星と願いを
中瀬と合流して新年の挨拶を済ませた後、駅からすぐ目の前の神社に移動する。
毎年ここに初詣に来ているけど、広い参道には今年もたくさんの屋台が出ており、お祭りみたいな雰囲気だ。
たくさんの人の波に呑まれてはぐれないよう、中瀬の手をしっかりと繋いで歩く。
その手に触れたのは初めてじゃないけど、繋いで歩くのは初めて。
緊張していつも以上に高い俺の体温が、冷え切っていた小さな手に伝わってだんだんと同じ温度になっていく。
中瀬の中に俺が溶け込んでいくみたいで、中瀬に近づけた感じがして嬉しい。
「お年玉たくさん貰ったから、何でも買ってやるぞ。」
「ふふ、大丈夫だよ。」
そう言いつつも、流行りのスイーツの屋台を見つけて2人で食べる。
他の屋台も冷やかしつつ、時間をかけて拝殿前までたどり着き、2人並んでお参り。
お願い事が済んで中瀬の方をチラリと見ると、まだ手を合わせている。
その横顔に見惚れていたら、目を開けてこちらを見た彼女と目が合った。
「あ…済んだか?」
「う、うん。」
目が合った事にお互いドギマギしながら拝殿を離れる。
…中瀬は何をお願いしたんだろう。

次はおみくじを引こうと授与所へ移動する。
種類がたくさんあるお守りやおみくじを眺めていたら、中瀬が俺の腕を軽くつついた。
「ね、見て!星の形の絵馬がある。」
「本当だ、知らなかったな。…せっかくだからお願い書くか?」
「うん!」
書けるまでお互い見ないようにしよう、なんて言いながらそれぞれ絵馬を書く。
何をお願いしようか。
お参りの時は心の中でお願いするから欲張りになったけど、絵馬だと中瀬に見られてしまう。
そもそも、お願い事って1つじゃないとダメなのか…?
願い事は色々ある。
バスケで勝ちたい、とかは神頼みするようなもんじゃねぇから除外するとして、もう少し背が伸びてほしいとか、小遣いが増えてほしいとか、成績が落ちないようにとか、家族の健康とか。
あとは…中瀬とずっと一緒にいたい、とか。
「書けたか?」
「…うん。」
悩みに悩んだけど、何とか書いた。
中瀬もだいぶ悩んだようだ。
少し高い位置に、隣り合わせで絵馬を吊るす。
「じゃあ、裏返すぞ。」
「うん。」
見えないように裏向きに吊るした絵馬を、2人で一緒に裏返す。
「はは…きっと、2人の願いはバッチリ叶うな。」
「ふふ、そうだね。」
お互いの絵馬を見て、思わず顔を見合わせて笑い合った。
『諸星のバスケをずっとそばで見守っていけますように』
『中瀬が俺のバスケをずっと好きでいてくれますように』
毎年ここに初詣に来ているけど、広い参道には今年もたくさんの屋台が出ており、お祭りみたいな雰囲気だ。
たくさんの人の波に呑まれてはぐれないよう、中瀬の手をしっかりと繋いで歩く。
その手に触れたのは初めてじゃないけど、繋いで歩くのは初めて。
緊張していつも以上に高い俺の体温が、冷え切っていた小さな手に伝わってだんだんと同じ温度になっていく。
中瀬の中に俺が溶け込んでいくみたいで、中瀬に近づけた感じがして嬉しい。
「お年玉たくさん貰ったから、何でも買ってやるぞ。」
「ふふ、大丈夫だよ。」
そう言いつつも、流行りのスイーツの屋台を見つけて2人で食べる。
他の屋台も冷やかしつつ、時間をかけて拝殿前までたどり着き、2人並んでお参り。
お願い事が済んで中瀬の方をチラリと見ると、まだ手を合わせている。
その横顔に見惚れていたら、目を開けてこちらを見た彼女と目が合った。
「あ…済んだか?」
「う、うん。」
目が合った事にお互いドギマギしながら拝殿を離れる。
…中瀬は何をお願いしたんだろう。

次はおみくじを引こうと授与所へ移動する。
種類がたくさんあるお守りやおみくじを眺めていたら、中瀬が俺の腕を軽くつついた。
「ね、見て!星の形の絵馬がある。」
「本当だ、知らなかったな。…せっかくだからお願い書くか?」
「うん!」
書けるまでお互い見ないようにしよう、なんて言いながらそれぞれ絵馬を書く。
何をお願いしようか。
お参りの時は心の中でお願いするから欲張りになったけど、絵馬だと中瀬に見られてしまう。
そもそも、お願い事って1つじゃないとダメなのか…?
願い事は色々ある。
バスケで勝ちたい、とかは神頼みするようなもんじゃねぇから除外するとして、もう少し背が伸びてほしいとか、小遣いが増えてほしいとか、成績が落ちないようにとか、家族の健康とか。
あとは…中瀬とずっと一緒にいたい、とか。
「書けたか?」
「…うん。」
悩みに悩んだけど、何とか書いた。
中瀬もだいぶ悩んだようだ。
少し高い位置に、隣り合わせで絵馬を吊るす。
「じゃあ、裏返すぞ。」
「うん。」
見えないように裏向きに吊るした絵馬を、2人で一緒に裏返す。
「はは…きっと、2人の願いはバッチリ叶うな。」
「ふふ、そうだね。」
お互いの絵馬を見て、思わず顔を見合わせて笑い合った。
『諸星のバスケをずっとそばで見守っていけますように』
『中瀬が俺のバスケをずっと好きでいてくれますように』
2/2ページ