眞魔国地図
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アリア達は無事に血盟城に着き廊下を歩いていた。
「そういえば、この城って血盟城って言うんだろ?どうしてそんな物騒な名前なの?」
廊下を歩きながら有利は不思議に思っていた事を尋ねた。
「ご自分の国の事に関心をお持ちになるのは良い事ですね」
有利の問い掛けに答えたのはギュンターだった。
「そもそもの始まりは、眞王がこの地を王都にお選びになった時の事です」
また『眞王』という名が出てきた事に疑問に思っている有利に双子は笑う。
「それは仕方ないんじゃない」
「この国の初代魔王陛下だからな」
双子の説明にギュンターも補足をしていく。
「眞王はこの地に眠る地の霊を傷つけない事を約束されました。地の霊は感謝と友好の印として、この城を魔王以外の者が占拠した時、その血をもってあながわせる事を誓った。
つまり血の盟約、つまり血盟城は魔王陛下にしか従わない、難攻不落、いえ完全無敵の王城だという事です」
血盟城の由来を改めて聞いた有利はホッと胸をなで下ろす。
「そうだんだー、良かったー。物騒な名前だから、もっと怖い伝説があるのかと。七不思議とかさ」
「七不思議ならありますよ」
「え?」
「何だ、ユーリ。怖いのか?」
コンラートの言葉だけでなく、ヴォルフラムにもからかわれた有利は図星だったのか焦り出す。
「そ!そんなワケないじゃないか!」
そう言って彼らから早めに歩き出すと、丁度角からグウェンダルが現れた。
「お!久しぶりー!グウェンダル!」
ギラッ
「うぐぅっ ひひゃぁっ!」
「有利…」
グウェンダルに睨まれた有利は、驚きながらアリアの後ろに隠れる。
「相変わらず、すっごい迫力」
「だからって、私の後ろに隠れなくても」
自分の腕をしっかり掴んでいる有利に苦笑する。
「グウェンダルは別に陛下を取って食ったりはしませんよ」
「丁度良い所に。陛下にお留守の間の報告を」
「わたしは今忙しい。王佐のお前で事は十分足りるだろう。とにかく、わたしに会った事は他言無用だ!」
「あ、兄上?」
何かに焦っているのか、グウェンダルはそう言い残してアリア達の間を通って早足で行ってしまった。
「どうしたんだ?グウェンは」
「さぁ?私が知る訳ないじゃない」
その理由がわかったコンラートが別の方向を向き、笑いながらその方向を指す。
「多分、アレの所為だ」
「「「「「「?」」」」」」
全員がコンラートの指した方を向くと。
「「アニシナ?」」
アニシナが笑いながら、ものすごい速さで走ってくる。
アリア達と鉢合わせとなったアニシナは何故かハキハキしている。
「皆さん!こんな所で立ち止まったら通行妨害です!!あら、陛下!ご機嫌麗しゅう」
「アアニシナさんもお元気そうで……」
「…これから逃げてたんだね、グウェン」
「納得だ」
アニシナが現れた事に納得する双子。
「ところでグウェンダルを見ませんでしたか?せっかく、わたくしの実験に貢献出来ると言うのに!」
「…せっかく?」
せっかくという言葉に何も言えなくなるギュンター。
「どちらに行きました?隠し立てするようなら、貴方方に実験台になっていただきますよ?」
アニシナがそう言った瞬間、全員がグウェンダルが逃げて行った方を指した。
「正直で結構!グウェンダル~~~!!!!」
双子、有利、ヴォル、ピリアーチェは、アニシナが走って行った方向を向きながら色々と言っていた。
「可哀相だね」
「まったくだな」
「申し訳ありません、兄上」
「お許しくださいな、お兄様」
「成仏しろよ~~…」
4人がそう言うとアニシナが走って行った方向を見てはいないが、前を向いていたコンラートとギュンターが話す。
「大丈夫。グウェンダルは討たれ強いですから」
「ですね」
全員が耳を塞いだ瞬間、遠くから……。
「ああああああああ―――――――――――!!!!!!」
チュド――――ン!!
大きな音がしました。
「そういえば、この城って血盟城って言うんだろ?どうしてそんな物騒な名前なの?」
廊下を歩きながら有利は不思議に思っていた事を尋ねた。
「ご自分の国の事に関心をお持ちになるのは良い事ですね」
有利の問い掛けに答えたのはギュンターだった。
「そもそもの始まりは、眞王がこの地を王都にお選びになった時の事です」
また『眞王』という名が出てきた事に疑問に思っている有利に双子は笑う。
「それは仕方ないんじゃない」
「この国の初代魔王陛下だからな」
双子の説明にギュンターも補足をしていく。
「眞王はこの地に眠る地の霊を傷つけない事を約束されました。地の霊は感謝と友好の印として、この城を魔王以外の者が占拠した時、その血をもってあながわせる事を誓った。
つまり血の盟約、つまり血盟城は魔王陛下にしか従わない、難攻不落、いえ完全無敵の王城だという事です」
血盟城の由来を改めて聞いた有利はホッと胸をなで下ろす。
「そうだんだー、良かったー。物騒な名前だから、もっと怖い伝説があるのかと。七不思議とかさ」
「七不思議ならありますよ」
「え?」
「何だ、ユーリ。怖いのか?」
コンラートの言葉だけでなく、ヴォルフラムにもからかわれた有利は図星だったのか焦り出す。
「そ!そんなワケないじゃないか!」
そう言って彼らから早めに歩き出すと、丁度角からグウェンダルが現れた。
「お!久しぶりー!グウェンダル!」
ギラッ
「うぐぅっ ひひゃぁっ!」
「有利…」
グウェンダルに睨まれた有利は、驚きながらアリアの後ろに隠れる。
「相変わらず、すっごい迫力」
「だからって、私の後ろに隠れなくても」
自分の腕をしっかり掴んでいる有利に苦笑する。
「グウェンダルは別に陛下を取って食ったりはしませんよ」
「丁度良い所に。陛下にお留守の間の報告を」
「わたしは今忙しい。王佐のお前で事は十分足りるだろう。とにかく、わたしに会った事は他言無用だ!」
「あ、兄上?」
何かに焦っているのか、グウェンダルはそう言い残してアリア達の間を通って早足で行ってしまった。
「どうしたんだ?グウェンは」
「さぁ?私が知る訳ないじゃない」
その理由がわかったコンラートが別の方向を向き、笑いながらその方向を指す。
「多分、アレの所為だ」
「「「「「「?」」」」」」
全員がコンラートの指した方を向くと。
「「アニシナ?」」
アニシナが笑いながら、ものすごい速さで走ってくる。
アリア達と鉢合わせとなったアニシナは何故かハキハキしている。
「皆さん!こんな所で立ち止まったら通行妨害です!!あら、陛下!ご機嫌麗しゅう」
「アアニシナさんもお元気そうで……」
「…これから逃げてたんだね、グウェン」
「納得だ」
アニシナが現れた事に納得する双子。
「ところでグウェンダルを見ませんでしたか?せっかく、わたくしの実験に貢献出来ると言うのに!」
「…せっかく?」
せっかくという言葉に何も言えなくなるギュンター。
「どちらに行きました?隠し立てするようなら、貴方方に実験台になっていただきますよ?」
アニシナがそう言った瞬間、全員がグウェンダルが逃げて行った方を指した。
「正直で結構!グウェンダル~~~!!!!」
双子、有利、ヴォル、ピリアーチェは、アニシナが走って行った方向を向きながら色々と言っていた。
「可哀相だね」
「まったくだな」
「申し訳ありません、兄上」
「お許しくださいな、お兄様」
「成仏しろよ~~…」
4人がそう言うとアニシナが走って行った方向を見てはいないが、前を向いていたコンラートとギュンターが話す。
「大丈夫。グウェンダルは討たれ強いですから」
「ですね」
全員が耳を塞いだ瞬間、遠くから……。
「ああああああああ―――――――――――!!!!!!」
チュド――――ン!!
大きな音がしました。