マ王、参上
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あの後国境線近くで紛争が起きた事を知り、セルセとコンラート、グウェンダルはその村に来ていた。
魔術者によって放れた火だった為、ただの水だけではなかなか火は消えない。
「火の勢いは消ない、このままじゃ危ないな」
「…ああ」
セルセ達がそんな話をしていたら、後ろから女の声がする。
「隊長!」
「ん?リュイか。どうした?」
リュイというのはセルセの隊、魔王直属親衛軍の小隊長である。
彼と同じ魔族と人間の間に生まれたハーフなのだ。
薄い茶色の髪の毛、橙色瞳をしているのだ。
「テントを張ったので、怪我人を連れてきてとギーゼラ様が言っていました。それではわたしは失礼しますね」
そう言うとリュイはまたテントの方へ走って行く。
火を消す対策を考えていたら、セルセ達と一緒にいた骨飛族が騒がしかった。
「…陛下が来てるのか?」
「は?何で?」
「いいから行くぞ!」
「ああ!」
セルセとコンラートは有利の所に急ぐと、有利の側にはあのアーダルベルトがまた居たのだ。
「陛下!!」
「コンラッド!セルセ!」
セルセ達が来た事を知ったアーダルベルトはまたもや逃げて行った。
コンラートは兵に追えと命じた後、有利の側に行き抱きしめる。
「良かった、ユーリ。今度ばかりはもう駄目かと…」
「ハハ、おれも良かったよ~。映画で男同士がこうやって抱き合ってる気持ちがやっと理解できた…」
「ホントに良かったよ、ユーリ」
そう言いながら2人和んでると、ヴォルフラムがやってきた。
有利は彼の事を心配していたが、ヴォルフラムは心配される筋合いは無いと言い放つ。
それを聞いていたコンラートは少し呆れた口調で話す。
「アイツは自業自得です。勝手に陛下をこんな所まで…」
「…にしてもよくココが分かったね?」
有利の問いかけにセルセが答える。
「村を越えた国境近くで交戦中だったんだけど、コンラートの隊に従っていた骨飛族が仲間の窮地を聞きつけたんだよ。
アイツ等には、独特の意思伝達の脳力があるからな…」
有利は自分をかばった骨飛族を土に埋めようとした。
「って、ちょっと待った!!ユーリ!」
「え?」
それをコンラートとセルセが止める。
骨飛族はまた組み立てなおせば元に戻る為、埋める必要は無いのだ。
その事を知った有利はまた驚くしかなかった。
その後達は紛争地帯セルセの村の近くに行くと、火が上がってる村が見える所で有利が話し始める。
「どうして、こんな事するんだろうな~」
「「…え?」」
「おれは人間が嫌いな魔族の誰かが、この村を襲ったのだと思ってた…」
有利の話した内容にヴォルフラムは呆れる。
「どうして、僕らがそんな事を…?ここは魔族の土地だ。燃えればその分自然が消える…。森だってどうなるか!!」
「魔族と人間が敵対してるのは仕方ない事だと分からないわけでもないさ。つまり、上手く言えないけど、人間同士が戦うってどういう事だよ?」
この惨劇を見た有利は信じられない様な口調で話すが、それを聞いていたコンラートは話しだす。
「…では、陛下のいた地球では人間同士が争う事は無かったと?」
「え?………爽やかな顔して痛いトコつくね…」
まさかコンラートがそんな事を言うとは思っていなかったらしく、有利は何も言えなくなる。
すると少し離れたところから別の声がする。
「隊長、」
「リュイ、どうした?」
「魔王陛下がいらっしゃったと聞いたのでご挨拶をと思いまして…」
理由を話した彼女は有利に方を見ると、敬礼をする。
「初めまして陛下。セルセ隊長の軍、魔王陛下直属親衛軍の小隊長イナンナ・リュイと申します。
今はアリア副隊長の代わりにセルセ隊長を補佐をしています」
リュイがアリアの名を出したので、有利は初めて聞く名の事を聞く。
「アリアって?」
「…俺の双子の妹だよ」
「え?セルセって妹いたの!?しかも双子!?」
セルセに双子の妹がいたのがそんなに驚きなのか、有利は驚いている。
「…じゃあ、その人は今どこに?」
有利がそう聞くとコンラートが複雑な顔で説明する。
「17年前から急に居なくなったよ。今どこで何をしているのかは誰にもわからない」
「……そうなんだ…」
挨拶し終えたリュイはまだ仕事があると言い、戻って行った。
その時入れ違いでグウェンダルが犯人と一緒に来た。
犯人はアーダルベルトに先導され、さらには兵の中に火の術者がいたらしい。
すると説明をしていたグウェンダルは有利に話しかける。
「…ところで、ソイツは加勢では無く只の見物か?それともあの時のように、見事な水の魔術でこの放火を鎮めて下さるのか?」
「…何の事?」
グウェンダルの問いかけに有利は分からなかった。
「兄上、どうやらコイツは覚えが無いようです。あれは無意識だからかこそ出来た幸運と呼ぶしかない奇跡。
つまりは現在、剣や魔術はおろか馬にも乗れない木偶の棒といと事です」
グウェンダルの前になると、彼寄りの意見になるヴォルフラムをセルセは睨む。
「ヴォル、お前ちょっと黙れ」
「!」
いつもと違う雰囲気になった彼にヴォルフラムはそれ以上何も言えなくなってしまった。
魔術者によって放れた火だった為、ただの水だけではなかなか火は消えない。
「火の勢いは消ない、このままじゃ危ないな」
「…ああ」
セルセ達がそんな話をしていたら、後ろから女の声がする。
「隊長!」
「ん?リュイか。どうした?」
リュイというのはセルセの隊、魔王直属親衛軍の小隊長である。
彼と同じ魔族と人間の間に生まれたハーフなのだ。
薄い茶色の髪の毛、橙色瞳をしているのだ。
「テントを張ったので、怪我人を連れてきてとギーゼラ様が言っていました。それではわたしは失礼しますね」
そう言うとリュイはまたテントの方へ走って行く。
火を消す対策を考えていたら、セルセ達と一緒にいた骨飛族が騒がしかった。
「…陛下が来てるのか?」
「は?何で?」
「いいから行くぞ!」
「ああ!」
セルセとコンラートは有利の所に急ぐと、有利の側にはあのアーダルベルトがまた居たのだ。
「陛下!!」
「コンラッド!セルセ!」
セルセ達が来た事を知ったアーダルベルトはまたもや逃げて行った。
コンラートは兵に追えと命じた後、有利の側に行き抱きしめる。
「良かった、ユーリ。今度ばかりはもう駄目かと…」
「ハハ、おれも良かったよ~。映画で男同士がこうやって抱き合ってる気持ちがやっと理解できた…」
「ホントに良かったよ、ユーリ」
そう言いながら2人和んでると、ヴォルフラムがやってきた。
有利は彼の事を心配していたが、ヴォルフラムは心配される筋合いは無いと言い放つ。
それを聞いていたコンラートは少し呆れた口調で話す。
「アイツは自業自得です。勝手に陛下をこんな所まで…」
「…にしてもよくココが分かったね?」
有利の問いかけにセルセが答える。
「村を越えた国境近くで交戦中だったんだけど、コンラートの隊に従っていた骨飛族が仲間の窮地を聞きつけたんだよ。
アイツ等には、独特の意思伝達の脳力があるからな…」
有利は自分をかばった骨飛族を土に埋めようとした。
「って、ちょっと待った!!ユーリ!」
「え?」
それをコンラートとセルセが止める。
骨飛族はまた組み立てなおせば元に戻る為、埋める必要は無いのだ。
その事を知った有利はまた驚くしかなかった。
その後達は紛争地帯セルセの村の近くに行くと、火が上がってる村が見える所で有利が話し始める。
「どうして、こんな事するんだろうな~」
「「…え?」」
「おれは人間が嫌いな魔族の誰かが、この村を襲ったのだと思ってた…」
有利の話した内容にヴォルフラムは呆れる。
「どうして、僕らがそんな事を…?ここは魔族の土地だ。燃えればその分自然が消える…。森だってどうなるか!!」
「魔族と人間が敵対してるのは仕方ない事だと分からないわけでもないさ。つまり、上手く言えないけど、人間同士が戦うってどういう事だよ?」
この惨劇を見た有利は信じられない様な口調で話すが、それを聞いていたコンラートは話しだす。
「…では、陛下のいた地球では人間同士が争う事は無かったと?」
「え?………爽やかな顔して痛いトコつくね…」
まさかコンラートがそんな事を言うとは思っていなかったらしく、有利は何も言えなくなる。
すると少し離れたところから別の声がする。
「隊長、」
「リュイ、どうした?」
「魔王陛下がいらっしゃったと聞いたのでご挨拶をと思いまして…」
理由を話した彼女は有利に方を見ると、敬礼をする。
「初めまして陛下。セルセ隊長の軍、魔王陛下直属親衛軍の小隊長イナンナ・リュイと申します。
今はアリア副隊長の代わりにセルセ隊長を補佐をしています」
リュイがアリアの名を出したので、有利は初めて聞く名の事を聞く。
「アリアって?」
「…俺の双子の妹だよ」
「え?セルセって妹いたの!?しかも双子!?」
セルセに双子の妹がいたのがそんなに驚きなのか、有利は驚いている。
「…じゃあ、その人は今どこに?」
有利がそう聞くとコンラートが複雑な顔で説明する。
「17年前から急に居なくなったよ。今どこで何をしているのかは誰にもわからない」
「……そうなんだ…」
挨拶し終えたリュイはまだ仕事があると言い、戻って行った。
その時入れ違いでグウェンダルが犯人と一緒に来た。
犯人はアーダルベルトに先導され、さらには兵の中に火の術者がいたらしい。
すると説明をしていたグウェンダルは有利に話しかける。
「…ところで、ソイツは加勢では無く只の見物か?それともあの時のように、見事な水の魔術でこの放火を鎮めて下さるのか?」
「…何の事?」
グウェンダルの問いかけに有利は分からなかった。
「兄上、どうやらコイツは覚えが無いようです。あれは無意識だからかこそ出来た幸運と呼ぶしかない奇跡。
つまりは現在、剣や魔術はおろか馬にも乗れない木偶の棒といと事です」
グウェンダルの前になると、彼寄りの意見になるヴォルフラムをセルセは睨む。
「ヴォル、お前ちょっと黙れ」
「!」
いつもと違う雰囲気になった彼にヴォルフラムはそれ以上何も言えなくなってしまった。