みんなポケモン！５

キラキラした物が流れてきた方を見ると、夕焼け空を覆うほどのバタフリーの群れが空を飛んでいた。

「わぁっ！」

これは、とても綺麗ですね

なるほどな、それでトランセルか

「えっ？」

恐らくトランセルが森に集まっていたのはこのためでしょう。

「そっか...皆で一緒に飛んでいくためだったんだね」

夕焼けにバタフリーの群れが作ったその光景はとても幻想的で綺麗なものだった。

その様子を見ながら小夜はキレイハナになってからずっと思っていた不安を2人に尋ねてみる事にした。

「グレン、ナイト...もし、もしも、私がこのまま人間に戻れなくてもずっと一緒にいてくれる...？」

当たり前だろ

これからもずっと一緒です

「ありがとう、2人ともありがとうね」


その夜、キレイハナの姿で寝ている小夜を見ながらグレンとナイトはこのまま人間に戻らなくても必ず守ると心に誓うのだった。




次の日の朝

「わっ！！」

何だ？！どうした！

小夜？！

「2人とも...わ、私戻ったみたい」

そこにいたのはキレイハナではなく、人間の姿に戻った小夜だった。

よかった！戻ったのですね

「うん、朝起きたら戻ってて」

よかったじゃねぇか

「心配かけてごめんね」

小夜が謝ることではありませんよ。悪いのはロケット団なのですから

「うん...。あっ、ニドランさん達にお礼言って来なきゃ。何も言わずにいなくなったらびっくりするだろうし」

そう言ってニドラン達の方に掛けていく小夜を見ながら2人は思った。

（キレイハナが人間でしたって言う方がびっくりすると思うぞ）

（きっと分かってないですね）

戻って来た小夜は案の定、ニドラン達にびっくりされたと2人に報告していた。


さて、では次の目的地を目指しましょうか

「うん!　あれ？グレン！　置いて行っちゃうよ～！」

こちらに向かって声を掛ける小夜を見てグレンは小さく笑った。

ばーか！俺がいないとまた迷子になるだろうが！

そう言いながらグレンは小夜に向かって駆けていった。


キレイハナから人間の姿に戻ったことをちょっと寂しいと思った気持ちはここだけの話である...＊



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リクエストをして頂いた方！
やっと完結しました!思いのほか、長くなってしまい申し訳ありません。私の独断と偏見でキレイハナちゃんになってしまいましたが、お気に召して頂けましたでしょうか？
リクエストしてくださった方も、見てくださった方も楽しんで頂けた作品であれば幸いです＊