Dazzling Darling
プレゼントを買ってもらった後、諸星がオススメのカフェがあると言うのでショッピングモールを出た。
少し歩いた先にあったのは、外観がとても可愛らしい小さなお店。
「わぁ、可愛いお店。」
「ケーキが美味いらしいんだ。ここでお茶しようぜ。」
「うん。」
昨日、選抜から帰って来たばかりなのに、わざわざお店を探してくれたのかな。
ちょっと申し訳ない気もするけど、でもやっぱり嬉しい。
「好きなケーキ頼んで。」
「え?でも」
「誕生日にはケーキは欠かせないだろ。」
「…ありがと。」
奥のテーブルに案内されて注文を済ませた後、諸星がさっき買ったプレゼントを取り出した。
綺麗にラッピングされた箱を私に差し出す。
「改めて、お誕生日おめでとう。」
「ありがとう。…諸星にお祝いしてもらえるなんて、夢みたい。」
「俺も。中瀬の誕生日を二人で祝えるなんて、夢みたいだよ。」
照れくさそうに諸星が笑う。
「…開けてもいい?早速使いたいな。」
「もちろん。」
さっきしてもらったばかりのラッピングを丁寧に開く。
箱を開けると、パスケースに散りばめられた小さな星がキラリと光る。
今まで使っていたパスケースから、新しいパスケースに中身を入れ替える。
前のパスケースはいつから使っていたか覚えていないけど、だいぶくたびれてしまっている。
これも使って汚しちゃうのはちょっと勿体ないかなとも思うけど、でも使うのが楽しみだ。
「…やっぱり可愛い。」
「気に入った?」
「うん。ありがとう。」
「良かった。」
嬉しくて諸星に笑いかけると、諸星も嬉しそうに微笑んでくれる。
そんな笑顔を私に向けてくれるのが、本当に夢みたいだ。
「お待たせしました。」
パスケースをカバンに仕舞ったタイミングで、店員さんが注文したケーキを運んできた。
まず飲み物が置かれ、次に諸星のケーキが置かれる。
「えっ!?」
最後に私のケーキが目の前に置かれる。
それを見て驚いた私は、思わず店員さんの顔を見る。
諸星のよりも大きなお皿の上には注文したケーキと、チョコで書かれた『HappyBirthday KURINA』の文字。
「お誕生日おめでとうございます。」
「あ、ありがとうございます…。」
店員さんがニッコリ笑いかけてお祝いの言葉をくれる。
状況がいまいち掴めなくて、今度は諸星の顔を見る。
「これ…」
「ははっ、大成功だな。」
当の諸星はイタズラが成功した子供のように、私の反応を楽しんでいる。
「誕生日のサプライズだよ。」
どうやら、そのようだ。
だけど、お店に来てから誕生日の事を店員さんに伝えるタイミングなんてなかったはず。
「今、頼んだわけじゃないよね?いつの間に?」
「実は名古屋に帰ってくる前に予約しといたんだ。」
「…選抜中だったのに、わざわざお店を探して予約してくれたの?」
「うん。当日はお祝いどころか、誕生日だって知らなくて何も出来なかったしさ。少しでも特別な事をしたくて。」
「…なんだか気を使わせちゃったね。」
「俺がしたかったからいいんだよ。中瀬はさ、俺が大会に集中できるように誕生日の事黙ってたんだろうけど、彼女の誕生日に浮かれてもバスケを疎かにするような男じゃないぞ、俺は。」
そう言って諸星は唇を尖らせる。
怒っている、と言うよりは拗ねているようだ。
「ご、ごめん。」
「とは言え、俺が誕生日いつなのか聞けなかったのが悪いんだけどな。」
「ううん、私が変に気を使わずにちゃんと言えば良かった。」
「…じゃあ、この件はおあいこな。」
「…そうだね。」
顔を見合わせて笑い合った後、私たちは紅茶で小さく乾杯をする。
「さ、食べようぜ!」
「うん!」
「本当にありがとう。おかげで今までで一番幸せな誕生日だよ。」
「うん。」
「あとね…さっきは恥ずかしくて、言いそびれたんだけど…。」
「ん?」
「今日の諸星、いつもより大人っぽくて、カッコよくて…太陽みたいに眩しいよ。」
「…サンキュー。」
少し歩いた先にあったのは、外観がとても可愛らしい小さなお店。
「わぁ、可愛いお店。」
「ケーキが美味いらしいんだ。ここでお茶しようぜ。」
「うん。」
昨日、選抜から帰って来たばかりなのに、わざわざお店を探してくれたのかな。
ちょっと申し訳ない気もするけど、でもやっぱり嬉しい。
「好きなケーキ頼んで。」
「え?でも」
「誕生日にはケーキは欠かせないだろ。」
「…ありがと。」
奥のテーブルに案内されて注文を済ませた後、諸星がさっき買ったプレゼントを取り出した。
綺麗にラッピングされた箱を私に差し出す。
「改めて、お誕生日おめでとう。」
「ありがとう。…諸星にお祝いしてもらえるなんて、夢みたい。」
「俺も。中瀬の誕生日を二人で祝えるなんて、夢みたいだよ。」
照れくさそうに諸星が笑う。
「…開けてもいい?早速使いたいな。」
「もちろん。」
さっきしてもらったばかりのラッピングを丁寧に開く。
箱を開けると、パスケースに散りばめられた小さな星がキラリと光る。
今まで使っていたパスケースから、新しいパスケースに中身を入れ替える。
前のパスケースはいつから使っていたか覚えていないけど、だいぶくたびれてしまっている。
これも使って汚しちゃうのはちょっと勿体ないかなとも思うけど、でも使うのが楽しみだ。
「…やっぱり可愛い。」
「気に入った?」
「うん。ありがとう。」
「良かった。」
嬉しくて諸星に笑いかけると、諸星も嬉しそうに微笑んでくれる。
そんな笑顔を私に向けてくれるのが、本当に夢みたいだ。
「お待たせしました。」
パスケースをカバンに仕舞ったタイミングで、店員さんが注文したケーキを運んできた。
まず飲み物が置かれ、次に諸星のケーキが置かれる。
「えっ!?」
最後に私のケーキが目の前に置かれる。
それを見て驚いた私は、思わず店員さんの顔を見る。
諸星のよりも大きなお皿の上には注文したケーキと、チョコで書かれた『HappyBirthday KURINA』の文字。
「お誕生日おめでとうございます。」
「あ、ありがとうございます…。」
店員さんがニッコリ笑いかけてお祝いの言葉をくれる。
状況がいまいち掴めなくて、今度は諸星の顔を見る。
「これ…」
「ははっ、大成功だな。」
当の諸星はイタズラが成功した子供のように、私の反応を楽しんでいる。
「誕生日のサプライズだよ。」
どうやら、そのようだ。
だけど、お店に来てから誕生日の事を店員さんに伝えるタイミングなんてなかったはず。
「今、頼んだわけじゃないよね?いつの間に?」
「実は名古屋に帰ってくる前に予約しといたんだ。」
「…選抜中だったのに、わざわざお店を探して予約してくれたの?」
「うん。当日はお祝いどころか、誕生日だって知らなくて何も出来なかったしさ。少しでも特別な事をしたくて。」
「…なんだか気を使わせちゃったね。」
「俺がしたかったからいいんだよ。中瀬はさ、俺が大会に集中できるように誕生日の事黙ってたんだろうけど、彼女の誕生日に浮かれてもバスケを疎かにするような男じゃないぞ、俺は。」
そう言って諸星は唇を尖らせる。
怒っている、と言うよりは拗ねているようだ。
「ご、ごめん。」
「とは言え、俺が誕生日いつなのか聞けなかったのが悪いんだけどな。」
「ううん、私が変に気を使わずにちゃんと言えば良かった。」
「…じゃあ、この件はおあいこな。」
「…そうだね。」
顔を見合わせて笑い合った後、私たちは紅茶で小さく乾杯をする。
「さ、食べようぜ!」
「うん!」
「本当にありがとう。おかげで今までで一番幸せな誕生日だよ。」
「うん。」
「あとね…さっきは恥ずかしくて、言いそびれたんだけど…。」
「ん?」
「今日の諸星、いつもより大人っぽくて、カッコよくて…太陽みたいに眩しいよ。」
「…サンキュー。」
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