各々の出発
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翌朝、ギュンターが眠っている実験室。
「フォンウィンコット家の次期跡取り?」
アニシナが連れて来たのは一人の男の子だった。
「ええ。フォンウィンコット・リンジー君。スザナ=ジュリアの甥にあたります。さぁ、ご挨拶なさい」
「みなさま、ごきげんよう」
「「「ご、ご機嫌よう」」」
「まぁ、お上手ですわね」
アニシナに挨拶をと言われたリンジーは、子どもとは思えない口調で話す。
こんな小さな子どもから『ご機嫌よう』と言われ、ピリアーチェは1人ですごいと言っている。
「よく出来ましたね。実はわたくしが教育にあたっているのです」
「しかしアニシナ。彼がいったい、どうしたと言うのです?」
なぜ、子どものである彼をこの部屋へ連れて来たのか不思議に思う。
問われたアニシナは二っと笑う。
「これはちょっとした実験です」
「「実験?」」
「え?実験ですか?」
アニシナが実験と言った瞬間、グウェンダルとピリアーチェとリュイはいやな予感しかしなかった。
「お話しした通り、ウィンコットの毒は、それを犯された者を死後までウィンコット家の係累の操り人形にしてしまうというもの…」
「まさか!!!???」
アニシナが何をしようとしているのか分かったお菊ギュンターは絶句する。
「さぁ、リンジー。この棺に眠る雪ギュンターは何でも貴方のいう事を聞くのです。ほら、命令して御覧なさい」
「や、やめてください…!」
リンジーが両手で両足の膝を叩き、その後に胸を叩き命令する。
「立て!!雪ギュンター!!」
命令された雪ギュンターは目を開き、体は動き出した。
「あら、動きましたわ」
「あぁ!動いちゃってる!!ヒイィィ!ヤァァァ!!ごえ――!!ごえ―――!!ごえ!!!!」
自分の体が動いた事がそんなにもショックだったのか何度も目から光線を出す。
「何なりとお申し付けください、ご主人様」
「止めて!駄目駄目駄目!!!」
「やったー!すごいや!!」
自分の命令通り動いた雪ギュンターにリンジーは大喜びする。
「ああああ!!誰か、わたくしを止めて―――!!」
バシィッ!
「うぶぅ!!!」
飛んで叫んでいたお菊ギュンターを、アニシナが何処から出したのか、ハリセンで叩き落とす。
「さぁリンジー、雪ギュンターで何をして遊びますか?」
「え~っと~…」
問われたリンジーは少し悩む。
「何でもおっしゃい。遠慮する事はありませんよ」
「いいえぇ!!子どもは遠慮を覚える事が大切です!!」
バシイィ!
「うぎ!!!」
またもやアニシナにハリセンで叩き飛ばされたお菊ギュンターであった。
「そうだ!」
リンジーは何かを思いつくと、アニシナを指さす。
「これ!」
「はい?」
「フォンカーベルニコフ卿と戦わせたい!」
それを聞いたグウェンダル達は驚く。
「何だと?」
「アニシナ様と、ですか…?」
「勝敗はもう分かりきってる事だと思いますが?」
「なんですと―――!!」
グウェンダル達だけでなくお菊ギュンターもさらに驚く。
「フォンカーベルニコフ卿と雪ギュンターが決闘したら、どっちが強いか知りたいんだ!」
「止めてください!わたくしの体が死んでしまいます!!止めさせてください!アニシナ…!」
泣いているお菊ギュンターを無視して、アニシナは笑顔で承諾する。
「いいでしょう。戦いましょう」
「うごえ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」
城の窓から光線が出て行く。
そして彼らは血盟城のとある屋根へと移動すると、そこにはアニシナと雪ギュンターが立っている。
「…ってゆーか、何でこんな所で戦う必要があるのですか!?」
「何事も演出が大切なのです」
アニシナがそう言った瞬間、血盟城の上空が曇りになり雷雨となったのだ。
「!?これも、演出!?」
「さぁ!かかってきなさい!」
「いけ!雪ギュンター!」
リンジーが雪ギュンターに説明すると、雪ギュンターはアニシナの方へ走って行く。
攻撃するが、それを綺麗に避けれられ逆に反撃を受けた。
「決まったな」
「簡単でしたわね」
「ああ、」
「ああ!わたくしの体が…!」
その時屋根から落ちていく雪ギュンターを、お菊ギュンターはなんとかして止める。
「残念だったな、リンジー」
「すっご――い!」
「?」
雪ギュンターが負けてしまった事にグウェンダルはリンジーを慰めようとしたが、当の本人は違っていた。
「すごいや!やっぱりアニシナは強いんだ!僕尊敬するよ!」
「フォンカーベルニコフ卿とお呼びなさい。いつも言っているでしょう?」
だがお菊ギュンターは何とか自分の体を血盟城から落ちないように支えていた。
「わたくしの体がっ グウェンダル、手を貸してください――――――!!!」
「こっちを見るな」
彼を見た瞬間、お菊ギュンターから光線が放たれた。
だがグウェンダルはスッと顔だけ傾けて避ける。
「ホント、ギュンターには困りますわ」
「あんな弱っちーの、ボクいらない」
リンジーの言葉にさらにショック。
「な、な、な、なんと!!散々持余しておきながら…!」
お菊ギュンターは目からビームを出そうとしたが出なかった。
「…ん?…あれ…?ほへ~…」
その瞬間お菊ギュンターの口から魂が出ると、無事に本体に入っていった。
するとギュンターは目を覚ましたのだ。
「どうやら、成功です」
「まさか、これが解毒法か?ウィンコットの毒の」
「然様です。ウィンコットの毒は、その一族が手放す事を宣言する事で効力を無くすのです」
「どわ―――――――――――――!!!!!!」
アニシナが説明している時、ギュンターが屋根から落ちていった。
「フォンウィンコット家の次期跡取り?」
アニシナが連れて来たのは一人の男の子だった。
「ええ。フォンウィンコット・リンジー君。スザナ=ジュリアの甥にあたります。さぁ、ご挨拶なさい」
「みなさま、ごきげんよう」
「「「ご、ご機嫌よう」」」
「まぁ、お上手ですわね」
アニシナに挨拶をと言われたリンジーは、子どもとは思えない口調で話す。
こんな小さな子どもから『ご機嫌よう』と言われ、ピリアーチェは1人ですごいと言っている。
「よく出来ましたね。実はわたくしが教育にあたっているのです」
「しかしアニシナ。彼がいったい、どうしたと言うのです?」
なぜ、子どものである彼をこの部屋へ連れて来たのか不思議に思う。
問われたアニシナは二っと笑う。
「これはちょっとした実験です」
「「実験?」」
「え?実験ですか?」
アニシナが実験と言った瞬間、グウェンダルとピリアーチェとリュイはいやな予感しかしなかった。
「お話しした通り、ウィンコットの毒は、それを犯された者を死後までウィンコット家の係累の操り人形にしてしまうというもの…」
「まさか!!!???」
アニシナが何をしようとしているのか分かったお菊ギュンターは絶句する。
「さぁ、リンジー。この棺に眠る雪ギュンターは何でも貴方のいう事を聞くのです。ほら、命令して御覧なさい」
「や、やめてください…!」
リンジーが両手で両足の膝を叩き、その後に胸を叩き命令する。
「立て!!雪ギュンター!!」
命令された雪ギュンターは目を開き、体は動き出した。
「あら、動きましたわ」
「あぁ!動いちゃってる!!ヒイィィ!ヤァァァ!!ごえ――!!ごえ―――!!ごえ!!!!」
自分の体が動いた事がそんなにもショックだったのか何度も目から光線を出す。
「何なりとお申し付けください、ご主人様」
「止めて!駄目駄目駄目!!!」
「やったー!すごいや!!」
自分の命令通り動いた雪ギュンターにリンジーは大喜びする。
「ああああ!!誰か、わたくしを止めて―――!!」
バシィッ!
「うぶぅ!!!」
飛んで叫んでいたお菊ギュンターを、アニシナが何処から出したのか、ハリセンで叩き落とす。
「さぁリンジー、雪ギュンターで何をして遊びますか?」
「え~っと~…」
問われたリンジーは少し悩む。
「何でもおっしゃい。遠慮する事はありませんよ」
「いいえぇ!!子どもは遠慮を覚える事が大切です!!」
バシイィ!
「うぎ!!!」
またもやアニシナにハリセンで叩き飛ばされたお菊ギュンターであった。
「そうだ!」
リンジーは何かを思いつくと、アニシナを指さす。
「これ!」
「はい?」
「フォンカーベルニコフ卿と戦わせたい!」
それを聞いたグウェンダル達は驚く。
「何だと?」
「アニシナ様と、ですか…?」
「勝敗はもう分かりきってる事だと思いますが?」
「なんですと―――!!」
グウェンダル達だけでなくお菊ギュンターもさらに驚く。
「フォンカーベルニコフ卿と雪ギュンターが決闘したら、どっちが強いか知りたいんだ!」
「止めてください!わたくしの体が死んでしまいます!!止めさせてください!アニシナ…!」
泣いているお菊ギュンターを無視して、アニシナは笑顔で承諾する。
「いいでしょう。戦いましょう」
「うごえ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」
城の窓から光線が出て行く。
そして彼らは血盟城のとある屋根へと移動すると、そこにはアニシナと雪ギュンターが立っている。
「…ってゆーか、何でこんな所で戦う必要があるのですか!?」
「何事も演出が大切なのです」
アニシナがそう言った瞬間、血盟城の上空が曇りになり雷雨となったのだ。
「!?これも、演出!?」
「さぁ!かかってきなさい!」
「いけ!雪ギュンター!」
リンジーが雪ギュンターに説明すると、雪ギュンターはアニシナの方へ走って行く。
攻撃するが、それを綺麗に避けれられ逆に反撃を受けた。
「決まったな」
「簡単でしたわね」
「ああ、」
「ああ!わたくしの体が…!」
その時屋根から落ちていく雪ギュンターを、お菊ギュンターはなんとかして止める。
「残念だったな、リンジー」
「すっご――い!」
「?」
雪ギュンターが負けてしまった事にグウェンダルはリンジーを慰めようとしたが、当の本人は違っていた。
「すごいや!やっぱりアニシナは強いんだ!僕尊敬するよ!」
「フォンカーベルニコフ卿とお呼びなさい。いつも言っているでしょう?」
だがお菊ギュンターは何とか自分の体を血盟城から落ちないように支えていた。
「わたくしの体がっ グウェンダル、手を貸してください――――――!!!」
「こっちを見るな」
彼を見た瞬間、お菊ギュンターから光線が放たれた。
だがグウェンダルはスッと顔だけ傾けて避ける。
「ホント、ギュンターには困りますわ」
「あんな弱っちーの、ボクいらない」
リンジーの言葉にさらにショック。
「な、な、な、なんと!!散々持余しておきながら…!」
お菊ギュンターは目からビームを出そうとしたが出なかった。
「…ん?…あれ…?ほへ~…」
その瞬間お菊ギュンターの口から魂が出ると、無事に本体に入っていった。
するとギュンターは目を覚ましたのだ。
「どうやら、成功です」
「まさか、これが解毒法か?ウィンコットの毒の」
「然様です。ウィンコットの毒は、その一族が手放す事を宣言する事で効力を無くすのです」
「どわ―――――――――――――!!!!!!」
アニシナが説明している時、ギュンターが屋根から落ちていった。