ひと時の安らぎ
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何とか無事にカロリアに到着した。
町の中に入るとカロリアを出発した時よりも復興が順調だった。
「だいぶ復興してきたね」
「ええ!見違えるようだわ」
順調に進んでいる事にフリンはとても喜んでいた。
「ユーリ、大丈夫か?」
「え?ああ、うん、大丈夫。ほら、やっとカロリアに帰ってきたんだしさ」
「そうか…」
大シマロンの時よりも笑っている有利を見て少しホッとするヴォルフラム。
復興を手伝っているベイカーとも、無事に再会できた。
「お帰りなさいませ」
「ベイカー、ただいま帰りました。こちらの様子はどう?」
「それはもう、魔族の皆様のおかげで…」
少し離れた所で兵と復興について話してたピリアーチェとギーゼラがいる事に気づいた。
「あ、ギーゼラ様、ピリアーチェ様、陛下がお戻りですよ」
ベイカーの声に気づいた2人は嬉しそうに有利達の側に寄る。
「陛下」
「ピリアーチェ、ギーゼラ…、元気だっ」
「そこ――!!何をやってるか!さっさと運ばんかコラ――!!」
有利の言葉を遮りギーゼラは兵を一喝する。
初めて見るのか、そんなギーゼラを見て驚く有利と健。
「あ、すいません。陛下もお元気そうでなによりです」
「良かったですわ。皆様ご無事に帰ってこられて…」
「ピリアーチェとギーゼラも元気だ、」
「そこも―!!ちんたらやってたら箱詰めにして眞魔国に送り返すぞこら――!!」
またしても有利の言葉を遮り兵に一喝するギーゼラだった。
「あ、陛下。眞魔国から物資が届いて復興作業も順調です。……で、なんでしたっけ?」
「いえ…。元気そうなので、なにも言う事ないです」
全く話しを聞いていなかったのか、聞き直したギーゼラに全員が苦笑する。
「復興作業中、ずっとこうでしたわ。それと…」
苦笑する有利達に軽くフォローなのかわからないが説明するピリアーチェは、セルセの方に行くとお互い抱きしめる。
「お帰りなさいませ、セルセ」
「ああ。ただいま」
「ずっと心配していましたのよ?セルセに何か遭ったらと思うと…」
心配しているピリアーチェにセルセは微笑む。
「心配しすぎだって。ちゃんと無事に帰ってきたんだからさ」
「そうですわね…」
『……………』
2人の会話にアリア、ヨザック、ギーゼラの3人は何の事なのかわかるが、それ以外の有利達は何の事だかわからない。
「あれ?もしかして知らなかったの?セルセとピリアが恋人同士だって事を…」
「「ええええ!!!???」」
何もわかっていない有利達に説明するアリア。
1番驚いたのは有利とヴォルフラムだった。
「あ、姉上!?いったい何時からセルセと…!?」
「え?え?え?2人って恋人同士だったの!?」
教えてなかった事にセルセはとぼける。
「あれ?知らなかったっけ?」
「20年前からですわ」
「そ、そんなにですか…」
新しい事実を知った有利達だった。
夜、久しぶりのちゃんとした食事にダガスコスは泣いて喜んでいる。
「あ――!久々の食事らしい食事。なんて美味しいんでしょう…!うっうっ!」
「うめ~~~!!」
同じく泣いて喜ぶTゾウ。
「何も泣くことはないだろ。Tゾウまで」
まさかTゾウまで泣いて喜ぶのを見て笑う。
「でも、フリンさん達はこれからも大変だね」
「箱は手に入れたけど、カロリアの状況が変わったわけじゃないからね」
「それに、おれたち、カロリアの名前で天下武に出たから…」
カロリアに負担をかけたんじゃないかと、心配している有利に健がは『大丈夫』だと言う。
「カロリアは知らぬ存じぬで通せばいい。実際、ここから選手は送ってないんだから。魔族が勝手に名前を名乗った。ってねぇ~」
「うわ…。なにか悪どい感じ…」
「一応、これが僕の役どころだからね」
2人の会話を聞いていたフリンはずっと考えていた事があるらしい。
「わたしは亡き夫の代わりに、1人で何とかしようとしてきたけど、それは最初から無理な事だったんです」
「奥方様…」
「もっと早く気づくべきでした。この国にはわたしを支えてくれる人達が、こんなにたくさん居ることに気づき、カロリアは皆の物で、皆と一緒に考えるべきだったんです。
これからも、皆がついて来てくれるなら、わたしは精一杯の事をしたいと思います」
「フリンさんはやっぱり、立派な領主だよ!」
「何かあったら眞魔国に相談しなよ?こっちと国交があるってわかったら、迂闊に手は出せなくなるはずだから」
有利と健に言われ喜ぶフリン。
「どうもありがとう!」
その様子うを見ていたベイカーも、嬉しそうに何度も頷いていたのだった。
町の中に入るとカロリアを出発した時よりも復興が順調だった。
「だいぶ復興してきたね」
「ええ!見違えるようだわ」
順調に進んでいる事にフリンはとても喜んでいた。
「ユーリ、大丈夫か?」
「え?ああ、うん、大丈夫。ほら、やっとカロリアに帰ってきたんだしさ」
「そうか…」
大シマロンの時よりも笑っている有利を見て少しホッとするヴォルフラム。
復興を手伝っているベイカーとも、無事に再会できた。
「お帰りなさいませ」
「ベイカー、ただいま帰りました。こちらの様子はどう?」
「それはもう、魔族の皆様のおかげで…」
少し離れた所で兵と復興について話してたピリアーチェとギーゼラがいる事に気づいた。
「あ、ギーゼラ様、ピリアーチェ様、陛下がお戻りですよ」
ベイカーの声に気づいた2人は嬉しそうに有利達の側に寄る。
「陛下」
「ピリアーチェ、ギーゼラ…、元気だっ」
「そこ――!!何をやってるか!さっさと運ばんかコラ――!!」
有利の言葉を遮りギーゼラは兵を一喝する。
初めて見るのか、そんなギーゼラを見て驚く有利と健。
「あ、すいません。陛下もお元気そうでなによりです」
「良かったですわ。皆様ご無事に帰ってこられて…」
「ピリアーチェとギーゼラも元気だ、」
「そこも―!!ちんたらやってたら箱詰めにして眞魔国に送り返すぞこら――!!」
またしても有利の言葉を遮り兵に一喝するギーゼラだった。
「あ、陛下。眞魔国から物資が届いて復興作業も順調です。……で、なんでしたっけ?」
「いえ…。元気そうなので、なにも言う事ないです」
全く話しを聞いていなかったのか、聞き直したギーゼラに全員が苦笑する。
「復興作業中、ずっとこうでしたわ。それと…」
苦笑する有利達に軽くフォローなのかわからないが説明するピリアーチェは、セルセの方に行くとお互い抱きしめる。
「お帰りなさいませ、セルセ」
「ああ。ただいま」
「ずっと心配していましたのよ?セルセに何か遭ったらと思うと…」
心配しているピリアーチェにセルセは微笑む。
「心配しすぎだって。ちゃんと無事に帰ってきたんだからさ」
「そうですわね…」
『……………』
2人の会話にアリア、ヨザック、ギーゼラの3人は何の事なのかわかるが、それ以外の有利達は何の事だかわからない。
「あれ?もしかして知らなかったの?セルセとピリアが恋人同士だって事を…」
「「ええええ!!!???」」
何もわかっていない有利達に説明するアリア。
1番驚いたのは有利とヴォルフラムだった。
「あ、姉上!?いったい何時からセルセと…!?」
「え?え?え?2人って恋人同士だったの!?」
教えてなかった事にセルセはとぼける。
「あれ?知らなかったっけ?」
「20年前からですわ」
「そ、そんなにですか…」
新しい事実を知った有利達だった。
夜、久しぶりのちゃんとした食事にダガスコスは泣いて喜んでいる。
「あ――!久々の食事らしい食事。なんて美味しいんでしょう…!うっうっ!」
「うめ~~~!!」
同じく泣いて喜ぶTゾウ。
「何も泣くことはないだろ。Tゾウまで」
まさかTゾウまで泣いて喜ぶのを見て笑う。
「でも、フリンさん達はこれからも大変だね」
「箱は手に入れたけど、カロリアの状況が変わったわけじゃないからね」
「それに、おれたち、カロリアの名前で天下武に出たから…」
カロリアに負担をかけたんじゃないかと、心配している有利に健がは『大丈夫』だと言う。
「カロリアは知らぬ存じぬで通せばいい。実際、ここから選手は送ってないんだから。魔族が勝手に名前を名乗った。ってねぇ~」
「うわ…。なにか悪どい感じ…」
「一応、これが僕の役どころだからね」
2人の会話を聞いていたフリンはずっと考えていた事があるらしい。
「わたしは亡き夫の代わりに、1人で何とかしようとしてきたけど、それは最初から無理な事だったんです」
「奥方様…」
「もっと早く気づくべきでした。この国にはわたしを支えてくれる人達が、こんなにたくさん居ることに気づき、カロリアは皆の物で、皆と一緒に考えるべきだったんです。
これからも、皆がついて来てくれるなら、わたしは精一杯の事をしたいと思います」
「フリンさんはやっぱり、立派な領主だよ!」
「何かあったら眞魔国に相談しなよ?こっちと国交があるってわかったら、迂闊に手は出せなくなるはずだから」
有利と健に言われ喜ぶフリン。
「どうもありがとう!」
その様子うを見ていたベイカーも、嬉しそうに何度も頷いていたのだった。