賊の出現
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「私は行かないわ」
「え?アリアは行かないの?」
「行かないわよ。そんな面倒な所なんて行きたくないから」
アリアは客室ではソファーに座りながら本を読んでおり、後ろのベッドでは相変わらず死んでいるヴォルフラム。
アリアがパーティーには行かないとはっきりと言った事に有利は驚いていたが、理由を知っているセルセは苦笑する。
「まぁ、俺やアリアはパーティーって苦手なんだよな」
「そうなんだ…」
「って事で行ってらっしゃい」
気にせずに手を振る彼女でした。
3人が寝室から出て行くのを確認してから、もう一度手持ちの本を読み始める。
ベッドに横になっていたヴォルフラムはチラッとアリアを見る。
「いいのか?行かなくて、」
「パーティーに出るのは嫌いだって、ヴォルも知ってるでしょ?」
「…まぁな」
「それに、慣れてないしね…」
「………」
何も言えなくなるヴォルフラム。
双子はパーティーには無縁だったのだ。
その為に昔からこのようなパーティーに出るのは慣れていないうえ、アリアは嫌っている。
だから行く気はないのだ。
「何も無ければいいんだけどね、」
何となく心配をしていたアリアだった。
パーティー会場につき、セルセ達は驚きを隠せないでいた。
なぜなら会場の床には骨や、ゴミが沢山落ちていた為だ。
「……すさまじ~。これも人間の風習なワケ…?」
「でしょうね」
「…変な風習だな」
食べ終えた骨などを気にせずに捨てていく彼らに信じられなかった。
すると3人の背後から『あ~ら~』と声が聞こえ、振り返って見てみると、逞しい体をした女性が走って来る。
「なんて、可愛らしいお方vv」
「…ど、どうも。貴方こそ素晴らしい上腕二頭筋ですね…」
「(……ヨザ、か)」
気持ち悪いな、なんて思っていたセルセだった。
そんなセルセとコンラートを無視し、女は有利に話していた。
「ありがと。ねぇ、わたしと踊ってくださらない?」
「へっ!?」
女の言葉に有利は返事に困っていると、別の方向から別の女性の声が聞こえる。
「ちょっと、抜け駆けはやめてよ」
「私が先に目をつけたんだから!」
「夢にまで見た、わらわの運命の方じゃ!」
そう言いながら6人の女性達は一斉に有利の近づき、自分と一緒に踊って欲しいと言っているのだ。
突然6人の女性に抱きしめられている有利は焦りながらコンラートとセルセに頼み事をする。
「助けて、コンラッド!セルセ!」
「ユーリはこの世界では美形ですから、しょうがないですよ」
「頑張れ、応援してるから」
「薄情者~~~!!!」
2人に見捨てられた有利だった。
「はっはっはっは、お相手を決めかねておられるようですね」
女の人に囲まれてる有利を見てか、ヒスクライフ氏が声を掛けて来た。
「ピッカリ君…じゃ無かった。ヒスクライフさん!」
「どうですか?よろしければ、アレと踊ってやってもらえませんか?」
そう言って別の方向を見た。
有利達も同じ方角を見てみるとヒスクライフ氏の娘であるベアトリスが、椅子に1人で座っている。
それを見た有利がベアトリスの所に行き、2人が踊り始めたのを見てセルセは呆れながら隣に立っているヨザックに話しかける。
「ったく何でそんな格好してんだよ、ヨザ」
「似合うだろ?」
「気持ち悪い」
「ひどくねーか…」
即答するセルセにヨザックは苦笑するだけだったが、彼はふと思い出した事を話す。
「そういやアリア…、帰ってきてたな」
「知ってんのか?」
まだ帰って来た事を伝えていなかったのに、ヨザックが知っている事に驚く。
「アイツ、俺らが入っていた大浴場に現れたんだよ」
「は?」
「驚いたぜ。紅い髪や赤紫の瞳から双黒になってたしな」
「ユーリがいた日本にいたらしい。どうりで見つからないはずだな」
苦笑しながら話す。
「ま、戻ってきてくれて良かったじゃねーか」
「まーな。でも、」
そう言いながらチラッと立っているコンラートを見る。
「コンラートとはぎこちない雰囲気だけどな…」
そんな事を話していた瞬間、大きな衝撃を受けた。
「な、何だ!?いったい…!」
『海賊だ――――!!!』
「!? ユーリがいない…どこに行ったんだ…?」
有利が居ないことに気づいたセルセだが、すぐにコンラートが走ってくる。
「セルセ!!」
「コンラート、部屋にアリアがいるはずだ。もしかしたらユーリも部屋に戻ってるのかもしれない!」
「わかった」
そう言い残すとコンラートは部屋へ走って行く。
「え?アリアは行かないの?」
「行かないわよ。そんな面倒な所なんて行きたくないから」
アリアは客室ではソファーに座りながら本を読んでおり、後ろのベッドでは相変わらず死んでいるヴォルフラム。
アリアがパーティーには行かないとはっきりと言った事に有利は驚いていたが、理由を知っているセルセは苦笑する。
「まぁ、俺やアリアはパーティーって苦手なんだよな」
「そうなんだ…」
「って事で行ってらっしゃい」
気にせずに手を振る彼女でした。
3人が寝室から出て行くのを確認してから、もう一度手持ちの本を読み始める。
ベッドに横になっていたヴォルフラムはチラッとアリアを見る。
「いいのか?行かなくて、」
「パーティーに出るのは嫌いだって、ヴォルも知ってるでしょ?」
「…まぁな」
「それに、慣れてないしね…」
「………」
何も言えなくなるヴォルフラム。
双子はパーティーには無縁だったのだ。
その為に昔からこのようなパーティーに出るのは慣れていないうえ、アリアは嫌っている。
だから行く気はないのだ。
「何も無ければいいんだけどね、」
何となく心配をしていたアリアだった。
パーティー会場につき、セルセ達は驚きを隠せないでいた。
なぜなら会場の床には骨や、ゴミが沢山落ちていた為だ。
「……すさまじ~。これも人間の風習なワケ…?」
「でしょうね」
「…変な風習だな」
食べ終えた骨などを気にせずに捨てていく彼らに信じられなかった。
すると3人の背後から『あ~ら~』と声が聞こえ、振り返って見てみると、逞しい体をした女性が走って来る。
「なんて、可愛らしいお方vv」
「…ど、どうも。貴方こそ素晴らしい上腕二頭筋ですね…」
「(……ヨザ、か)」
気持ち悪いな、なんて思っていたセルセだった。
そんなセルセとコンラートを無視し、女は有利に話していた。
「ありがと。ねぇ、わたしと踊ってくださらない?」
「へっ!?」
女の言葉に有利は返事に困っていると、別の方向から別の女性の声が聞こえる。
「ちょっと、抜け駆けはやめてよ」
「私が先に目をつけたんだから!」
「夢にまで見た、わらわの運命の方じゃ!」
そう言いながら6人の女性達は一斉に有利の近づき、自分と一緒に踊って欲しいと言っているのだ。
突然6人の女性に抱きしめられている有利は焦りながらコンラートとセルセに頼み事をする。
「助けて、コンラッド!セルセ!」
「ユーリはこの世界では美形ですから、しょうがないですよ」
「頑張れ、応援してるから」
「薄情者~~~!!!」
2人に見捨てられた有利だった。
「はっはっはっは、お相手を決めかねておられるようですね」
女の人に囲まれてる有利を見てか、ヒスクライフ氏が声を掛けて来た。
「ピッカリ君…じゃ無かった。ヒスクライフさん!」
「どうですか?よろしければ、アレと踊ってやってもらえませんか?」
そう言って別の方向を見た。
有利達も同じ方角を見てみるとヒスクライフ氏の娘であるベアトリスが、椅子に1人で座っている。
それを見た有利がベアトリスの所に行き、2人が踊り始めたのを見てセルセは呆れながら隣に立っているヨザックに話しかける。
「ったく何でそんな格好してんだよ、ヨザ」
「似合うだろ?」
「気持ち悪い」
「ひどくねーか…」
即答するセルセにヨザックは苦笑するだけだったが、彼はふと思い出した事を話す。
「そういやアリア…、帰ってきてたな」
「知ってんのか?」
まだ帰って来た事を伝えていなかったのに、ヨザックが知っている事に驚く。
「アイツ、俺らが入っていた大浴場に現れたんだよ」
「は?」
「驚いたぜ。紅い髪や赤紫の瞳から双黒になってたしな」
「ユーリがいた日本にいたらしい。どうりで見つからないはずだな」
苦笑しながら話す。
「ま、戻ってきてくれて良かったじゃねーか」
「まーな。でも、」
そう言いながらチラッと立っているコンラートを見る。
「コンラートとはぎこちない雰囲気だけどな…」
そんな事を話していた瞬間、大きな衝撃を受けた。
「な、何だ!?いったい…!」
『海賊だ――――!!!』
「!? ユーリがいない…どこに行ったんだ…?」
有利が居ないことに気づいたセルセだが、すぐにコンラートが走ってくる。
「セルセ!!」
「コンラート、部屋にアリアがいるはずだ。もしかしたらユーリも部屋に戻ってるのかもしれない!」
「わかった」
そう言い残すとコンラートは部屋へ走って行く。