2人の気持ち
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「殺される!!死ぬんだったら、せめて畳の上で――!!」
「そんな事どうでもいいわ」
「え!?よくないって!!」
アリアと有利はアーダルベルトに抱えられながら走っている。
何度か殺されかけた有利は叫んでいるが、有利と同じく抱えられているアリアは呆れ口調だった。
「うわっ!」
「っ」
だいぶ走った所でアーダルベルトは2人を降ろす。
「命の恩人に向かって随分な言い草だな」
いきなり降ろされた2人は地べたに座っている状態。
「命って、アンタ、だっておれの事…」
「安心しろ。真実を知るまでお前を手にかける様な事はしない」
「真実って…、うわっ!」
「アーダルベルト!」
アーダルベルトは有利の胸ぐらを掴む。
「お前の魂が本当にジュリアのモノなのか!?」
「(やっぱり、それか…)」
心の中でそう思ったアリアだった。
その頃、連れ去られたアリアと有利を探しているセルセ達。
木の上からヨザックが探していたが、見つかる様子もなく、溜息をつきながら降りてくる。
「参りましたね~。どこもかしこも、厳つい奴らで大にぎわいですよ」
「くっ」
「早いところ渋谷とアリアを探さないとね。あの男のおかげで 大シマロンから逃れられたのはよかったけど…」
健の言葉でヴォルフラムは怒る。
「大シマロンに捕まるのも、アーダルベルトに捕まるのも同じ事だろ!!煮て食われるか、焼いて食われるかの差だ!!」
怒っているヴォルフラムを気にせずコンラートは話す。
「大丈夫だ」
「なぜ、そう言い切れる」
「なぜかな?」
「俺も大丈夫だと思うぜ?それにユーリは1人で捕まったわけじゃない。アリアも一緒にいるんだ。
アイツなら臨機応変に行動すると思うし、第一にユーリの事を考えるんじゃねーのか?」
はっきりと話すセルセ。
それほど妹を信頼しているからだ。
そして、その頃の有利達と言うと。
いきなり自分の魂がジュリアのモノなのかと言われ、有利は戸惑っている。
「だから!ジュリアさんの魂とか言われたってさっぱりわからないんだって!おれに前世の記憶なんて…」
正面を向いていたアーダルベルトは横目で有利を見る。
「…仕方ないだろ、無いものは無いんだ…!確か、コンラッドが地球に運んだとかどうとか言ってたけど…」
「何!?」
「うわっ」
いきなり彼が立った事に有利は驚く。
「それがジュリアの魂なのか!?なぜアイツが…!?」
「そんなのコンラッドに直接聞けばいいだろ!」
怒り口調で話すアーダルベルトに有利も怒った口調で話す。
そう言われたアーダルベルトは 少し離れた場所へ歩いて行く。
「なんだよ…。見た目と違ってハッキリしないんだな」
「有利は見た目そのものだけどね」
「え!?」
ガン
少し離れた場所で、アーダルベルトは木を叩いた。
叩かれた木では鳥達が逃げていく…。
「魔族の言葉など…、信用できるか。奴らはジュリアを見殺しにした。眞王の意向にしがみつき、己の意思さえ無くした愚民ども…!」
「アーダルベルト…」
「私は別に自分の意思をなくした覚えはないけどね」
「アリア…」
ガサガサ…
離れた場所から草の音がし、そこを見ると大シマロンの兵がいたのだ。
「いたぞ!魔王だ!!」
「来い!逃げるぞ、双子妹!」
「言われなくてもわかってるって…!」
大シマロンに見つかった3人は逃げる。
そのまま逃げた3人は以前 この島に来た時、お世話になった宿屋に行った。
案の定この宿屋にも大シマロン兵は来たが、有利達の事を覚えていてくれた店員は嘘の情報を敵に教えたのだ。
「悪いね、かくまってもらっちゃって」
「ありがとう」
「いいえ、ここら滅多に人は来ませんから。2度も来たら常連さんですよ~」
そう言って貰えると有利は嬉しくなる。
「ありがとう。じゃあ、お団子でももらっておこうかな、うわあああっ」
お団子を食べる気満々だった有利の襟をアーダルベルトは掴んだのだ。
「状況を把握して行動しろ!」
「へー、へー」
「有利には無理なんじゃないかしら…」
「…アリア、ひどくない?」
「全然」
はっきりと答えるアリア。
有利の腰にあるモルギフは何かを言っている。
「おっモルギフ、やっぱ、お前も腹へったか。あ、そうだ!あそこなら…」
「有利?」
有利は何かを思い出した。
その思い出した場所というのは、モルギフが眠っていた湖。
「成程。ここに魔剣が安置されていたと、」
初めてここに来たアーダルベルトであり、アリアもこの場所ならと納得する。
「確かに、ここなら大丈夫そうね」
「だろ?滅多に人も寄りつかないらしいよ。ただ、この水…うっわあぁぁ」
「あ、いつの間に…」
有利が説明しているのにまったく聞いていないアーダルベルトは湖の中に入って行く。
「…おい…、大丈夫か?」
「何がだ?」
「いや~…。そっちこそ、状況を把握してから行動しろっての」
小さく呟く有利だった。
「そんな事どうでもいいわ」
「え!?よくないって!!」
アリアと有利はアーダルベルトに抱えられながら走っている。
何度か殺されかけた有利は叫んでいるが、有利と同じく抱えられているアリアは呆れ口調だった。
「うわっ!」
「っ」
だいぶ走った所でアーダルベルトは2人を降ろす。
「命の恩人に向かって随分な言い草だな」
いきなり降ろされた2人は地べたに座っている状態。
「命って、アンタ、だっておれの事…」
「安心しろ。真実を知るまでお前を手にかける様な事はしない」
「真実って…、うわっ!」
「アーダルベルト!」
アーダルベルトは有利の胸ぐらを掴む。
「お前の魂が本当にジュリアのモノなのか!?」
「(やっぱり、それか…)」
心の中でそう思ったアリアだった。
その頃、連れ去られたアリアと有利を探しているセルセ達。
木の上からヨザックが探していたが、見つかる様子もなく、溜息をつきながら降りてくる。
「参りましたね~。どこもかしこも、厳つい奴らで大にぎわいですよ」
「くっ」
「早いところ渋谷とアリアを探さないとね。あの男のおかげで 大シマロンから逃れられたのはよかったけど…」
健の言葉でヴォルフラムは怒る。
「大シマロンに捕まるのも、アーダルベルトに捕まるのも同じ事だろ!!煮て食われるか、焼いて食われるかの差だ!!」
怒っているヴォルフラムを気にせずコンラートは話す。
「大丈夫だ」
「なぜ、そう言い切れる」
「なぜかな?」
「俺も大丈夫だと思うぜ?それにユーリは1人で捕まったわけじゃない。アリアも一緒にいるんだ。
アイツなら臨機応変に行動すると思うし、第一にユーリの事を考えるんじゃねーのか?」
はっきりと話すセルセ。
それほど妹を信頼しているからだ。
そして、その頃の有利達と言うと。
いきなり自分の魂がジュリアのモノなのかと言われ、有利は戸惑っている。
「だから!ジュリアさんの魂とか言われたってさっぱりわからないんだって!おれに前世の記憶なんて…」
正面を向いていたアーダルベルトは横目で有利を見る。
「…仕方ないだろ、無いものは無いんだ…!確か、コンラッドが地球に運んだとかどうとか言ってたけど…」
「何!?」
「うわっ」
いきなり彼が立った事に有利は驚く。
「それがジュリアの魂なのか!?なぜアイツが…!?」
「そんなのコンラッドに直接聞けばいいだろ!」
怒り口調で話すアーダルベルトに有利も怒った口調で話す。
そう言われたアーダルベルトは 少し離れた場所へ歩いて行く。
「なんだよ…。見た目と違ってハッキリしないんだな」
「有利は見た目そのものだけどね」
「え!?」
ガン
少し離れた場所で、アーダルベルトは木を叩いた。
叩かれた木では鳥達が逃げていく…。
「魔族の言葉など…、信用できるか。奴らはジュリアを見殺しにした。眞王の意向にしがみつき、己の意思さえ無くした愚民ども…!」
「アーダルベルト…」
「私は別に自分の意思をなくした覚えはないけどね」
「アリア…」
ガサガサ…
離れた場所から草の音がし、そこを見ると大シマロンの兵がいたのだ。
「いたぞ!魔王だ!!」
「来い!逃げるぞ、双子妹!」
「言われなくてもわかってるって…!」
大シマロンに見つかった3人は逃げる。
そのまま逃げた3人は以前 この島に来た時、お世話になった宿屋に行った。
案の定この宿屋にも大シマロン兵は来たが、有利達の事を覚えていてくれた店員は嘘の情報を敵に教えたのだ。
「悪いね、かくまってもらっちゃって」
「ありがとう」
「いいえ、ここら滅多に人は来ませんから。2度も来たら常連さんですよ~」
そう言って貰えると有利は嬉しくなる。
「ありがとう。じゃあ、お団子でももらっておこうかな、うわあああっ」
お団子を食べる気満々だった有利の襟をアーダルベルトは掴んだのだ。
「状況を把握して行動しろ!」
「へー、へー」
「有利には無理なんじゃないかしら…」
「…アリア、ひどくない?」
「全然」
はっきりと答えるアリア。
有利の腰にあるモルギフは何かを言っている。
「おっモルギフ、やっぱ、お前も腹へったか。あ、そうだ!あそこなら…」
「有利?」
有利は何かを思い出した。
その思い出した場所というのは、モルギフが眠っていた湖。
「成程。ここに魔剣が安置されていたと、」
初めてここに来たアーダルベルトであり、アリアもこの場所ならと納得する。
「確かに、ここなら大丈夫そうね」
「だろ?滅多に人も寄りつかないらしいよ。ただ、この水…うっわあぁぁ」
「あ、いつの間に…」
有利が説明しているのにまったく聞いていないアーダルベルトは湖の中に入って行く。
「…おい…、大丈夫か?」
「何がだ?」
「いや~…。そっちこそ、状況を把握してから行動しろっての」
小さく呟く有利だった。