最期
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…」
「アリア…」
母親である#レイアの日記を読み終わった時、アリアは泣いていた。
「っ」
この家から追い出された後、レイアは再婚相手との間に4人の子どもを産んでいた。
そんな事実を目の前で見ていたら 自分たちは愛されていなかったのではないか、ずっと不安に思っていた。
だが、この日記を読んでレイアは死ぬまでちゃんと自分達を愛していてくれた。
それだけで本当に嬉しかった。
「…っ本当は…この家に来たくなかったの…。母様、私達以外にも子どもを産んでて…。しかも、孫や曾孫までいるの…っ
そんなの見てたら…、愛されてなかったんじゃないかって…、私達の事…っ もうどうでも良かったのかって思ってた!でもっ」
「アリアさん…」
「アリア…」
日記を抱えながら泣くアリアをコンラートは抱きしめる。
「良かったじゃないか。レイアさんはちゃんとアリアとセルセを愛していた。もちろん、セオランさんもな…」
コンラートの言葉にさらに涙を流しながらも、アリアは空いている片手をコンラートの背に回す。
「…この家に来て…、良かった…」
泣きながら笑うアリアを見て、笑いながらヨザックは頭を軽くはたく。
「泣くか、笑うかどっちかにしろよな」
「…うるさい」
ヨザックに言われ、顔を紅くする。
「昔…」
エイルは思い出したように話しだす。
「?」
「おばあ様から聞いた事があるんです。レイア様は…、おばあ様やその兄妹の方達を可愛がった事は、一度も無いって言ってました」
「え?」
どういう事なのかアリアは驚く。
「曾お祖父様であるエウィング様にはとても可愛がられていましたが、レイア様には一度も愛された事は無かった…、抱きしめられた事も無いって言ってました。
それはお母様やおじ様達もそうだったと…。
ですから…多分、曾お祖母様にとって1番愛していらっしゃったのは、アリアさんとセルセさん、そしてセオランさんだけだったんだと思います」
「…ありがと、アリア…」
泣いている##NAME1##を励まそうとしているのか、自分が聞いていた事を一生懸命伝えようとするエイルに素直に感謝する。
そんな微笑むアリアを見たエイルは決心をしたのか、彼女の服を掴む。
「エイル?」
「…僕…決めました」
「なにを?」
「僕、…眞魔国に行きたいです」
3人は驚いた。
まさかエイルが本当に眞魔国に来るとは思っていなかったからだ。
確かに彼の母親でもあるシェリルから頼まれていたが、エイルが嫌がったのなら無理には連れて行こうとは思っていなかったのだ。
「僕と同じ人間と魔族の間に生まれたお2人と一緒に暮らしたいですし、曾お祖母様が愛された魔族の方とも沢山お会いしたです!
それに、先程笑ってくれたアリアさんが、本当に肖像画の曾お祖母様に似ていたからっ」
少しずつ自分が何を言っているのか分からなくなってきているのか、途中何度も『?』と首を傾げながらも伝えようとしていた。
そんなそんなエイルを見て、アリアは微笑みながら彼の頭を撫でる。
「エイルが決めたなら…、いいんじゃない?」
「いいんですか?」
そう言ってもらえるとは思っていなかったのか、エイルは驚きながらアリアやコンラート、ヨザックを見上げる。
「君が決めたんだろ?だったら、我らは大歓迎だよ」
「そうだぜ。言っとくけど、俺達も同じなんだぜ?」
「え?」
「私達4人は人間と魔族の間に生まれてるのよ。エイルと同じね」
よろしくね、と手を出す。
エイルは本当に嬉しそうにアリアの手を取る。
「はい!これから、よろしくお願いします!」
握手した後、エイルはアリアに抱きつく。
「!」
一瞬驚いたがアリアもエイルを抱きしめる。
あの後エイルは自室に戻り、アリア達3人も客室に戻った。
「おかえり」
そこにはソファに座っていたセルセがいた。
「起きてたの?」
「当たり前だろ。で、母様の部屋に行ってきたのか?」
「うん。これ、」
そう言ってアリアは持っていた日記を渡す。
「何だ?」
「母様の日記」
「!」
まさか日記とは思っていなかった彼は驚きながらも、すぐに読み始めた。
そして、やはり読み終わったセルセもアリアと同じ様に泣いてしまった。
ちゃんと愛されていた事を知った為…。
「アリア…」
母親である#レイアの日記を読み終わった時、アリアは泣いていた。
「っ」
この家から追い出された後、レイアは再婚相手との間に4人の子どもを産んでいた。
そんな事実を目の前で見ていたら 自分たちは愛されていなかったのではないか、ずっと不安に思っていた。
だが、この日記を読んでレイアは死ぬまでちゃんと自分達を愛していてくれた。
それだけで本当に嬉しかった。
「…っ本当は…この家に来たくなかったの…。母様、私達以外にも子どもを産んでて…。しかも、孫や曾孫までいるの…っ
そんなの見てたら…、愛されてなかったんじゃないかって…、私達の事…っ もうどうでも良かったのかって思ってた!でもっ」
「アリアさん…」
「アリア…」
日記を抱えながら泣くアリアをコンラートは抱きしめる。
「良かったじゃないか。レイアさんはちゃんとアリアとセルセを愛していた。もちろん、セオランさんもな…」
コンラートの言葉にさらに涙を流しながらも、アリアは空いている片手をコンラートの背に回す。
「…この家に来て…、良かった…」
泣きながら笑うアリアを見て、笑いながらヨザックは頭を軽くはたく。
「泣くか、笑うかどっちかにしろよな」
「…うるさい」
ヨザックに言われ、顔を紅くする。
「昔…」
エイルは思い出したように話しだす。
「?」
「おばあ様から聞いた事があるんです。レイア様は…、おばあ様やその兄妹の方達を可愛がった事は、一度も無いって言ってました」
「え?」
どういう事なのかアリアは驚く。
「曾お祖父様であるエウィング様にはとても可愛がられていましたが、レイア様には一度も愛された事は無かった…、抱きしめられた事も無いって言ってました。
それはお母様やおじ様達もそうだったと…。
ですから…多分、曾お祖母様にとって1番愛していらっしゃったのは、アリアさんとセルセさん、そしてセオランさんだけだったんだと思います」
「…ありがと、アリア…」
泣いている##NAME1##を励まそうとしているのか、自分が聞いていた事を一生懸命伝えようとするエイルに素直に感謝する。
そんな微笑むアリアを見たエイルは決心をしたのか、彼女の服を掴む。
「エイル?」
「…僕…決めました」
「なにを?」
「僕、…眞魔国に行きたいです」
3人は驚いた。
まさかエイルが本当に眞魔国に来るとは思っていなかったからだ。
確かに彼の母親でもあるシェリルから頼まれていたが、エイルが嫌がったのなら無理には連れて行こうとは思っていなかったのだ。
「僕と同じ人間と魔族の間に生まれたお2人と一緒に暮らしたいですし、曾お祖母様が愛された魔族の方とも沢山お会いしたです!
それに、先程笑ってくれたアリアさんが、本当に肖像画の曾お祖母様に似ていたからっ」
少しずつ自分が何を言っているのか分からなくなってきているのか、途中何度も『?』と首を傾げながらも伝えようとしていた。
そんなそんなエイルを見て、アリアは微笑みながら彼の頭を撫でる。
「エイルが決めたなら…、いいんじゃない?」
「いいんですか?」
そう言ってもらえるとは思っていなかったのか、エイルは驚きながらアリアやコンラート、ヨザックを見上げる。
「君が決めたんだろ?だったら、我らは大歓迎だよ」
「そうだぜ。言っとくけど、俺達も同じなんだぜ?」
「え?」
「私達4人は人間と魔族の間に生まれてるのよ。エイルと同じね」
よろしくね、と手を出す。
エイルは本当に嬉しそうにアリアの手を取る。
「はい!これから、よろしくお願いします!」
握手した後、エイルはアリアに抱きつく。
「!」
一瞬驚いたがアリアもエイルを抱きしめる。
あの後エイルは自室に戻り、アリア達3人も客室に戻った。
「おかえり」
そこにはソファに座っていたセルセがいた。
「起きてたの?」
「当たり前だろ。で、母様の部屋に行ってきたのか?」
「うん。これ、」
そう言ってアリアは持っていた日記を渡す。
「何だ?」
「母様の日記」
「!」
まさか日記とは思っていなかった彼は驚きながらも、すぐに読み始めた。
そして、やはり読み終わったセルセもアリアと同じ様に泣いてしまった。
ちゃんと愛されていた事を知った為…。