会いたくない客人

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中庭で双子が練習でディオネの術を使って戦っていた。

アリアは扇術を、セルセは鏡術で練習している。

その2人を少し離れた所で有利、コンラート、ヴォルフラム、ヨザックが見ている。

「ホント、すごい術だよな」

「そっすね~、あの術だけは攻略出来ないって感じですから」

「ヨザックでも?」

信じられない様に話す有利にコンラートは苦笑しながら答える。

「というよりも、双子は陛下が眞魔国に来てから使うようになりましたからね。子どもの頃は全くと言っていい程使ったいなかったんですよ…」

「え?そうなの?」

つまり双子はコンラート達にも秘密にしていたが、今は有利を守るために腹を括ったのだ。

「なにしてんだ?ユーリ達」

「あ、2人とこ、稽古終わったの?」

「一応ね」

アリアは敵に扇子を持っている事がばれないように常にブーツの中にしまっており、今も笑いながらも入れていた。

「で、何の話をしていたんだ?」

コンラートやヨザックだけでなく、有利とヴォルフラムまでもがいて話している事に不思議に思うのだ。

「双子って、どうして術を今まで使ってなかったのかなって思ってさ」

「え?」

「あの術っておれから見ても不思議だからー」

有利はなぜ双子が今まで術を使っていなかったのか、それが不思議に思うらしいのだ。

尋ねられたアリアは少し考える。

「んー…。ま、ディオネの家に見つかりたくなかったからな」

「?ディオネって確か、双子のお母さんの、」

思い出した有利はアリアを見る。

「そう。母様の実家。私達を捨てたのはいいけど、一緒に術も捨てた事に後になって気づいたのよ」

「術も?」

「俺達が使っている術は全部で6つあるんだけど、俺達を捨てた事で術を2つも一緒に捨てた事になったんだよ。それでディオネも焦り出した」

「で、捨てられた私達も一族に存在を知られたくないから今まで使わなかったんだけどねー」

「何かあったの?」

双子の会話に不思議に思う有利に苦笑する。

「ほら、前に大シマロンに行った時に術を使っちゃったでしょ?」

「ああ、」

有利はあの時の事を思い出す。

緊急であったとしても、大シマロン兵、そして王の前でも術を使ってしまったのだ。

「完全に俺達の存在も向こうが知った時点で、今更隠しておく必要はないって事だよ」

「後は…」

アリア?」

どこか不安そうにしているアリア有利は首を傾げ、内心が何となく分かってしまったセルセもポンッと彼女の頭を叩く。

「……」

「言いたい事はわかってる」

「うん…」

アリアだけでなく、アリアも不安に思うのは1つ。

いつディオネの者達が眞魔国に来るのだろう、それが少し心配の種でもあったのだ。

すると有利は『あ!』と何かを思い出したように双子に尋ねる。

「ねぇねぇ、双子のお父さんってどんな人?」

「「え…?」」

「だってさ、前に親の話しを聞いたけどさお母さんの話しは軽く聞いたけど、お父さんの話しって聞いた事ないし」

「父親の事は私達に聞くより、ヴォルに聞いたら?」

「え?ヴォルフラムに?」

驚いた有利はヴォルフラムを見ると、彼は少し苦笑するだけだった。

「それか、グウェンとかギュンターとかツェリ様とかにな」

「え?え?」

何で自分の父親の事なのに、ヴォルフラム達に聞いたほうがいいんだろう?と不思議に思う。

それが顔に出ていたのか、それに気づいたアリアは苦笑する。

「記憶がないからよ」

「え?」

「前に話したでしょ?母様が父親と駆け落ちした事」

「うん」

「それで母様と一緒に一族に戻った時に父親と別れたんだけど、その時で父親と会ったのは最後だったんだ。物心つく前だったから記憶がないんだよ」

「…へぇ~…」

3人の話しを聞いているコンラート達は複雑な顔をしていた。

中庭で話しているとダカスコスが声をかけてくる。

アスタルテ卿」

「「どっち」」

「……お2人にです」

ダカスコスが『アスタルテ卿』と声をかけてきたが、二人いる為にどちらに声を声をかけたのか聞き直したのだ。

「で、何?」

「はい。お2人にお客様です」

「客?誰だ?」

「名前をユノ・ハティリと言っていました。アスタルテの双子に会いたいと…」

「…人間か?」

「はい。確か、ディオネの城で働いていると言っていました」

「「!?」」

まさかディオネの者が本当に来るとは思っていなかった。

「まさか、本当にディオネの奴らが来るなんてな」

「…どうする?本当に来ちゃったけど、」

「思ってたよりも早かったな」

どうしようかと一瞬は迷ったが、溜息をついたセルセは歩き出す。

セルセ?」

「仕方がないから、俺が話を聞いてくるよ。ハティリって名字も聞き覚えあるしさ」

そう言ってダカスコスと共に城内へと戻って行く姿を見ていただけだったが、有利はアリアの肩を叩いた。

「ねえ、アリア

「何?」

「あの子、アリアの知り合い?」

「え?」

有利の問い掛けに戸惑いながらも、彼が言っている『あの子』という人物を見る。

少し離れた場所に子どもが1人立っていた。

「「「「「………」」」」」

見た事もない子どもにアリアだけでなく、他の有利達もジッと彼を見るしかなかった。

「え?私は知らない。ヴォルの知り合い?」

「僕が知る訳ないだろう!」

「じゃあコンラッドは?」

「いえ、知り合いにはいませんね」

「俺も知らないっすよ~」

と、戸惑う彼らに対して子どもは緊張しながらも彼らの側に寄り始める。

「あの、」

「坊や、いったどこの子かな?」

緊張している子どもに有利は優しく問いかけたが、子どもが見ているのは双子だった。

「僕、エイルディオネといいます」

「!」

「って事は、」

彼の名字を聞いた有利はもう一度彼女を見ると、アリアは苦笑するだけだった。

「私達と血は繋がっているでしょうね」

エイルという子どもは少し赤茶色の髪の毛、そして左目はオレンジだが右目は赤なのだ。

アリア以外の4人は、エイルの雰囲気がなんとなく双子に似ていると思った。
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