別れ
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1
「みーくん、かーくん!プレゼントありがとう!また明日ね!」
「ケーキ食べ過ぎんなよ!またな!」
「お誕生日おめでとう!また明日ね!」
その日は良く晴れた夏の日だった
美凪の4歳の誕生日という事で保育園では誕生日会が開かれ、幼なじみの2人からも花束をもらい幸せな1日を過ごしていた
そして、2人から貰った花束を大事に抱えながら家を出る時に交わした両親との会話を思い出していた
________________________
「美凪、今日は何が食べたい?」
「ママのお料理なら何でもいいよ!だって美味しいんだもん!」
「ふふふ、じゃあ、いつもより美味しく作るように頑張るわね」
「じゃあ、パパはとっておきのサプライズをするからな~!」
「サプライズってなぁに?」
「それは帰って来てからのお楽しみだよ♪」
「じゃあ、早く帰って来るね!」
「気をつけて帰って来るんだよ」
「うん!じゃあ、いってきまぁ~す!」
「「行ってらっしゃい!」」
________________
笑って送り出してくれた2人の笑顔を思い出しながら、ガイアの言っていた“サプライズ”とは何なのか考えながら歩いていた美凪だったが、ふと後ろを振り返った時目の前が真っ暗になった
同時刻
凱阿と渚の元に一通の手紙が届けられていた
その手紙を見た2人は顔色を変えると一瞬にしてそれぞれの職場から姿を消した
手紙にはただ一言こう書かれていた
娘は預かった
人魚の血を途絶えたくなければ今すぐここに来い
“人魚の血”それを知っている者など自分達以外にはありえない
そして、それを知っているということはただのイタズラではないことを2人は知っていた
だからこそ、彼らは指定された場所へと全速力で向かっていた
愛する娘を救うために
(待ってて! !すぐに行くからね...!)
(必ず助ける!)
♢♢♢
ここどこだろう...
いたいっ
体が...うごかない...
どうして...
「おやおや...お目覚めかな?」
声のする方に重たい頭を向けると黒いスーツに身を包んだ人物が立っていた
ぼんやりする視界の中で顔までははっきりしなかったが、その声や佇まいから気持ち悪い程の“悪”を感じ取った
『この人は....悪だ...っ!』
目の前の人物に嫌悪感を抱きながら、美凪は自分がどういう状況なのか把握するために辺りを見渡すと、そこは廃墟のような建物の中であり機械がたくさん並べられているのが目に入った
そして、自分もベットに寝かされた状態で機械の1つに繋がれているのだと理解した
「あなたはだぁれ?どうしてこんなことをするんですか?」
自分に向かって話しかけられた目の前の人物は少し驚いたような反応をしていた
「おや、話しが出来るんですね。少し強めの薬を投与したはずですが...さすが、人魚の力、とでも言うのでしょうか」
『っ!この人、私のことを知ってる...!』
「そう警戒しないでいいんですよ。君とは仲良くしたい」
そう言いながら近づいてくる目の前の手に、触れられたくないと思いギュッと目をつぶった時、突風と共に大好きな声が聞こえた
「私の姫に近づくな」
「パ、パ」
「もう、大丈夫だよ」
ガイアは美凪と目の前に立っており目の前に立っていた男性は、遠くの壁にめり込むような形で寄りかかっているようようだった
「美凪!」
「マ、マ...!」
ぼんやりしていると目の前に渚が現れギュッと抱きしめてくれた
「大丈夫⁈痛い所はない⁈」
「うん...」
渚は機械に繋がっているチューブを見て眉をひそめると、美凪の腕に刺されている針に手をかざした
「大丈夫よ、すぐ終わるからね」
そう言うと水の球体を作り美凪の腕に重ねると針が取れ、傷は塞がっていた
「ほぉ...それが人魚の力ですか」
背筋が凍るような声がして振り向くと、壁に寄りかかっていたはずの男が不気味な笑みを浮かべてこちらを見ていた
「みーくん、かーくん!プレゼントありがとう!また明日ね!」
「ケーキ食べ過ぎんなよ!またな!」
「お誕生日おめでとう!また明日ね!」
その日は良く晴れた夏の日だった
美凪の4歳の誕生日という事で保育園では誕生日会が開かれ、幼なじみの2人からも花束をもらい幸せな1日を過ごしていた
そして、2人から貰った花束を大事に抱えながら家を出る時に交わした両親との会話を思い出していた
________________________
「美凪、今日は何が食べたい?」
「ママのお料理なら何でもいいよ!だって美味しいんだもん!」
「ふふふ、じゃあ、いつもより美味しく作るように頑張るわね」
「じゃあ、パパはとっておきのサプライズをするからな~!」
「サプライズってなぁに?」
「それは帰って来てからのお楽しみだよ♪」
「じゃあ、早く帰って来るね!」
「気をつけて帰って来るんだよ」
「うん!じゃあ、いってきまぁ~す!」
「「行ってらっしゃい!」」
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笑って送り出してくれた2人の笑顔を思い出しながら、ガイアの言っていた“サプライズ”とは何なのか考えながら歩いていた美凪だったが、ふと後ろを振り返った時目の前が真っ暗になった
同時刻
凱阿と渚の元に一通の手紙が届けられていた
その手紙を見た2人は顔色を変えると一瞬にしてそれぞれの職場から姿を消した
手紙にはただ一言こう書かれていた
娘は預かった
人魚の血を途絶えたくなければ今すぐここに来い
“人魚の血”それを知っている者など自分達以外にはありえない
そして、それを知っているということはただのイタズラではないことを2人は知っていた
だからこそ、彼らは指定された場所へと全速力で向かっていた
愛する娘を救うために
(待ってて! !すぐに行くからね...!)
(必ず助ける!)
♢♢♢
ここどこだろう...
いたいっ
体が...うごかない...
どうして...
「おやおや...お目覚めかな?」
声のする方に重たい頭を向けると黒いスーツに身を包んだ人物が立っていた
ぼんやりする視界の中で顔までははっきりしなかったが、その声や佇まいから気持ち悪い程の“悪”を感じ取った
『この人は....悪だ...っ!』
目の前の人物に嫌悪感を抱きながら、美凪は自分がどういう状況なのか把握するために辺りを見渡すと、そこは廃墟のような建物の中であり機械がたくさん並べられているのが目に入った
そして、自分もベットに寝かされた状態で機械の1つに繋がれているのだと理解した
「あなたはだぁれ?どうしてこんなことをするんですか?」
自分に向かって話しかけられた目の前の人物は少し驚いたような反応をしていた
「おや、話しが出来るんですね。少し強めの薬を投与したはずですが...さすが、人魚の力、とでも言うのでしょうか」
『っ!この人、私のことを知ってる...!』
「そう警戒しないでいいんですよ。君とは仲良くしたい」
そう言いながら近づいてくる目の前の手に、触れられたくないと思いギュッと目をつぶった時、突風と共に大好きな声が聞こえた
「私の姫に近づくな」
「パ、パ」
「もう、大丈夫だよ」
ガイアは美凪と目の前に立っており目の前に立っていた男性は、遠くの壁にめり込むような形で寄りかかっているようようだった
「美凪!」
「マ、マ...!」
ぼんやりしていると目の前に渚が現れギュッと抱きしめてくれた
「大丈夫⁈痛い所はない⁈」
「うん...」
渚は機械に繋がっているチューブを見て眉をひそめると、美凪の腕に刺されている針に手をかざした
「大丈夫よ、すぐ終わるからね」
そう言うと水の球体を作り美凪の腕に重ねると針が取れ、傷は塞がっていた
「ほぉ...それが人魚の力ですか」
背筋が凍るような声がして振り向くと、壁に寄りかかっていたはずの男が不気味な笑みを浮かべてこちらを見ていた