あれは違う」
「村田、」
否定をしたアルフォードと同じ意見の健だった。
「有利、大丈夫?」
「あ、おれは大丈夫!」
アリアと、エイルを抱えながらセルセも健と一緒に有利の側へ走って来たのだ。
「ウェラー卿!ヨザック!」
健に名を呼ばれた2人はすぐに聖剣を持つ男へ攻撃しようとしたが、それよりも先に男の方から攻撃を仕掛けられてしまい、攻撃を受けてしまったのだ。
「「コンラート!ヨザ!」」
「コンラッド!ヨザック!」
すぐに2人の元へ行こうとした有利だったが、すぐにヴォルフラムに止められる。
「何をしている!行くぞ、ユーリ!」
「君も早く!」
「っ」
ヴォルフラムが有利を、健がアルフォードを連れて行くのを見た双子も互いで頷く。
「俺達も行った方がいいな」
「それもそうね」
「よし、今だ!行くぞ!ヨザック!」
「了解!」
それは双子達だけでなく、コンラートとヨザックもその場から引く事にしたのだった。
そして彼らが引いた場所は村から離れた森の中だった。
「ヨザック」
「とりあえず追ってきてはないようですよ」
「多分、まだ村を破壊しているんだろう」
先程の男が追ってきていない事にホッとしたが、有利はどうしても気になって仕方がないのだ。
「何なんだよ、あいつ。何がしたい訳?」
「さあ?それは本人に聞いてみないと分からないけど」
すると健は有利からアルフォードを見る。
「ところで、彼が噂の?」
「うん。先祖代々勇者やってる、アルフォード・マキナー。
それでこっちが友達の村田健、双黒の大賢者って呼ばれてるんだ」
有利は間に入り、健とアルフォードの紹介をする。
「大賢者って、」
さすがのアルフォードも大賢者を実査に見て驚いていたが、健は勇者に会えて思いっきり喜んでいた。
「いやー、よろしく!サイン欲しいな~!」
「おいおい。勇者は永遠のライバルとか言ってなかったか?」
有利は呆れ、健はアルと握手したいた。
「そうは見えないだろうが、本物だ。ま、ユーリが魔王と言うよりは真実味があるだろう」
「どういう意味?」
「エイル、大丈夫だった?」
アリアは隣にいるエイルを見ると、何時もと変わらない笑顔で答える。
「はい、大丈夫です。ほとんど兄様に抱えられていたので、」
「お前は軽いからな」
セルセはエイルの頭を撫でる。
「どうして、貴方達がここに?」
アルフォードはすぐにコンラートと双子に尋ねる。
「君の噂を聞いてね」
「聖剣を持った男が村で暴れてるっていう噂を。で、それを聞いた有利が…」
アリアは苦笑しながら有利を見る。
有利はアリアの言葉に続くように話し始める。
「アルがそんな事するはずがないって思ってたけど。……ん?そういえばアル、聖剣は?」
改めて彼が聖剣を持っていない事に気づいた。
「あれは君の聖剣だな」
コンラートの問いかけに彼は頷く。
「そうだ…」
「え!?やっぱりそうなの!?じゃあ、なんであいつが持ってるだ!?」
驚く有利の問い掛けにアルフォードは答えていく。
「お前達と別れた後、俺は修行の旅を続けていた。剣の腕だけでなく、心も鍛え、真の勇者になれるように。
いつか自信を持ってお前達に再会する日の為に。そして、旅の途中で立ち寄った村で、」
夜中に女性の悲鳴声が聞こえ、窓から見てみると町の中心から火が上がっていたのだ。
アルフォードはすぐに聖剣を持って火が出ている場所へと向かって行き、町人に聞いても『突然男が暴れ出した』と言うだけだった。
止めようとした役人も返り討ちにされてしまったと。
それを聞いた彼はすぐに、その男の元へ駆け寄り、戦いを挑んだ。
男は逃げ遅れた女の子に向かって攻撃を仕掛けた為、アルフォードは自分の身を挺して女の子を守った。
だが攻撃を直に受けてしまった為に、彼は気を失い、その間に聖剣を持って行かれてしまったのだった。
「気が付いた時には男は既に消えていた。聖剣と共に。
俺は男の後を追った。だが男は行く先々で聖剣を使い村を破壊し、人々を傷つけて…。俺の責任だ。アイツに聖剣を奪われた、俺の…、」
自分の責任だと悔やむアルフォードだった。
「アル…」
「しかし、可笑しいな」
「え?」
「仮にもあれは聖剣だ。その力を正統な継承者ではないあの男がなぜ使えるんだ?」
「言われてみれば。それに、なんか黒いモノが出て…、どっちかって言うと魔剣っぽい感じっていうか…」
「ウモーォオ…」
「お前は別の意味で怖いよ」
魔剣という単語を聞いたモルギフは鳴く。
それに気づいた有利は苦笑するしかなかった。
「あれが聖剣の力とは思えない」
「あれは違うよ。もっと禍々しい何かだ」
「『何か』って?」
いったい何の事だかわからない。
「今はそれを追求している暇はない。あの男を早く止めないと被害はもっと広がる」
「そうは言っても、どうやって止めるんです?」
ヨザックは話しながら自分の剣を鞘から抜くと、その刃は少し欠けていたのだ。
「聖剣には敵わないまでも、使い手の隙をつけば、あるいは…」
「それもどうだろう。危ないと思うな。だから…」
健はモルギフをジッと見る。
「な、何だよ村田、」
そして、モルギフから有利を見る。
「本気で対抗するつもりなら、モルギフの力が一番だよ」
「え!?嘘!?コイツで!?」
まさかの建の発言に有利だけでなく、周りにいる双子達も驚きを隠せない。
「そ。聖剣のライバルと言えば魔剣だからね」
「無理だって!コイツの力は全然使えないんだよ!今は、役立たずの凡剣なんだよ!」
健はその場から立ち上がり、ヨザックに話しかけた。
「逃げろ!」
「うわあっ!」
アルフォードはすぐに攻撃から有利を庇う様にその場から一緒に避けた。
「これが、聖剣の真の力?」
辺りが火の海と化した町を見てヴォルフラムは信じられない様に呟いた。
「違う!」
「アル?」
即座に否定したアルフォードはまた聖剣を持つ男を見る。
「あの力は、聖剣のものじゃないっ あんな力は違う!」
「そうだね。あれは違う」
「村田、」
否定をしたアルフォードと同じ意見の健だった。
「有利、大丈夫?」
「あ、おれは大丈夫!」
アリアと、エイルを抱えながらセルセも健と一緒に有利の側へ走って来たのだ。
「ウェラー卿!ヨザック!」
健に名を呼ばれた2人はすぐに聖剣を持つ男へ攻撃しようとしたが、それよりも先に男の方から攻撃を仕掛けられてしまい、攻撃を受けてしまったのだ。
「「コンラート!ヨザ!」」
「コンラッド!ヨザック!」
すぐに2人の元へ行こうとした有利だったが、すぐにヴォルフラムに止められる。
「何をしている!行くぞ、ユーリ!」
「君も早く!」
「っ」
ヴォルフラムが有利を、健がアルフォードを連れて行くのを見た双子も互いで頷く。
「俺達も行った方がいいな」
「それもそうね」
「よし、今だ!行くぞ!ヨザック!」
「了解!」
それは双子達だけでなく、コンラートとヨザックもその場から引く事にしたのだった。
そして彼らが引いた場所は村から離れた森の中だった。
「ヨザック」
「とりあえず追ってきてはないようですよ」
「多分、まだ村を破壊しているんだろう」
先程の男が追ってきていない事にホッとしたが、有利はどうしても気になって仕方がないのだ。
「何なんだよ、あいつ。何がしたい訳?」
「さあ?それは本人に聞いてみないと分からないけど」
すると健は有利からアルフォードを見る。
「ところで、彼が噂の?」
「うん。先祖代々勇者やってる、アルフォード・マキナー。
それでこっちが友達の村田健、双黒の大賢者って呼ばれてるんだ」
有利は間に入り、健とアルフォードの紹介をする。
「大賢者って、」
さすがのアルフォードも大賢者を実査に見て驚いていたが、健は勇者に会えて思いっきり喜んでいた。
「いやー、よろしく!サイン欲しいな~!」
「おいおい。勇者は永遠のライバルとか言ってなかったか?」
有利は呆れ、健はアルと握手したいた。
「そうは見えないだろうが、本物だ。ま、ユーリが魔王と言うよりは真実味があるだろう」
「どういう意味?」
「エイル、大丈夫だった?」
アリアは隣にいるエイルを見ると、何時もと変わらない笑顔で答える。
「はい、大丈夫です。ほとんど兄様に抱えられていたので、」
「お前は軽いからな」
セルセはエイルの頭を撫でる。
「どうして、貴方達がここに?」
アルフォードはすぐにコンラートと双子に尋ねる。
「君の噂を聞いてね」
「聖剣を持った男が村で暴れてるっていう噂を。で、それを聞いた有利が…」
アリアは苦笑しながら有利を見る。
有利はアリアの言葉に続くように話し始める。
「アルがそんな事するはずがないって思ってたけど。……ん?そういえばアル、聖剣は?」
改めて彼が聖剣を持っていない事に気づいた。
「あれは君の聖剣だな」
コンラートの問いかけに彼は頷く。
「そうだ…」
「え!?やっぱりそうなの!?じゃあ、なんであいつが持ってるだ!?」
驚く有利の問い掛けにアルフォードは答えていく。
「お前達と別れた後、俺は修行の旅を続けていた。剣の腕だけでなく、心も鍛え、真の勇者になれるように。
いつか自信を持ってお前達に再会する日の為に。そして、旅の途中で立ち寄った村で、」
夜中に女性の悲鳴声が聞こえ、窓から見てみると町の中心から火が上がっていたのだ。
アルフォードはすぐに聖剣を持って火が出ている場所へと向かって行き、町人に聞いても『突然男が暴れ出した』と言うだけだった。
止めようとした役人も返り討ちにされてしまったと。
それを聞いた彼はすぐに、その男の元へ駆け寄り、戦いを挑んだ。
男は逃げ遅れた女の子に向かって攻撃を仕掛けた為、アルフォードは自分の身を挺して女の子を守った。
だが攻撃を直に受けてしまった為に、彼は気を失い、その間に聖剣を持って行かれてしまったのだった。
「気が付いた時には男は既に消えていた。聖剣と共に。
俺は男の後を追った。だが男は行く先々で聖剣を使い村を破壊し、人々を傷つけて…。俺の責任だ。アイツに聖剣を奪われた、俺の…、」
自分の責任だと悔やむアルフォードだった。
「アル…」
「しかし、可笑しいな」
「え?」
「仮にもあれは聖剣だ。その力を正統な継承者ではないあの男がなぜ使えるんだ?」
「言われてみれば。それに、なんか黒いモノが出て…、どっちかって言うと魔剣っぽい感じっていうか…」
「ウモーォオ…」
「お前は別の意味で怖いよ」
魔剣という単語を聞いたモルギフは鳴く。
それに気づいた有利は苦笑するしかなかった。
「あれが聖剣の力とは思えない」
「あれは違うよ。もっと禍々しい何かだ」
「『何か』って?」
いったい何の事だかわからない。
「今はそれを追求している暇はない。あの男を早く止めないと被害はもっと広がる」
「そうは言っても、どうやって止めるんです?」
ヨザックは話しながら自分の剣を鞘から抜くと、その刃は少し欠けていたのだ。
「聖剣には敵わないまでも、使い手の隙をつけば、あるいは…」
「それもどうだろう。危ないと思うな。だから…」
健はモルギフをジッと見る。
「な、何だよ村田、」
そして、モルギフから有利を見る。
「本気で対抗するつもりなら、モルギフの力が一番だよ」
「え!?嘘!?コイツで!?」
まさかの建の発言に有利だけでなく、周りにいる双子達も驚きを隠せない。
「そ。聖剣のライバルと言えば魔剣だからね」
「無理だって!コイツの力は全然使えないんだよ!今は、役立たずの凡剣なんだよ!」
健はその場から立ち上がり、ヨザックに話しかけた。