このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

歴史書

●2011年
出典:皇樹の侵林おうじゅのしんりん、ほか

 この年、ゲムリア総合学園の教員を務めていた杉野玄英すぎのくろひで教授が退職し、独自の研究施設「ルレイン研究所」に移った。
 この施設は玄英くろひでが皇核細胞の研究のため、2年前から自腹で作っていたもので、最初は最低限の機材しか無かったという。
 彼は自身の研究を優先するあまり資金運用能力に難があり、ルレ研の借金は膨れ上がるばかりであった。
 しかし、同年、皇獣おうじゅう被害によって孤児となった少女、リュゼ=ティーガーを保護してからは、状況が一変。
 彼女には生物学に関する才能だけではなく、資産運用の才能なども見せ、研究面でも運用面でも玄英くろひでの助けになった。
 2年後には、(不完全ではあったが)ノロイに対する耐性を持つ第一世代R型亜人を作り出す技術が完成し、黒斗、影紫、と名付けられた2名の亜人が誕生する。
 以後もルレ研は、よりノロイへの強い耐性を持つ亜人の開発を続け、舞、南河、アクセル、といった第二世代R型亜人、エロイーズ、アイデン、萌黄、といった第三世代R型亜人を生み出していった。
 ルレ研の残した功績は、この時代の科学技術では完全にオーバーテクノロジーであったが、玄英くろひでがどのようにしてこの技術に行きついたのか、その詳細は公にはなっていないため、謎が多い。
8/13ページ
スキ