あれからの日々
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1
幼なじみの2人と会う前、美凪は1週間ぶりに自宅へと帰って来ていた
家に足を踏み入れた時、そこに残るガイアと渚の存在、匂い、感覚が美凪を包みこんだ
その優しさに胸が締め付けられながらリビングの扉を開けた時、涙があふれ出した
部屋に飾られた色とりどりの飾り
前に欲しいと言っていたぬいぐるみ
3人で撮ったたくさんの写真
そして
壁に掛けられたガーランドには
“お誕生日おめでとう! 大好きな美凪!”と書かれていた
「....っ、パパ...ママ...サプライズ、って...このことだったんだね...っ!」
「お前さんはほんとに2人に愛されていたんじゃな」
「おじいちゃん...っ、」
「ガイアも渚もいい顔をしとる...」
飾られていた写真を手に取りながら少し悲しそうな顔をして見ていたのは、美凪を引き取る事になったゲーテである
♢♢♢
ガイアと渚が亡くなったあの日、病院で話し合われていた部屋へ現れたゲーテにその場にいた全員が驚いた
それもそのはず
ゲーテはガイアやオールマイトが活躍しだす前、その世代を代表するプロヒーローだった
表立って活躍する事は無かったが実力はその世代の№1ヒーローであった事は確かであり、彼が解決したヴィラン事件は数えきれない程だった
そんな彼はガイアやオールマイトの登場以降、ヒーロー界に姿を見せる事は少なくなり既に亡くなったのではないか、又はどこかに隠居しているのではないかとまことしやかな噂が流れていた
そんなヒーローがこの場に現れたのだ
「なぜあなたが...」
「あの子は...美凪はガイアと渚の忘れ形見だ。もしもの時、あの子の面倒を見て欲しいと2人に頼まれていた」
「な、なぜあなたに頼むのですか⁈関わりがあったのですか⁈」
「はぁ...ゲーテ、お前さんもう少し前の事から話さないと皆には伝わらんじゃないか」
「リカバリーガール...それはどういう事ですか?」
「ゲーテとガイアは師弟関係なのさ」
「なに?そんな話し聞いたことがないぞ」
「そうだろうね。2人の出会いはエンデヴァーがまだ中学生くらいの頃だ。ガイアが雄英の学生だった時担任をしていたのがこのゲーテさ」
「ゲーテさん...教師してたんですか⁈」
「うるさいな...1年だけだ。友人が勤める時に俺も一緒にと強引に引っ張られたんだよ。全く迷惑な話だ」
「なにさ、とっとと1年で2人揃って辞めたくせにね。その時ガイアと出会って師弟関係になったのさ。2人とも表に出ない性格が合ったのかね...わたしゃ、いい師弟コンビだと思ってたよ....」
「で、でも!あの子はまだ4歳ですよ!あんな小さな子の面倒をあなたが見れるんですか⁈」
「あの子は俺が育てる。それはガイアと渚との約束だ。異論のある者はまだいるか?」
そう言ったゲーテの雰囲気に誰も口を出す事が出来なかった
元プロヒーロとは言え№1まで登りつめた彼のオーラとも言える雰囲気は息をのむものだった
♢♢♢
「じいちゃん....おじいちゃん!」
「あぁ...すまない。必要な物は準備出来たか?」
「...うん」
「そうか....。ここにはしばらく戻ってこない。持っていく物は忘れないようにな」
「うん...。あのね、どうしても会いたい人達がいるの。きっともうすぐ帰って来る時間からだそれまで待ってていい?」
「あぁ。俺は港で待ってるからそいつらに会えたら来い」
「うん」
♢♢♢
「会えたのか?」
「っ...うん!」
「そうか。なら行くぞ」
船の上で人魚の姿から人間の姿に戻った美凪は海を見ていた
寂しそうに海を見ていた美凪だったが、次にゲーテが見た時、その表情は晴れ晴れとしていて意志を感じる強い瞳だった
『必ず...必ず皆を助けられるヒーローになるから‼』
幼なじみの2人と会う前、美凪は1週間ぶりに自宅へと帰って来ていた
家に足を踏み入れた時、そこに残るガイアと渚の存在、匂い、感覚が美凪を包みこんだ
その優しさに胸が締め付けられながらリビングの扉を開けた時、涙があふれ出した
部屋に飾られた色とりどりの飾り
前に欲しいと言っていたぬいぐるみ
3人で撮ったたくさんの写真
そして
壁に掛けられたガーランドには
“お誕生日おめでとう! 大好きな美凪!”と書かれていた
「....っ、パパ...ママ...サプライズ、って...このことだったんだね...っ!」
「お前さんはほんとに2人に愛されていたんじゃな」
「おじいちゃん...っ、」
「ガイアも渚もいい顔をしとる...」
飾られていた写真を手に取りながら少し悲しそうな顔をして見ていたのは、美凪を引き取る事になったゲーテである
♢♢♢
ガイアと渚が亡くなったあの日、病院で話し合われていた部屋へ現れたゲーテにその場にいた全員が驚いた
それもそのはず
ゲーテはガイアやオールマイトが活躍しだす前、その世代を代表するプロヒーローだった
表立って活躍する事は無かったが実力はその世代の№1ヒーローであった事は確かであり、彼が解決したヴィラン事件は数えきれない程だった
そんな彼はガイアやオールマイトの登場以降、ヒーロー界に姿を見せる事は少なくなり既に亡くなったのではないか、又はどこかに隠居しているのではないかとまことしやかな噂が流れていた
そんなヒーローがこの場に現れたのだ
「なぜあなたが...」
「あの子は...美凪はガイアと渚の忘れ形見だ。もしもの時、あの子の面倒を見て欲しいと2人に頼まれていた」
「な、なぜあなたに頼むのですか⁈関わりがあったのですか⁈」
「はぁ...ゲーテ、お前さんもう少し前の事から話さないと皆には伝わらんじゃないか」
「リカバリーガール...それはどういう事ですか?」
「ゲーテとガイアは師弟関係なのさ」
「なに?そんな話し聞いたことがないぞ」
「そうだろうね。2人の出会いはエンデヴァーがまだ中学生くらいの頃だ。ガイアが雄英の学生だった時担任をしていたのがこのゲーテさ」
「ゲーテさん...教師してたんですか⁈」
「うるさいな...1年だけだ。友人が勤める時に俺も一緒にと強引に引っ張られたんだよ。全く迷惑な話だ」
「なにさ、とっとと1年で2人揃って辞めたくせにね。その時ガイアと出会って師弟関係になったのさ。2人とも表に出ない性格が合ったのかね...わたしゃ、いい師弟コンビだと思ってたよ....」
「で、でも!あの子はまだ4歳ですよ!あんな小さな子の面倒をあなたが見れるんですか⁈」
「あの子は俺が育てる。それはガイアと渚との約束だ。異論のある者はまだいるか?」
そう言ったゲーテの雰囲気に誰も口を出す事が出来なかった
元プロヒーロとは言え№1まで登りつめた彼のオーラとも言える雰囲気は息をのむものだった
♢♢♢
「じいちゃん....おじいちゃん!」
「あぁ...すまない。必要な物は準備出来たか?」
「...うん」
「そうか....。ここにはしばらく戻ってこない。持っていく物は忘れないようにな」
「うん...。あのね、どうしても会いたい人達がいるの。きっともうすぐ帰って来る時間からだそれまで待ってていい?」
「あぁ。俺は港で待ってるからそいつらに会えたら来い」
「うん」
♢♢♢
「会えたのか?」
「っ...うん!」
「そうか。なら行くぞ」
船の上で人魚の姿から人間の姿に戻った美凪は海を見ていた
寂しそうに海を見ていた美凪だったが、次にゲーテが見た時、その表情は晴れ晴れとしていて意志を感じる強い瞳だった
『必ず...必ず皆を助けられるヒーローになるから‼』