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ガイアが倒れてからしばらくした後、多くのプロヒーローとスーツを着た人物が現れた


彼らが目にしたのは残酷な現実だった




崩れ落ちた建物

瓦礫と炎の広がる荒野

飛び散った血




そして、血にまみれた手で目を開けることのないガイアの手を握っている小さな女の子の姿だった





♢♢♢


ガイアの遺体と共に美凪は病院に連れて来られていた。そして、病院の一室では一部のプロヒーローとスーツを着た人物達が話し合いをしていた



「今回の件はあまりにも想定外だ」

「まさか2人とも失う事になるなんて」

「現状からして敵も深手を負っているはずだ」

「ガイアからの連絡で駆け付けた我々には敵の素性も知り得ない...これでは何も出来ないではないか‼」

「ガイアと渚を倒す程のヴィランか...」

「これからのヒーロー社会はどうなるんだっ！」

「そんなことより、あの子はどうするつもりだ？まさか、公安が引き取るなんてことはないだろうな？」

「エンデヴァー、その言いようはなんですか？いくらＮｏ．2だからと言っても口の聞き方に気をつけなさい」

「知ったことか。公安なんぞに渡すくらいなら俺が引き取ろう」

「いや、私が育てるわ」

「俺が！」

「私が！」



「これ、やめんかね」


多くの大人が言い合いをしている中、白衣を着た人物が現れた




「リカバリーガール...あの子はどうしてます？」



「...ずっと彼の傍を離れないさね。声をかけてもにっこり笑って...あんな作り笑いで私らを心配させないようにしてるのさ。あたしゃ、見てられないよ...」



リカバリーガールの言葉はその場にいた誰もに深くどっしりと響くものだった


「それに比べてあんたらはなにさ。みっともない言い争いなんかして」

「しかし！あの子はこれから」





「あの子は俺が引き取る」


「あなたは...っ！」


「あの子もガイアと渚を殺ったヴィランのことも、この件は俺が引き受ける」


扉が開き現れた人物にその場にいた全員が驚いていた