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そんな2人の元を頻繁に訪れる人物が2人いた

1人目はＮｏ．2ヒーローのエンデヴァーである







あの日、ゲーテの存在感に負けて美凪を育てる事を許してしまったエンデヴァーは、この場所を調べると度々訪れていた




エンデヴァーにとってガイアは憧れる存在感であった


ヒーローの高みを目指し他のヒーローの事には目もくれず関心がなかったが、ガイアだけは自分やオールマイトとはどこか違うと感じていたのだ



ライバルでもなく、ただ、尊敬し敬愛出来る人物だった



妻の渚とはある任務で出会った。その時の俺はまだ未熟者だったせいか大怪我をしてしまった。そんな俺を手当してくれたのが渚だった。多くの人間は強面だと言われる自分と親しくしようとはしない中、彼女は初めから対等に接してくれた


後でガイアの妻だと知った時にはだからかと自然に納得出来た


そんな彼らを慕い、目標としていた中彼らは突然逝ってしまった




たった1人残ったあの子が心配だった


自分のガラじゃないことは重々承知しているが、それでも心配で初めてここを訪れた時あの子は優しく笑っていた



「心配してくれてありがとうございます」



そう言って俺に微笑んでくれたのだ



その面影が2人に似ていて胸が熱くなった




ゲーテと2人で生活をしていると聞き、美凪が寂しい思いをしてるんじゃないかと思った俺は遊び相手になればと考え息子の焦凍を連れてくる事にした


焦凍と美凪は直ぐに仲良くなったようで楽しそうに遊んでいた








「お前が誰かを気にかけるとは」

「なんだ、悪いか？」

「いや、お前が誰かを気にかけるよう人物だと思わなかったからな。美凪の事を気にかけるのはいいが、少しは自分の家族も大切にしろ」


「なんだと？」


「美凪は人の感覚や感情に敏感だ。お前の息子の事を心配していたぞ。少しは...」


「余計なお世話だ。焦凍！帰るぞ！」





遠くで自身の名前が呼ばれた事に気づいた焦凍は気分が暗くなった

「しょー君、またね！」

「またな、みお」

「...しょー君、また来てね！」



そんな彼を見て手をギュッと握り笑顔を見せると伏せ気味だった焦凍もつられて笑顔になった





「美凪、また来る」


「エンデヴァーおじ様...家族を大切にしてね」


「...ではな」






帰る2人を見ながら美凪はこちらを見ている焦凍にいつまでも手を降っていた