あれからの日々
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4
エンデヴァーと同じく、2人の元を頻繁に訪れる人物
それはガイアの親友であるオールマイトだった
ヒーロ公安委員会の要請で外国へ応援に行っている中、珍しくお師匠であるグラントリノから連絡があった
嘘だと思った
ガイアと渚が死んだ
そんなのは嘘だと思ったんだ
だが、現実は残酷だった
日本へ戻った時、そこには写真の中で微笑む2人が飾られているだけだった
事件の事を聞いた時、私は己を恨んだ
ガイアから“何か”が動いている事は聞いていた
それが個人なのか、組織なのかガイアや渚は自分達で調べていると聞いていた
それなのに
何も出来なかった
親友たちが巨悪と戦っている時、自分は何も出来なかったのだ
悔やんでも悔やみきれない
2人の前で自分を責めていた時、涙をぬぐってくれたのは小さく暖かな手だった
写真の2人を見ながら自分を守って死んでいったのだと
2人の為に泣いてくれてありがとうと
ただ、ただ穏やかな顔でそう話す美凪ちゃんが優しくて私は彼女を抱きしめていた
そんな私の服の裾をギュッと握りしめながら彼女もまた、少しだけ震えていた
そして、彼女の育ての親となるのがゲーテさんだと聞いた時、私は納得すると同時に自分が引き取りたいと申し出た
しかし、ゲーテさんは頑なに拒んだ
「この子は俺が育てる。それがガイアと渚から託された務めだ」
そう言って前を見据えていた
こうなってしまえばゲーテさんを動かせる人はいない。私のお師匠でもあるグラントリノと同じ世代を守ったヒーローだ
100歩譲って私は美凪ちゃんに会いに来る事を許してもらった
♢♢♢
「おじさま!」
笑いながらこちらに向かって駆けてくる美凪ちゃんを受け止め、高い高いをしながらクルクル回してあげれば、より一層笑顔になる美凪ちゃんが愛おしかった
「HAHAHA!やぁ!この前より大きくなったんじゃないないかい?」
「ふふ...!そんなに直ぐに大きくならないよ!」
鈴のようにコロコロと小さく笑う笑い方は渚そっくりで、そんな些細なことで胸が熱くなった
「そうだ!おじさま!私パパの個性使えるようになったの!」
「っ!なんだって?!それは本当かい?!」
「うん!今、おじいちゃんたちゃんと使えるように特訓してるんだぁ〜!」
「そうか...」
「それにね、ママの力もいつかはちゃんと使えるようになりたいの...そしたらパパやママみたいにみんなを守れるヒーローになれるでしょ?」
『あぁ...2人とも、君たちが守った宝物はとても強い子だよ』
ゲーテの作ってくれたブランコを漕ぎながら、真っ直ぐにそう話す美凪を見て、オールマイトは空を見上げ彼らを想った
♢♢♢
「ゲーテさん...美凪ちゃんの訓練ですが少し性急過ぎではないですか?あの子はまだ」
「奴の居場所を掴んだ」
「奴って...まさかっ!」
「あぁ...ガイアと渚の仇、オールフォーワンだ」
「っ!」
「あいつだけは俺がケリをつける。オールマイト、俺にもしもの事があった時には美凪を頼んだぞ。」
「そんなっ!それじゃ美凪ちゃんが悲しみます!!」
「無論、殺られるつもりじゃないさ。しかしな、万が一って事もある。俺は2人からこの子を託された。その責任があるんだよ…。だから、俺が教えられる事を全て教え込む。それがどんなにキツいことだとしてもだ」
「ゲーテさん...」
「あの子には...美凪には幸せになってもらいたいんだ。だから、もしもの時は頼んだぞ。平和の象徴よ」
「...はいっ!」
エンデヴァーと同じく、2人の元を頻繁に訪れる人物
それはガイアの親友であるオールマイトだった
ヒーロ公安委員会の要請で外国へ応援に行っている中、珍しくお師匠であるグラントリノから連絡があった
嘘だと思った
ガイアと渚が死んだ
そんなのは嘘だと思ったんだ
だが、現実は残酷だった
日本へ戻った時、そこには写真の中で微笑む2人が飾られているだけだった
事件の事を聞いた時、私は己を恨んだ
ガイアから“何か”が動いている事は聞いていた
それが個人なのか、組織なのかガイアや渚は自分達で調べていると聞いていた
それなのに
何も出来なかった
親友たちが巨悪と戦っている時、自分は何も出来なかったのだ
悔やんでも悔やみきれない
2人の前で自分を責めていた時、涙をぬぐってくれたのは小さく暖かな手だった
写真の2人を見ながら自分を守って死んでいったのだと
2人の為に泣いてくれてありがとうと
ただ、ただ穏やかな顔でそう話す美凪ちゃんが優しくて私は彼女を抱きしめていた
そんな私の服の裾をギュッと握りしめながら彼女もまた、少しだけ震えていた
そして、彼女の育ての親となるのがゲーテさんだと聞いた時、私は納得すると同時に自分が引き取りたいと申し出た
しかし、ゲーテさんは頑なに拒んだ
「この子は俺が育てる。それがガイアと渚から託された務めだ」
そう言って前を見据えていた
こうなってしまえばゲーテさんを動かせる人はいない。私のお師匠でもあるグラントリノと同じ世代を守ったヒーローだ
100歩譲って私は美凪ちゃんに会いに来る事を許してもらった
♢♢♢
「おじさま!」
笑いながらこちらに向かって駆けてくる美凪ちゃんを受け止め、高い高いをしながらクルクル回してあげれば、より一層笑顔になる美凪ちゃんが愛おしかった
「HAHAHA!やぁ!この前より大きくなったんじゃないないかい?」
「ふふ...!そんなに直ぐに大きくならないよ!」
鈴のようにコロコロと小さく笑う笑い方は渚そっくりで、そんな些細なことで胸が熱くなった
「そうだ!おじさま!私パパの個性使えるようになったの!」
「っ!なんだって?!それは本当かい?!」
「うん!今、おじいちゃんたちゃんと使えるように特訓してるんだぁ〜!」
「そうか...」
「それにね、ママの力もいつかはちゃんと使えるようになりたいの...そしたらパパやママみたいにみんなを守れるヒーローになれるでしょ?」
『あぁ...2人とも、君たちが守った宝物はとても強い子だよ』
ゲーテの作ってくれたブランコを漕ぎながら、真っ直ぐにそう話す美凪を見て、オールマイトは空を見上げ彼らを想った
♢♢♢
「ゲーテさん...美凪ちゃんの訓練ですが少し性急過ぎではないですか?あの子はまだ」
「奴の居場所を掴んだ」
「奴って...まさかっ!」
「あぁ...ガイアと渚の仇、オールフォーワンだ」
「っ!」
「あいつだけは俺がケリをつける。オールマイト、俺にもしもの事があった時には美凪を頼んだぞ。」
「そんなっ!それじゃ美凪ちゃんが悲しみます!!」
「無論、殺られるつもりじゃないさ。しかしな、万が一って事もある。俺は2人からこの子を託された。その責任があるんだよ…。だから、俺が教えられる事を全て教え込む。それがどんなにキツいことだとしてもだ」
「ゲーテさん...」
「あの子には...美凪には幸せになってもらいたいんだ。だから、もしもの時は頼んだぞ。平和の象徴よ」
「...はいっ!」