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歴史書

●2016年
出典:白の箱庭

 皇樹おうじゅ事変より1年後、その陰の功労者たるルレイン研究所の本館が、謎の大爆発を起こす。
 これにより、同研究所の職員および亜人達の大部分が爆発に巻き込まれて命を落とし、あるいは消息不明となってしまった。
 施設は完全に木っ端微塵こっぱみじんであり、機材もデータも全てが失われている。
 世間では、皇樹おうじゅ事変での功績をKSOKインダストリーに横取りされる形となり、同社に亜人化技術のノウハウも持っていかれてしまったため、一発逆転を狙った杉野玄英くろひで所長が危険な実験を行い、その結果、研究所が爆発事故を引き起こしてしまったとの見方が一般的。
 しかし、肝心の玄英の遺体が研究所跡から発見されなかったこと、直近には特にあれほどの大爆発を引き起こすような資材が研究所に運び込まれた形跡が無いことなどから、爆発は事故ではなく意図的に引き起こされた可能性もある、とする見解も根強く、その真相は長らく謎のままであった。
 再び事件が動き出したのは、ルレ研の亜人達の生き残りが姿を見せるようになる3年後のことである。
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