被害者達
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
有利達は船でカロリアに向かっている時、デッキの所では、双子とヨザックが話している。
「…そうか。コンラートは…まだ…」
「……うん…」
「…あまり自分を追い詰めるなよ。昔からお前は何でも追い詰めるからな。コンラートとスザナ=ジュリアとの事だってそうだろ?」
セルセの話にアリアは苦笑する。
「…大丈夫だよ。もう昔の私じゃないし、ね?」
それを見たヨザックは、苦笑いをする。
「確かにな」
そう呟きながら、くしゃくしゃっとアリアの頭を撫でたのだった。
カロリアに到着した時、全員は信じられない表情になる。
「これは、」
「何だよ、いったい何が起きたっていうんだ!」
彼らが見たのは辺りが瓦礫になっており、悲惨な状態になっている国だった。
すると有利はハッと気づく。
「あ、」
「箱が開いた余波がカロリアにまで来ているんだ」
「……わたしはこんな恐ろしい事の手助けをしてしまったの…」
フリンが絶望を感じている時、有利はフリンの肩に手を置く。
「後悔よりも先に、する事があるよ」
「ええ」
そう言うと、町へ歩いて行き被害に遭った人達を助ける。
それを見た##アリア達も走って手助けしに行く。
「…ちょっと待て。何故人間共を助ける為に、我々魔族がそこまでする必要がある??」
「ん~~…」
ヴォルフラムはヨザックに同意を求める。
「お前も、あのお人よしに何か言ってやれ!」
が、ヨザックの返事はまったく関係の無い事だった。
「…着替えはあったか~って思いまして…」
「…何??」
「白衣の天使ですよ~。やっぱり、こういう場面には必要不可欠でしょ?」
「…………」
そんなヨザックに何も言えなくなる。
「そんな事より、早く手伝いなさいよ。この中じゃあんたが1番の力持ちなんだから…」
ヨザックの前を通ったアリアは呆れた様子で話す。
そして。
「はいは――い!今参りますよ――!ごめんなさいよ――!」
白衣を着て作業をするヨザックだった。
「えっとー、ここにいない人はー?隣の席の人はちゃんといますかー?」
「こら!違うだろ!」
「学校じゃないんだから、」
そんな健に呆れる有利とアリアだった。
「おじいちゃん達をはぐれちゃった子はこっちへおいでー」
「お名前、言えるかしら?」
健は迷子になっている子を保護していた。
ザクッ
「んー。力仕事するなら衣装は変えない方が良かったか」
「だから言ってんだろ。基本俺達は力仕事なんだからさ」
衣装を着替えた事に考えているヨザックにセルセは呆れるだけだった。
「はい、どうぞ」
フリンも作られたスープを配っていると、執事のベイカーが近寄って来る。
「奥方様」
「ベイカー」
「高台の地区はそれ程でも。被害が大きかったのは、どうやらこの辺り一帯の様で」
「そう、」
全員が色々と協力している中、ヴォルフラムだけは違っていた。
「まったく。人が良いにも程がある!」
呆れながら彼はあるテントの前に座ると、色々と荷物を持ちながらアリアが歩いて来る。
「何してるの?ヴォル?」
「僕は手伝わないからな」
そう言う彼にアリアは苦笑する。
「そんな事言わないで、」
「ほらそこ――!」
「はい!」
突然声を掛けられたヴォルフラムはその場に立ち上がる。
「?」
不思議に思った彼はテントの中を見ると、中には手当てをしているギーゼラとダカスコスがいた。
「訓練で何を教わってきた!貴様の足は何の為にある!」
「はい!軍曹殿!患者を運ぶ為であります!」
「ぐずぐずするな!走れ亀!」
「はいいぃ!」
そう言って中にいたダカスコスは走りながらテントを出る。
「ダカスコス、ギーゼラの階級は軍曹だったのか?確か士官では、」
「『軍曹殿』と言うのは、ギーゼラ様のあだ名です」
「あだ名?」
2人はひそひそ話をしていると。
「コラ――!」
「「!」」
「貴様ら無駄口叩く暇があったら働かんか!!」
「「はい!」」
ギーゼラの声にダカスコスだけでなく、何故かヴォルフラムも敬礼をした。
「?」
そんな自分の行動に不思議に思うヴォルフラムだった。
「…フフフッ」
そんな彼らの様子を見ていたアリアは只笑うだけだった。
有利達がカロリアの人達に援助をしている時、物資が足りなくなってきたのだ。
「応援が来るまで、もつといいんですけどね~」
「応援?」
どういう事?と、有利は首を傾げるが、ヨザックは伝えてなかった事を思い出したのだ。
「あれ?言いませんでした?血盟城に白鳩便を飛ばしておいたんですよ」
「へぇ~、気が利くな~…」
有利が関心していると、双子は一言で言い切る。
「「それしか能がないから」」
「え??」
「おい、お前ら。せっかく坊ちゃんが関心してくれたのによ~」
「「ホントの事だって」」
何時見ても仲がいい幼馴染3人だった。
ヨザックが話していた眞魔国からの応援が来るという事で、双子と有利、ヨザック、健、ヴォルフラムが港の方へ移動する。
「来た来たー。あれが魔族の超高速艇ですよー。フォンカーベルニコフ卿作の魔動精神機を搭載しているんです」
「物資も積んでるだろうし、手伝ってもらおう!」
喜んでいた有利だったが、ふと気づく。
「ん?」
その後ろには軍艦までもが多く来ていたのだ。
「なんじゃありゃ!!」
「…そうか。コンラートは…まだ…」
「……うん…」
「…あまり自分を追い詰めるなよ。昔からお前は何でも追い詰めるからな。コンラートとスザナ=ジュリアとの事だってそうだろ?」
セルセの話にアリアは苦笑する。
「…大丈夫だよ。もう昔の私じゃないし、ね?」
それを見たヨザックは、苦笑いをする。
「確かにな」
そう呟きながら、くしゃくしゃっとアリアの頭を撫でたのだった。
カロリアに到着した時、全員は信じられない表情になる。
「これは、」
「何だよ、いったい何が起きたっていうんだ!」
彼らが見たのは辺りが瓦礫になっており、悲惨な状態になっている国だった。
すると有利はハッと気づく。
「あ、」
「箱が開いた余波がカロリアにまで来ているんだ」
「……わたしはこんな恐ろしい事の手助けをしてしまったの…」
フリンが絶望を感じている時、有利はフリンの肩に手を置く。
「後悔よりも先に、する事があるよ」
「ええ」
そう言うと、町へ歩いて行き被害に遭った人達を助ける。
それを見た##アリア達も走って手助けしに行く。
「…ちょっと待て。何故人間共を助ける為に、我々魔族がそこまでする必要がある??」
「ん~~…」
ヴォルフラムはヨザックに同意を求める。
「お前も、あのお人よしに何か言ってやれ!」
が、ヨザックの返事はまったく関係の無い事だった。
「…着替えはあったか~って思いまして…」
「…何??」
「白衣の天使ですよ~。やっぱり、こういう場面には必要不可欠でしょ?」
「…………」
そんなヨザックに何も言えなくなる。
「そんな事より、早く手伝いなさいよ。この中じゃあんたが1番の力持ちなんだから…」
ヨザックの前を通ったアリアは呆れた様子で話す。
そして。
「はいは――い!今参りますよ――!ごめんなさいよ――!」
白衣を着て作業をするヨザックだった。
「えっとー、ここにいない人はー?隣の席の人はちゃんといますかー?」
「こら!違うだろ!」
「学校じゃないんだから、」
そんな健に呆れる有利とアリアだった。
「おじいちゃん達をはぐれちゃった子はこっちへおいでー」
「お名前、言えるかしら?」
健は迷子になっている子を保護していた。
ザクッ
「んー。力仕事するなら衣装は変えない方が良かったか」
「だから言ってんだろ。基本俺達は力仕事なんだからさ」
衣装を着替えた事に考えているヨザックにセルセは呆れるだけだった。
「はい、どうぞ」
フリンも作られたスープを配っていると、執事のベイカーが近寄って来る。
「奥方様」
「ベイカー」
「高台の地区はそれ程でも。被害が大きかったのは、どうやらこの辺り一帯の様で」
「そう、」
全員が色々と協力している中、ヴォルフラムだけは違っていた。
「まったく。人が良いにも程がある!」
呆れながら彼はあるテントの前に座ると、色々と荷物を持ちながらアリアが歩いて来る。
「何してるの?ヴォル?」
「僕は手伝わないからな」
そう言う彼にアリアは苦笑する。
「そんな事言わないで、」
「ほらそこ――!」
「はい!」
突然声を掛けられたヴォルフラムはその場に立ち上がる。
「?」
不思議に思った彼はテントの中を見ると、中には手当てをしているギーゼラとダカスコスがいた。
「訓練で何を教わってきた!貴様の足は何の為にある!」
「はい!軍曹殿!患者を運ぶ為であります!」
「ぐずぐずするな!走れ亀!」
「はいいぃ!」
そう言って中にいたダカスコスは走りながらテントを出る。
「ダカスコス、ギーゼラの階級は軍曹だったのか?確か士官では、」
「『軍曹殿』と言うのは、ギーゼラ様のあだ名です」
「あだ名?」
2人はひそひそ話をしていると。
「コラ――!」
「「!」」
「貴様ら無駄口叩く暇があったら働かんか!!」
「「はい!」」
ギーゼラの声にダカスコスだけでなく、何故かヴォルフラムも敬礼をした。
「?」
そんな自分の行動に不思議に思うヴォルフラムだった。
「…フフフッ」
そんな彼らの様子を見ていたアリアは只笑うだけだった。
有利達がカロリアの人達に援助をしている時、物資が足りなくなってきたのだ。
「応援が来るまで、もつといいんですけどね~」
「応援?」
どういう事?と、有利は首を傾げるが、ヨザックは伝えてなかった事を思い出したのだ。
「あれ?言いませんでした?血盟城に白鳩便を飛ばしておいたんですよ」
「へぇ~、気が利くな~…」
有利が関心していると、双子は一言で言い切る。
「「それしか能がないから」」
「え??」
「おい、お前ら。せっかく坊ちゃんが関心してくれたのによ~」
「「ホントの事だって」」
何時見ても仲がいい幼馴染3人だった。
ヨザックが話していた眞魔国からの応援が来るという事で、双子と有利、ヨザック、健、ヴォルフラムが港の方へ移動する。
「来た来たー。あれが魔族の超高速艇ですよー。フォンカーベルニコフ卿作の魔動精神機を搭載しているんです」
「物資も積んでるだろうし、手伝ってもらおう!」
喜んでいた有利だったが、ふと気づく。
「ん?」
その後ろには軍艦までもが多く来ていたのだ。
「なんじゃありゃ!!」