●キメラ

イラスト：Tori絵師

心：D　技：C　体：B　速：C
　体の各部に機械が露出（ろしゅつ）している、明らかに人為的に作られたと考えられる皇獣（おうじゅう）。
　全長は約3～5m程度(クラスC相当)で、明確な特殊能力は持たないものの、その戦闘能力はクラスBの上位に匹敵する。
　また、理性なく人間を襲うだけの皇獣（おうじゅう）らしからぬ計算高い戦闘スタイルを持ち、待ち伏せや集団での包囲などといった行動が見られるのも特徴。
　機械以外にも複数の動物が繋ぎ合わされたような容姿を持ち、キメラでも個体ごとに異なる容姿を持つため、個々に識別名が与えられた。
　画像の個体はキメラ=ガーゴイルと名付けられた人造皇獣（じんぞうおうじゅう）で、非常に高い防御力を有し、亜人達の攻撃もなかなか通らず苦戦を強いてきた強敵であった。
　キメラシリーズの出どころはKSOKインダストリーであり、ルレ研から皇核細胞（おうかくさいぼう）の研究資料を盗み、人類を存続させる希望とも言える亜人化技術を手に入れた同社が、なぜこのような人間を襲う怪物を作り出すに至ったのかは、当人達にしか知りえない大いなる謎である。
　なお、この人造皇獣（おうじゅう）は皇樹（おうじゅ）との最終決戦にも導入され、皇樹（おうじゅ）の支配領域内に発生した皇獣（おうじゅう）たちから突撃チームを守ることに役立てられたのだが、その情報は厳しい情報規制によって無かったことにされた。
　また、皇樹事変以降――つまり、KSOKインダストリーがゲムリアを救ったと広く報道されて以降は、キメラの出現が一切確認されなくなっている。