赤く染まる

「なぁ、久莉奈。」
「なあに?」
「これ…着てみてくれないか?」

とある放課後、今日は部活が休みなので大君の部屋でおうちデート。
二人でまったりしていたら、大君がクローゼットからおもむろに何かを取り出した。
目の前に差し出されたのは、いつも学校で見ている大君のジャージの上着。
私も部活の時にいつも着ているものだ。
大君の意図が読み取れずに、私は首を傾げる。

「洗ってあるから、汚くはねぇぞ。」
「それは気にしないけど…着ればいいの?」

わけがわからないままジャージを受け取ると、そのまま羽織ってみせた。

「違う違う。それも可愛いけど違うんだよ。」
「…何が?」
「…制服脱いで、それ一枚で着てほしいんだ。」

そういうと、大君はバツが悪そうに視線をそらした。

「え…ええっ!何で!?」
「…見たいから。」
「ジャージ姿なんて、いつも見てるじゃない。」
「俺のジャージを着てる姿が見たいんだよ。彼シャツあるだろ?あれと一緒。」

気まずそうに頬を掻いている大君を、私はジッと睨む。

「…大君のエッチ。」
「いいじゃんか~、俺しかいないんだし。」
「大君に見せるのも恥ずかしいよ!」
「見てぇな~。あっ、中にユニフォームも着る?それならいい?」
「良くないよ!」
「と言うか、そっちの方がいいな。…はい、ユニも着て。」
「…着ないってば…。」

呆れた声を上げる私に、なぜか大君は唐突にニヤリと笑う。
そして手に持ったユニフォームを床にぽいっと投げ捨てると、私を床に押し倒した。

「だ、大君!?」
「俺が着せてやればいいんだな。多分、その後にまた脱がすけど。」
「ちょっ…待って!わかった、着る!自分で着るから!」
「ジャージ着る以外の事はしなくていいのか?」
「…もう!エッチ!」
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