レーススタート
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翌日、この地で行う珍獣レースの貴賓席にアリア達が座っている。
「グレタは留守番で大正解だな」
有利の言葉にセルセは苦笑する。
「子どもには似つかわしいからな。この珍獣レース場は」
「子どもじゃなくても、ここにいるだけでも不愉快になってくる。私もグレタと一緒に待ってれば良かったかも…」
それを聞いていたルイ・ビロンはいつもと変わらない口調で話しかけてきた。
「なーにを言っている!皆こんなに楽しみに集まっとるじゃないか。なにしろ、賭け事に群がるのは、大衆の本能みたいなものだからな」
「そんな事を言っていられるのも、今のうちですぞ。こちらが勝てば約束どおり西地区の工業権は手放してもらう」
「そう簡単にいきますかな~?なにしろ、こちらのタマは強力。双黒と美形双子は頂いたのも当然、そちらはすっかりぽん!ですな!」
「やっぱあの時、あんな約束しなきゃよかったかな?」
有利が独り言の様に言うと、それを聞いていた双子は有利を責める。
「言っておくが、俺達の事はユーリが勝手に決めたんだからな」
「自分1人なら構わないけど、私達まで巻き添えにしなくてもいいのにね」
「うっ!ごめんって!」
双子に責めれた有利は謝る。
「これでもしこっちが負けたら、あの男の事殺してやる」
「え!!??セルセ??本気!?」
セルセが言った事に驚いた有利だが、その言葉に賛成の言葉が別方向から聞こえてくる。
「同感ね。他に売られるぐらいならあの男を抹殺した方が100億倍マシよ」
「え??アリアまで!?」
アリアの口からも、そんな恐ろしい言葉が出てくるとは思っていなかった有利は驚き半面、恐怖を覚えた。
「(この双子には喧嘩を売ってはいけない…!)」
そう心に決めた瞬間だった。
それは昨夜の話。
『まったく、大金を払って雇ってやったというのに、わたしの安全を守るどころか、いらぬ事を』
『何!?目の前で、こんな切り合いがあったのに、人が、人が1人死にそうになってるのに何だその言い草は!』
するとルイ・ビロンは『ほほう』と言いながら有利をジッと見る。
『双黒とはお珍しい』
『そんな事!』
バンッ
有利はルイ・ビロンがいる机を叩く。
『今はどうでもいい!だいたい、被雇用者の扱い悪すぎるんだよ!風邪っぴきを寒い所に閉じ込めたりさぁ!』
『ふーん』
『皆を自由にしてやれよ!権利書ってやつも、ピッカリ君に!』
『いいでしょう』
『え?』
呆気なさすぎて有利は驚く。
『全ての要求を、あっさりぽん!と飲みましょう!その代わり、博打でわたしに勝ったらの話ですが』
『博打?』
『どうです?』
『ああ!いつでもやってやるよ!』
すると今まで黙っていたヒスクライフは尋ねる。
『でも、何を賭けるというのだ?今までは金では動かないと言っていたはず』
『わたしが賭けに勝ったのなら戦利品として、貴方を頂こう』
『え?お、おれぇ!?』
まさかの戦利品に有利は驚く。
『そして、』
『?』
『そこにいるお2人も頂きたい』
『え?』
彼が指したのはアリアとセルセだった。
『『…は?』』
まさか自分達も入るとは思っていなかった双子は目を見開く。
『見た所、お2人は双子の様子。この国じゃ、双子が生まれるのは珍しい。
それに見目麗しい双子、良い商売になりそうだ』
『よし!それでやってやらあ!』
『ちょっと、有利!』
『俺達は関係ないだろ!』
勝手に巻き添えになった双子はさらに驚くだけだった。
「ほら、出てきますよ!うちのタマが!」
そう言ってルイ・ビロンの珍獣が現れた。
「でか!あの巨大コアラが強力のタマ??」
「地獄極楽ゴアラ」
「久しぶりに見たな」
「見た目は可愛いのにね?」
「ぶら下がっている時は天使で、木から降りると悪魔。いわばジキルとハイドです」
「おやおやご存知とはお目が高い!では結果もお判りでしょう」
そう言って彼は懐からそろばんを出す。
「双黒と美形の双子はも儲かる商売になるでしょうな!」
「「(負けたら絶対に殺してやる)」」
と、心に誓う双子とは反対に有利は不安そうな表情でコンラートを見る。
「~~っ コンラッド、大丈夫かな?」
「大丈夫です、陛下。出てきましたよ」
「あ、あれって!」
レース場に入って来たのはライアンとケイジだった。
「昨夜、頼んでおいたんです」
「いいけど、アイツ、足早いの?」
「そりゃあ、もう。それに」
「「「?」」」
コンラートは双子と有利だけに聞こえるように小さな声で話しかける。
「万が一負けでもしたら、この俺が陛下とアリアを抱えて裸足で逃走しますよ。陛下から卑怯者だと責められようがね」
「…裸足って、」
「おい、俺はいいのかよ」
「グレタは留守番で大正解だな」
有利の言葉にセルセは苦笑する。
「子どもには似つかわしいからな。この珍獣レース場は」
「子どもじゃなくても、ここにいるだけでも不愉快になってくる。私もグレタと一緒に待ってれば良かったかも…」
それを聞いていたルイ・ビロンはいつもと変わらない口調で話しかけてきた。
「なーにを言っている!皆こんなに楽しみに集まっとるじゃないか。なにしろ、賭け事に群がるのは、大衆の本能みたいなものだからな」
「そんな事を言っていられるのも、今のうちですぞ。こちらが勝てば約束どおり西地区の工業権は手放してもらう」
「そう簡単にいきますかな~?なにしろ、こちらのタマは強力。双黒と美形双子は頂いたのも当然、そちらはすっかりぽん!ですな!」
「やっぱあの時、あんな約束しなきゃよかったかな?」
有利が独り言の様に言うと、それを聞いていた双子は有利を責める。
「言っておくが、俺達の事はユーリが勝手に決めたんだからな」
「自分1人なら構わないけど、私達まで巻き添えにしなくてもいいのにね」
「うっ!ごめんって!」
双子に責めれた有利は謝る。
「これでもしこっちが負けたら、あの男の事殺してやる」
「え!!??セルセ??本気!?」
セルセが言った事に驚いた有利だが、その言葉に賛成の言葉が別方向から聞こえてくる。
「同感ね。他に売られるぐらいならあの男を抹殺した方が100億倍マシよ」
「え??アリアまで!?」
アリアの口からも、そんな恐ろしい言葉が出てくるとは思っていなかった有利は驚き半面、恐怖を覚えた。
「(この双子には喧嘩を売ってはいけない…!)」
そう心に決めた瞬間だった。
それは昨夜の話。
『まったく、大金を払って雇ってやったというのに、わたしの安全を守るどころか、いらぬ事を』
『何!?目の前で、こんな切り合いがあったのに、人が、人が1人死にそうになってるのに何だその言い草は!』
するとルイ・ビロンは『ほほう』と言いながら有利をジッと見る。
『双黒とはお珍しい』
『そんな事!』
バンッ
有利はルイ・ビロンがいる机を叩く。
『今はどうでもいい!だいたい、被雇用者の扱い悪すぎるんだよ!風邪っぴきを寒い所に閉じ込めたりさぁ!』
『ふーん』
『皆を自由にしてやれよ!権利書ってやつも、ピッカリ君に!』
『いいでしょう』
『え?』
呆気なさすぎて有利は驚く。
『全ての要求を、あっさりぽん!と飲みましょう!その代わり、博打でわたしに勝ったらの話ですが』
『博打?』
『どうです?』
『ああ!いつでもやってやるよ!』
すると今まで黙っていたヒスクライフは尋ねる。
『でも、何を賭けるというのだ?今までは金では動かないと言っていたはず』
『わたしが賭けに勝ったのなら戦利品として、貴方を頂こう』
『え?お、おれぇ!?』
まさかの戦利品に有利は驚く。
『そして、』
『?』
『そこにいるお2人も頂きたい』
『え?』
彼が指したのはアリアとセルセだった。
『『…は?』』
まさか自分達も入るとは思っていなかった双子は目を見開く。
『見た所、お2人は双子の様子。この国じゃ、双子が生まれるのは珍しい。
それに見目麗しい双子、良い商売になりそうだ』
『よし!それでやってやらあ!』
『ちょっと、有利!』
『俺達は関係ないだろ!』
勝手に巻き添えになった双子はさらに驚くだけだった。
「ほら、出てきますよ!うちのタマが!」
そう言ってルイ・ビロンの珍獣が現れた。
「でか!あの巨大コアラが強力のタマ??」
「地獄極楽ゴアラ」
「久しぶりに見たな」
「見た目は可愛いのにね?」
「ぶら下がっている時は天使で、木から降りると悪魔。いわばジキルとハイドです」
「おやおやご存知とはお目が高い!では結果もお判りでしょう」
そう言って彼は懐からそろばんを出す。
「双黒と美形の双子はも儲かる商売になるでしょうな!」
「「(負けたら絶対に殺してやる)」」
と、心に誓う双子とは反対に有利は不安そうな表情でコンラートを見る。
「~~っ コンラッド、大丈夫かな?」
「大丈夫です、陛下。出てきましたよ」
「あ、あれって!」
レース場に入って来たのはライアンとケイジだった。
「昨夜、頼んでおいたんです」
「いいけど、アイツ、足早いの?」
「そりゃあ、もう。それに」
「「「?」」」
コンラートは双子と有利だけに聞こえるように小さな声で話しかける。
「万が一負けでもしたら、この俺が陛下とアリアを抱えて裸足で逃走しますよ。陛下から卑怯者だと責められようがね」
「…裸足って、」
「おい、俺はいいのかよ」