許嫁VS婚約者
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おれに結婚相手!?」
ある日の事でした。
「ええ。あのシュットフェルめが…!」
「有利に相応しい結婚相手がいるから、一度会ってほしいって」
「ヴォルフラムが国境視察中でよかった」
「確かにな。もしいたら軍でも動かすと思うぜ?」
「今度は縁組か…。見えすいた魂胆だな…」
上からギュンター、アリア、コンラート、セルセ、グウェンダルが答える。
縁組の報告を聞いた有利は苦笑する。
「結婚んなて…、おれにはまだ早いよ。高校生だし、まる15年間彼女すらいないし…」
「まったく、その通りです!」
「…そうキッパリ肯定されると傷つくな~…」
はっきりと肯定するギュンターに苦笑するしかない有利だった。
ギュンターは『シュトッフェルめ…っ!』とある写真を出してきた。
「厚かましく、このような物まで送ってきて!」
「え?」
つまりお見合い写真だったのだ。
お見合い写真を開いたギュンターの周りに、双子、コンラート、グウェンダルが見る。
「あ、あの、それ、お見合い写真?ちょっと見せてよ!」
写真の存在に気づいた有利は王の席から駆け降りる。
そしてその写真を見ようとしたが、ギュンターに止められる。
「なんだよ!」
「みすみす奴の手に乗るわけにはいきません」
「ここに、書状があります」
「ほ?」
コンラートはどこからか書状を出し、読み始める。
「姫は知性豊かにして気立てもよく、容姿端麗。昨年は眞魔国美女選抜大会で優勝の栄冠を…」
「ちょっと待って。それミス眞魔国って事だよね!?やっぱ見たい!!」
「いけません」
「見るだけだよ!見たら断るからさ!!」
「いけませんと言ったらいけません!」
「あら」
「あ、ツェリ様…」
ギュンターの手から写真を取ったのはツェリだった。
その隣にはピリアーチェもいる。
「眞魔国美女選抜大会優勝者なら、わたくしとアリアとピリアーチェの後輩なのね~」
「え!!??アリアもその大会で優勝してるの!?」
ツェリの口から『アリア』という単語を聞き、まさかアリアまでもが眞魔国美女選抜大会優勝者とは思っていなかったからだ。
「…………まぁ…」
アリアはバレてしまった事に嫌な表情になる。
「でも、アリアの性格ならそういう大会には興味無いって思ってたんだけど…」
「それは…、」
「ピリアが勝手に持って申し込んだんだよ」
驚いている有利に呆れながらセルセが説明する。
「あら、アリアでしたら優勝すると思ったからですのよ?」
「でもな、」
「でも、あたくしが思った通りアリアは優勝しましたでしょ?」
「…まーな」
相変わらず微笑んでいる彼女に、何にも言えなくなるセルセだった。
ツェリは笑いながら彼女の写真を見てみる。
「綺麗な人――。ねえ?グウェンダル」
「確かに、策を弄する為に選んだだけの事はある」
「見せて見せて!」
グウェンダルにも言われた有利はツェリの隣に行き、お見合い写真を見る。
「おぉ―――!」
その写真を見た有利は感動している。
「こんな人がおれを結婚?」
「とんでもない!」
ギュンターは怒りながら写真を取り上げる。
「あ!」
そんなギュンターを無視し、ツェリはその女性の名前を聞く。
「お名前は何ておっしゃるのかしら?」
「エリザベート姫にございます」
「こんな人が陛下のお妃になりたいなんて、陛下ったら益々すみに置けないわね。一度、お会いしてみたら?」
ツェリにまで言われた有利は照れながら会う事を決めた。
「…そうだね。ツェリ様に言われたら会わないわけには…」
「陛下!陛下にはヴォルフラムというれっきとした…!」
「あら、おめでたい話しには多いに越した事はなくてよ?」
自分の息子じゃなくてもおめでたい話しが好きなツェリだった。
という事で、血盟城で有利のお見合いが行われる事となりました。
そして有利とエリザベートとのお食事会の日になり、眞魔国国民や有利までもがウキウキしていた。
血盟城に入ってきたシュトッフェル達を見ていたメイド3人組。
「あの馬車にツェリ様とアリア様、そしてピリア様に迫る美女が!」
「思わぬ有力対抗馬の登場ね」
「ご寵愛トト、いよいよ先が読めなくなってきたわ~」
グウェンダルとグレタは…。
「嬉しいな~!グレタ、お母さんが欲しかったの。うちにはお父さんとお父さんしかいないから」
新しいお母さんができると知ったグレタは喜んでいた。
その時、ある事に気づいた。
「でもヴォルフラム、どうなるのかな?」
独り言をしゃべていたグレタにも気にせず、グウェンダルは窓の外を見ていた。
「(シュトッフェル。その手並み、見せてもらおう)」
その頃、別の部屋では双子、コンラート、ツェリ、ピリアがいた。
ツェリはイスに座りながらあの写真を見ていた。
「綺麗になったわね~、あの子。陛下に紹介するなんてレイブンも考えたものね~」
「そうですね。陛下ならきっと、彼女の気持ちを受け止めてくれますよ」
「は?知り合いなのか?」
「?」
2人の会話を聞いていた双子は不思議に思う。
「大丈夫よ、アリア」
「え?」
いきなりツェリに大丈夫と言われたアリアは驚く。
「アリアとコンラートとの結婚式は盛大にするわvv」
「え?」
『結婚』という言葉に顔を紅くして驚く。
そんなアリアを気にせず、ツェリとピリアは話しに盛り上がっている。
「「(さすが親子だ…!)」」
心の中でそう思った双子だった。
その頃、準備をしている有利とギュンター。
有利は先程からブツブツ言いながら歩きまわっている。
「ミス眞魔国とお食事会。いったい、どんな格好をすればいいんだろ。野球一筋でブランドショップにも入った事ないし…!」
「魔王が謁見といえば正装と決まっています」
「あ…、そう…」
ある日の事でした。
「ええ。あのシュットフェルめが…!」
「有利に相応しい結婚相手がいるから、一度会ってほしいって」
「ヴォルフラムが国境視察中でよかった」
「確かにな。もしいたら軍でも動かすと思うぜ?」
「今度は縁組か…。見えすいた魂胆だな…」
上からギュンター、アリア、コンラート、セルセ、グウェンダルが答える。
縁組の報告を聞いた有利は苦笑する。
「結婚んなて…、おれにはまだ早いよ。高校生だし、まる15年間彼女すらいないし…」
「まったく、その通りです!」
「…そうキッパリ肯定されると傷つくな~…」
はっきりと肯定するギュンターに苦笑するしかない有利だった。
ギュンターは『シュトッフェルめ…っ!』とある写真を出してきた。
「厚かましく、このような物まで送ってきて!」
「え?」
つまりお見合い写真だったのだ。
お見合い写真を開いたギュンターの周りに、双子、コンラート、グウェンダルが見る。
「あ、あの、それ、お見合い写真?ちょっと見せてよ!」
写真の存在に気づいた有利は王の席から駆け降りる。
そしてその写真を見ようとしたが、ギュンターに止められる。
「なんだよ!」
「みすみす奴の手に乗るわけにはいきません」
「ここに、書状があります」
「ほ?」
コンラートはどこからか書状を出し、読み始める。
「姫は知性豊かにして気立てもよく、容姿端麗。昨年は眞魔国美女選抜大会で優勝の栄冠を…」
「ちょっと待って。それミス眞魔国って事だよね!?やっぱ見たい!!」
「いけません」
「見るだけだよ!見たら断るからさ!!」
「いけませんと言ったらいけません!」
「あら」
「あ、ツェリ様…」
ギュンターの手から写真を取ったのはツェリだった。
その隣にはピリアーチェもいる。
「眞魔国美女選抜大会優勝者なら、わたくしとアリアとピリアーチェの後輩なのね~」
「え!!??アリアもその大会で優勝してるの!?」
ツェリの口から『アリア』という単語を聞き、まさかアリアまでもが眞魔国美女選抜大会優勝者とは思っていなかったからだ。
「…………まぁ…」
アリアはバレてしまった事に嫌な表情になる。
「でも、アリアの性格ならそういう大会には興味無いって思ってたんだけど…」
「それは…、」
「ピリアが勝手に持って申し込んだんだよ」
驚いている有利に呆れながらセルセが説明する。
「あら、アリアでしたら優勝すると思ったからですのよ?」
「でもな、」
「でも、あたくしが思った通りアリアは優勝しましたでしょ?」
「…まーな」
相変わらず微笑んでいる彼女に、何にも言えなくなるセルセだった。
ツェリは笑いながら彼女の写真を見てみる。
「綺麗な人――。ねえ?グウェンダル」
「確かに、策を弄する為に選んだだけの事はある」
「見せて見せて!」
グウェンダルにも言われた有利はツェリの隣に行き、お見合い写真を見る。
「おぉ―――!」
その写真を見た有利は感動している。
「こんな人がおれを結婚?」
「とんでもない!」
ギュンターは怒りながら写真を取り上げる。
「あ!」
そんなギュンターを無視し、ツェリはその女性の名前を聞く。
「お名前は何ておっしゃるのかしら?」
「エリザベート姫にございます」
「こんな人が陛下のお妃になりたいなんて、陛下ったら益々すみに置けないわね。一度、お会いしてみたら?」
ツェリにまで言われた有利は照れながら会う事を決めた。
「…そうだね。ツェリ様に言われたら会わないわけには…」
「陛下!陛下にはヴォルフラムというれっきとした…!」
「あら、おめでたい話しには多いに越した事はなくてよ?」
自分の息子じゃなくてもおめでたい話しが好きなツェリだった。
という事で、血盟城で有利のお見合いが行われる事となりました。
そして有利とエリザベートとのお食事会の日になり、眞魔国国民や有利までもがウキウキしていた。
血盟城に入ってきたシュトッフェル達を見ていたメイド3人組。
「あの馬車にツェリ様とアリア様、そしてピリア様に迫る美女が!」
「思わぬ有力対抗馬の登場ね」
「ご寵愛トト、いよいよ先が読めなくなってきたわ~」
グウェンダルとグレタは…。
「嬉しいな~!グレタ、お母さんが欲しかったの。うちにはお父さんとお父さんしかいないから」
新しいお母さんができると知ったグレタは喜んでいた。
その時、ある事に気づいた。
「でもヴォルフラム、どうなるのかな?」
独り言をしゃべていたグレタにも気にせず、グウェンダルは窓の外を見ていた。
「(シュトッフェル。その手並み、見せてもらおう)」
その頃、別の部屋では双子、コンラート、ツェリ、ピリアがいた。
ツェリはイスに座りながらあの写真を見ていた。
「綺麗になったわね~、あの子。陛下に紹介するなんてレイブンも考えたものね~」
「そうですね。陛下ならきっと、彼女の気持ちを受け止めてくれますよ」
「は?知り合いなのか?」
「?」
2人の会話を聞いていた双子は不思議に思う。
「大丈夫よ、アリア」
「え?」
いきなりツェリに大丈夫と言われたアリアは驚く。
「アリアとコンラートとの結婚式は盛大にするわvv」
「え?」
『結婚』という言葉に顔を紅くして驚く。
そんなアリアを気にせず、ツェリとピリアは話しに盛り上がっている。
「「(さすが親子だ…!)」」
心の中でそう思った双子だった。
その頃、準備をしている有利とギュンター。
有利は先程からブツブツ言いながら歩きまわっている。
「ミス眞魔国とお食事会。いったい、どんな格好をすればいいんだろ。野球一筋でブランドショップにも入った事ないし…!」
「魔王が謁見といえば正装と決まっています」
「あ…、そう…」