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歴史書

●1992年
出典:月耀げつよう

 オンルッカー飛来前の貴重な資料。
 月の都からやってきたと言い張る奇妙な出で立ちと言葉遣い(と性格)の男、月読耀つくようみ ようが出現、彼を中心として金色に輝く竹片ちくへんという、これまた奇妙なアーティファクトの収集が行われる。
 空から降ってきた竹片竹片は合計5つ存在し、2勢力で奪い合うことになったが、一般人が拾って輝術きじゅつを暴走させて周囲に被害を出す事件も何件か起きている。
 最初に竹片ちくへんの所有者となった少女、讃岐さぬきみやこは最初こそ耀ようの強引かつ高慢こうまんな物言いに反感を覚えていたが、輝術きじゅつを暴走させた少女たちを目の当たりにすると、(自称)魔法少女として竹片ちくへん回収を手伝うようになる。
 彼女は次第に増えていった仲間と協力して竹片を集め、耀ようを亡き者にしようと暗躍あんやくする暗殺者をも退け、異世界「天球儀てんきゅうぎ」へと突入。
 全ての元凶とも言える月の都の支配者たる天帝てんていとの対決の最中さなかで様々な真実を知る。
 地球儀ちきゅうぎで暮らしていたみやこには知り得なかった様々な出来事に一度は困惑したものの、彼女はその全てを受け止めた上で全ての元凶である月の都の支配者・天帝てんていとの対決に臨んだ。
 竹片を天球儀てんきゅうぎに返して故郷へと帰還した後は、普通の学生生活に戻ったはずだったが、半年後に天球儀てんきゅうぎを捨ててみやこの元へと押し掛けてきた耀ようによって、彼女の人生はまだまだ波乱はらんに満ちたものになるようであった。

 後年、ある人工島で彼女たちと同姓同名の人物が、いかにも怪しい宗教の最高司祭および巫女として活動していることが確認できているが、月の都で天帝てんていと対峙した彼女たちと同一人物なのかどうかは定かではない。
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