魔王君臨
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
有利の求婚に怒ったヴォルフラムは彼に決闘を申し込んだのだ。
今まで決闘をした事が無い有利の為に、セルセとコンラートは剣を貸し練習している。
「まったく~、ナイフを落としたり、拾ったりするのが決闘の約束だなんて…。何処のどいつだよ、そんな事決めたのは…!」
有利はそう言いながら、2人から渡された剣を振っていた。
「重すぎたら言ってください。なるべく、軽いのを選んだつもりですが…」
「いや!グリップが以外にバットみたいだし、でも重さはプロ使用の木製並みだけど」
ギュッと剣の柄を掴む有利はどこか懐かしい感じになる。
「……懐かしいな~、もうすぐ1年になるもんな」
有利は剣を持ったまま、そんな事を言った。
だが有利が例えてる物が分からないセルセだが、素直にただ聞いていた。
「どうして止めちゃったんです?野球」
「え?コンラッド、野球知ってんの?」
有利は驚いてコンラートに問いかけると、さっきからずっと持っていた物を出し有利に見せる。
「軽~く、やってみましょうか?」
そうして、2人はキャッツボールを始める。
コンラートが有利に向かってボールを投げたがコンラートの投げ方に驚く。
「うわ~!誰に教わったんだ?そんな投げ方。近所に住んでる理亜の方が上手だぞ」
そう言いながらコンラートにボールを投げた。
「すいません、陛下」
2人でキャッチボールをしていると、突然有利は何かを思い出したのか一瞬だけ止まる。
「どうしました?」
「いや、何でも…」
「どうして、野球止めちゃったんですか?」
コンラートの問いに有利は苦笑する。
「ああ~、さっきみたいにカッと来て、監督殴って即クビ」
「それはチームを止めた理由でしょ?俺が聞きたいのは野球を止めた理由」
「…何でだろう?自分もハッキリ説明できないな」
「じゃあ、まだ止めてないんじゃないの?」
それ以上は何も言えなかった。
そしてコンラートが何故地球の野球の事を知っているのか、不思議に思い尋ねた。
「ボストン、レッドソックスのファン?…ボストンって…、なんだ、こっちにも同じチーム名があるんだな。……でもボストンって地名だよね?」
「ええ、地球。アメリカ合衆国マサチューセッツ州にある都市の名前です」
「じゃあ、何で?」
「行ったからです」
コンラートが言っている事に不思議に思った有利。
もちろん2人の会話を聞いているセルセは全然内容を把握していない。
「行ったって何処に?誰が?」
「俺がボストンに行ったからです。
17年前、真っ白になった陛下の魂をお守りしながら、俺は貴方が生まれた場所、アメリカ合衆国に行ったんです。
そして本来の魔王が生まれるのを見届けてから帰って来た。
陛下の母上はそれはもう気丈な方で、今にも生まれそうだって言うのにタクシーの運転手を怒鳴りつけていました」
「「あ――――!!」」
セルセと有利は2人同時に大声を上げた。
有利が驚くのは分かるが、セルセまで驚いた事にコンラートは苦笑する。
「何でセルセまで驚くんだ…?」
「え!?あ、いや。俺は後でいい」
驚きながらもセルセは隣にいる有利に話を譲った。
「陛下からお先にどうぞ…」
「あ、うん。って事は相乗りの名付け親!?」
「はあ!?お前はそんな事までしてたのか!?」
有利に先に話していいと言ったが、また新しい事実に驚セルセ。
「……だから、何でセルセまで。採用されるとは思いもしなかったもので」
「じゃあ15年間からかわれ続けた渋谷有利原宿不利は、20パーセントはアンタの所為だったんだ…」
「15年間ずっとお待ちしておりました。陛下と直接お会い出来る日を…」
「陛下なんて呼ぶなよ!名付け親のくせに!」
有利の言葉に少し驚くコンラート。
「だって、そうだろ?アンタが付けた名前なんだからさ!」
そうニッと笑っていた有利は『ところで』と先程の疑問に思っていた事を尋ねる。
「セルセは何でビックリしたんだ?」
「あ、そうだよ!17年前って言ったら、お前が消えた日だろ。何?お前、地球に行ってたわけ!?
だったら一言ぐらい言えよ!!その上陛下の名付け親って…、そんな事してたのかよ…」
突然いなくなり、そしてまた突然戻ってきたコンラートに不思議に思っていたセルセは、ようやくその真実が分かったのだった。
すると有利はジッとセルセを見る。
「あのさ、おれの事は名前で呼んでよ、セルセ。ついでに敬語もなしで」
「は?いや、俺は陛下の軍の隊長ですから、さすがに名前では…」
「いーじゃんか!セルセ!!陛下って言われるのは馴れてないんだよ!な、お願いだよ!」
『それに』と話を続けていく。
「セルセって、おれの近所に住んでる姉ちゃんに雰囲気が似てるだよ!!だから陛下って呼ばれるのが変な感じがするんだ!」
「しかし、」
まだ躊躇っているセルセはチラッと隣にいるコンラートを見ると、それに気づいたコンラートは笑いながら話す。
「セルセ、陛下がそう言ってんだから…」
「…わかったよ、ユーリ」
「ありがと!セルセ!」
有利が部屋に戻っていこうとした時に、コンラートは今まで持っていた蒼いネックレスを渡した。
戻って行った有利を見届けた後、セルセは気になっていた事をコンラートに聞く。
「…いいのか?あのネックレス、ジュリアから貰った物だろ?」
「…ああ。いいんだ、俺にはもう1つあるから…」
もう1つと言っので余計に気になって質問する。
「もう1つって…ジュリアからか?」
「…いや、アリアから。正確に言えば、子どもの頃、お揃いで買った物だよ…」
「……ふ~ん…(コイツはいったい、どっちが好きなんだろ?アリアとジュリア…)」
どうしても気になったがコンラートには聞けなかったセルセ。
こうして、翌日の決闘日になった。
今まで決闘をした事が無い有利の為に、セルセとコンラートは剣を貸し練習している。
「まったく~、ナイフを落としたり、拾ったりするのが決闘の約束だなんて…。何処のどいつだよ、そんな事決めたのは…!」
有利はそう言いながら、2人から渡された剣を振っていた。
「重すぎたら言ってください。なるべく、軽いのを選んだつもりですが…」
「いや!グリップが以外にバットみたいだし、でも重さはプロ使用の木製並みだけど」
ギュッと剣の柄を掴む有利はどこか懐かしい感じになる。
「……懐かしいな~、もうすぐ1年になるもんな」
有利は剣を持ったまま、そんな事を言った。
だが有利が例えてる物が分からないセルセだが、素直にただ聞いていた。
「どうして止めちゃったんです?野球」
「え?コンラッド、野球知ってんの?」
有利は驚いてコンラートに問いかけると、さっきからずっと持っていた物を出し有利に見せる。
「軽~く、やってみましょうか?」
そうして、2人はキャッツボールを始める。
コンラートが有利に向かってボールを投げたがコンラートの投げ方に驚く。
「うわ~!誰に教わったんだ?そんな投げ方。近所に住んでる理亜の方が上手だぞ」
そう言いながらコンラートにボールを投げた。
「すいません、陛下」
2人でキャッチボールをしていると、突然有利は何かを思い出したのか一瞬だけ止まる。
「どうしました?」
「いや、何でも…」
「どうして、野球止めちゃったんですか?」
コンラートの問いに有利は苦笑する。
「ああ~、さっきみたいにカッと来て、監督殴って即クビ」
「それはチームを止めた理由でしょ?俺が聞きたいのは野球を止めた理由」
「…何でだろう?自分もハッキリ説明できないな」
「じゃあ、まだ止めてないんじゃないの?」
それ以上は何も言えなかった。
そしてコンラートが何故地球の野球の事を知っているのか、不思議に思い尋ねた。
「ボストン、レッドソックスのファン?…ボストンって…、なんだ、こっちにも同じチーム名があるんだな。……でもボストンって地名だよね?」
「ええ、地球。アメリカ合衆国マサチューセッツ州にある都市の名前です」
「じゃあ、何で?」
「行ったからです」
コンラートが言っている事に不思議に思った有利。
もちろん2人の会話を聞いているセルセは全然内容を把握していない。
「行ったって何処に?誰が?」
「俺がボストンに行ったからです。
17年前、真っ白になった陛下の魂をお守りしながら、俺は貴方が生まれた場所、アメリカ合衆国に行ったんです。
そして本来の魔王が生まれるのを見届けてから帰って来た。
陛下の母上はそれはもう気丈な方で、今にも生まれそうだって言うのにタクシーの運転手を怒鳴りつけていました」
「「あ――――!!」」
セルセと有利は2人同時に大声を上げた。
有利が驚くのは分かるが、セルセまで驚いた事にコンラートは苦笑する。
「何でセルセまで驚くんだ…?」
「え!?あ、いや。俺は後でいい」
驚きながらもセルセは隣にいる有利に話を譲った。
「陛下からお先にどうぞ…」
「あ、うん。って事は相乗りの名付け親!?」
「はあ!?お前はそんな事までしてたのか!?」
有利に先に話していいと言ったが、また新しい事実に驚セルセ。
「……だから、何でセルセまで。採用されるとは思いもしなかったもので」
「じゃあ15年間からかわれ続けた渋谷有利原宿不利は、20パーセントはアンタの所為だったんだ…」
「15年間ずっとお待ちしておりました。陛下と直接お会い出来る日を…」
「陛下なんて呼ぶなよ!名付け親のくせに!」
有利の言葉に少し驚くコンラート。
「だって、そうだろ?アンタが付けた名前なんだからさ!」
そうニッと笑っていた有利は『ところで』と先程の疑問に思っていた事を尋ねる。
「セルセは何でビックリしたんだ?」
「あ、そうだよ!17年前って言ったら、お前が消えた日だろ。何?お前、地球に行ってたわけ!?
だったら一言ぐらい言えよ!!その上陛下の名付け親って…、そんな事してたのかよ…」
突然いなくなり、そしてまた突然戻ってきたコンラートに不思議に思っていたセルセは、ようやくその真実が分かったのだった。
すると有利はジッとセルセを見る。
「あのさ、おれの事は名前で呼んでよ、セルセ。ついでに敬語もなしで」
「は?いや、俺は陛下の軍の隊長ですから、さすがに名前では…」
「いーじゃんか!セルセ!!陛下って言われるのは馴れてないんだよ!な、お願いだよ!」
『それに』と話を続けていく。
「セルセって、おれの近所に住んでる姉ちゃんに雰囲気が似てるだよ!!だから陛下って呼ばれるのが変な感じがするんだ!」
「しかし、」
まだ躊躇っているセルセはチラッと隣にいるコンラートを見ると、それに気づいたコンラートは笑いながら話す。
「セルセ、陛下がそう言ってんだから…」
「…わかったよ、ユーリ」
「ありがと!セルセ!」
有利が部屋に戻っていこうとした時に、コンラートは今まで持っていた蒼いネックレスを渡した。
戻って行った有利を見届けた後、セルセは気になっていた事をコンラートに聞く。
「…いいのか?あのネックレス、ジュリアから貰った物だろ?」
「…ああ。いいんだ、俺にはもう1つあるから…」
もう1つと言っので余計に気になって質問する。
「もう1つって…ジュリアからか?」
「…いや、アリアから。正確に言えば、子どもの頃、お揃いで買った物だよ…」
「……ふ~ん…(コイツはいったい、どっちが好きなんだろ?アリアとジュリア…)」
どうしても気になったがコンラートには聞けなかったセルセ。
こうして、翌日の決闘日になった。