看病と言う名の愛（リクエスト作品）

爽やかな風が吹き木漏れ日が差し込む森の中を小夜達は歩いていた。しかし、爽やかな風が吹く一方で小夜は冷や汗をかいていた。なぜなら...




ねぇ〜、これってもしかして迷ったんじゃない？

「そ、そうかな〜(焦)」

迷いましたね

「ご、ごめん」

小夜ってばほんとに方向音痴なんだね

「ご、ごめんね...」

仕方ありません。可愛い子には旅をさせよと言うように、小夜の方向音痴を分かっていながら任せてみようと話したではないですか

まぁ〜、それもそうだね。グレンが出たがったけどそれじゃ絶対道を教えそうだからって事でボールに入れてるんだし

そういう訳ですから気にする事はありませんよ。マップと私の波動を使って街への道を探りますから

「ほんとにごめんね...」

そんなに落ち込まないでよ！小夜はただ根っからの方向音痴なんだから、気にする事ないって♪

(コア...それはフォローと言うより傷口に塩です)

「〜っ、ごめん〜！」

え〜！さっきより泣きそうにならないで〜！

そんな2人を横目にナイトが波動を使って道を見ている時、なにかの気配に気づいた。

2人とも！なにか来ます！

ナイトがそう言った刹那、3人の上空を何かが飛び越えた。そして、崩れ落ちるように小夜の目の前に落ちてきた。

「ストライク...？」

緑色の体で刃のような腕を持つそのポケモンは見るからに怪我をしていた。

「どうしたの!?この傷は...」

小夜がそう問い掛けた時、痛みで歪んだ表情で小夜を見ながらストライクが小さく呟いた


に、げろ...

「えっ？」

ストライクの言葉を聞き取った時、後ろから多数のポケモンが現れた。

なんだよ、こいつら...！

ハッサムですか...


そのストライクから離れろ

「どうして!?この子の傷はあなた達がしたの?!」

っ?!俺たちの言葉が分かるのか？

「どうしてこの子を傷つけるの？」

お前達には関係のない事だ！いいからさっさとどけ！

「いや！」

ならばこうするまでだ！

その言葉が合図だったようにハッサム達は一斉に攻撃を仕掛けてきた。