コアのCM(リクエスト作品)
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とある昼下がり、小夜一行は旅の途中で寄ったポケモンセンターの一角で会議を開いていた
俺(私)達は絶対にイヤよ(だ)‼︎
僕は大賛成〜♪
『どうしようかな...』
小夜が頭を悩ませている原因は先ほどのかかってきた1本の電話である
ポケモンセンターでのんびりしていた小夜にジョーイさんから呼び出しのアナウンスがあり、電話がかかってきてるというのだ
誰からだろうと不思議に思いながら出てみると、電話からは聞き覚えのある声が聞こえてきた
「小夜〜‼︎お久しぶりね!」
「マユミさん?」
「小夜!覚えててくれて嬉しいわ!」
「でも、どうしてこの場所が分かったんですか?」
「そりゃ〜、小夜は私にとっていいCMを撮らせてくれた恩人だからね♪あなたの情報は常にチェックしてるわよ☆」
「はぁ...あっ、それで何かあったんですか?」
「よくぞ聞いてくれたわ...!あなたたちにオファーよ!」
「オファー...ですか?」
「えぇ!以前出てくれたCMあったでしょ?それを見たおむつ会社からの受けがよくてね!それで、また是非CMに出てほしいってオファーがきたよの!だから、今回もお願いしたいの!ねっ!いいでしょ?」
「あっ、いや、まずはみんなに話してみてもいいですか?」
「あらそうぉ?私はすぐにでも返事をしたいんだけどな」
「でも、みんなの気持ちもありますから」
「そうね、分かったわ!でも、出来るだけ早く返事をちょうだいね!」
「はい」
「あっ!それから今回もし受けてくれたら報酬は...」
♢♢♢
こんな感じでおむつCMの話しが持ち上がり、受けるか受けないかという会議が始まったのだ
CMなんか出ねぇぞ!
オレもだ
私だってイヤです!
私も無理よ
無論、私も断固反対です!
なんでさ〜!ナイトだってこの前はノリノリだったじゃん♪
ノリノリなんかじゃありません!それに、よりによってまたおむつのCMなんて...!
だいたい、なんで全員参加が条件なんだよ!
俺(私)達は絶対にイヤよ(だ)‼︎
『これは断るしかないかな...』
口を揃えるコア以外のメンバーの様子を見て小夜がそんな事を思っていた時コアがニヤリと笑った
でも...このCM受けたら報酬は50万だよ?
グレン、ジン、この前バトルで街の建物壊して小夜がその弁償してくれたよね?
あ、あれはちょっとやりすぎたんだ...
も、申し訳ない
マリアとミズキは最近買い物行って買いすぎてなかった?
げっ...
あれは美しさのために必要で...
そして、ナイト。君も僕と一緒で本当はCMに出たいと思っているはず!
そうそう、本当は受けたい...って!思ってないですよ!
でも〜、みんなのせいで旅のお金が減ってるのは本当の事でしょ?僕はみんなと違って小夜に迷惑かけてないし〜迷惑かけたんなら返さないとだよね〜
「コア、あれは別にいいんだよ」
旅にお金は必要でしょ?小夜もお金はあった方がいいよね?
「まぁ、あれば困らないけどそんなにたくさんもいらないし...」
あっても困らないってことだよね?
って、ことで旅の資金のためにもみんな、どうする?
そう言いながらニッコリと笑うとコアを見て全員が悪魔だと思ったとか...
そんなこんなで話は決まり、マユミにオファーを受けると返事をするとすぐにでも撮りたいと言ったため小夜達は明日、指定されてスタジオへ向かうことになった
◇◇◇
次の日
マユミの指定したスタジオへ向かうと、そこにはニコニコしたマユミがおり、今回のオファーを受けてくれたことへのお礼をこれでもかと言われた
そして、スタジオへ入るとそこには可愛らしいおむつが用意されていた
「今回はこちらでそれぞれをイメージしたおむつを用意したの!今メーカが推してるイチオシのおむつなんだけどみんなに合うものだからきっと気に入ってもらえると思うわ♪」
ルンルンに話すマユミとしっぽを振りながら見てるからコアをよそに他のメンバーの表情はなんともいえないものだった
そんなメンバーに対してやや申し訳ない気にもなりながら小夜はそれぞれの名前が書かれたプレートの前に置いてあるおむつを見てみた
グレンは色々な炎タイプのポケモンのイラストが入ったもの
ナイトは格好いいポケモン達がイラストされたもの
ジンはドラゴンタイプがあえて可愛らしデフォルトされたもの
コアはイーブイの進化系がイラストかれたもの
マリアはピッピなどの可愛いポケモンがイラストされたもの
ミズキは色々な水タイプがプリントされたもの
どれも可愛らしいものだった
そして、マユミの合図により撮影が始まった
初めはなんとも言えない表情をしており、カメラマンさんに指摘されていたメンバーであったが、コアに言われたとおり各々後ろめたさがあるのか誰も辞めたいと言うことはなかった
マリアやミズキにいたってはカメラマンから可愛いや美しいなど気分が上がるような声掛けがあるためか、途中からノリノリで赤ちゃんによせた可愛らしいポーズをとりはじめていた
ジンやグレンも渋々と言うようにガラガラを持ってポーズを決めていた
そして、ナイトはというとやはり撮影が始まると完全に赤ちゃんモードへ入っており、コアと一緒にポージングしているのであった
撮影は順調に進み夕方には全ての撮影を終えていた
「今日はありがとうね!カメラマン達もすごくいいって褒めてたわ!これ、例の報酬の明細ね、ちゃんと振り込んでおくから!」
「本当に、こんなにたくさんいいんですか?」
「いいの、いいの!ちゃんとした報酬なんだから☆」
「じゃあ...ありがたくいただきます。」
「次もあったらよろしくね!」
◇◇◇
その夜、コアが今回撮影した写真を見たいと言い出し、なんだかんだいいながら全員でワイワイと過ごした
そこまではよかったのだが...
次の日、小夜は誰かの泣き声で目が覚めた
その声の主はすぐに分かった
「ナイト...?」
見ると、ナイトがまるで子どものように泣いているのだ
「ど、どうしたの?!」
ま、まま〜!
『まま...?もしかして』
ひっく...ごめんなさい、ぼ、ぼく、おねしょしちゃった...
そういうナイトを見ると布団がヒンヤリと濡れているようだった
そして、辺りを見ると他のメンバーの布団もナイトの布団と同じようになっているではないか
なぜこうなってしまったのか小夜が考えていると他のメンバーも起きてきており、全員が自分の布団が濡れていることに驚いているようだった
赤ちゃん返りをしているナイトをあやしながら小夜はジョーイさんを呼び、状況を説明するとジョーイさんから1つの仮説を言われた
それは昨日のCM撮影で身体の機能が幼児化してしまったと言うことだ。ナイトにいたっては精神的にも幼児化したことで口調なども変わってしまったと考えられるそうだ
『前にもこんなことあったしね...。でも、今回はみんなに影響が出るなんて...』
小夜がそんな事を考えていると、ナイトとコア以外のメンバーがシュンとした様子で声をかけてきた
小夜...すまない。こんな情けない姿を見せてしまって
何も言えねぇぜ...
姫に私たちのお世話をさせてしまうとは..!!
ごめんなさい...
わぉ♪しばらくよろしくね、ママ☆
「みんな、そんなに落ち込まないで。(コアは楽しそうだけど...)しょうがない事だし、私はちっとも迷惑だなんて思ってないよ!でも、このまま旅をするのは大変だしみんなの様子が落ち着くまでどうしようか...あっ!」
◇◇◇
「ナナミさん、急にごめんなさい」
「何言ってるの!連絡をくれて嬉しかったわ!」
「そうじゃぞ、困った時にはわしらを頼って良いのじゃ。それにしても、こんな状態になるとはな...。まだまだ分からない事もあるということじゃな!」
「そうですね」
そう言いながらお昼寝をしているみんなを見る小夜はオーキド研究所に帰ってきていた
あの日、この先どうするか考えた小夜はこのまま旅をするのは難しいと考え、みんなの体調が戻るまでオーキド研究所に帰ることにしたのだ
帰ってきてからと言うものみんなの様子は変わらず、 ナイトは心身共に幼児化しており他のメンバーもおねしょを繰り返していた。それに加え、気を抜くと幼児言葉が出たり寝る時間も赤ちゃんのように多くなっているのだ
小夜1人で全員のおむつを替えるのは大変だと言うことで、ナナミも手伝ってくれていた
それから数日後、ナイトの赤ちゃん返りとみんなのおねしょは落ち着き、正気に戻ったナイトやみんなに謝られていた
コアだけはあの状況を楽しんでおりまたなりたいと言ったのは言うまでもない
そんなコアにほかのメンバーから鋭い目が飛んでいる様子を見ながら小夜はたまにはいいかもなと密かに思ったのは内緒の話である
おわり*